kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強くなるために

2013-01-18 | 陸上競技
木曜日、通常通りトレーニングです。午後からの練習開始時には小雨が降っていました。かなり寒かったですね。私はこれまた別件で対応しなければいけないことがあったのでこちらを優先。時間的には1時間程度でしたがなかなか練習だけをやるというわけにはいきません。当たり前ですが・・・。

補習が実施されています。前日の記事にも書いているのですがこの補習の捉え方を考えていかなければいけません。強制補習です。当然そちらが優先。しかし、時と場合によっては自分で判断する必要があります。水曜日は絶対にやっておかなければいけないと感じる練習です。長い目で見たときに重要な一日になります。トレーニングも大事です。これはやろうと思えば自分でもできます。この日の優先事項はやはり補習だと思います。この部分がきちんと分からないといけません。

こういう書き方をすると「練習>勉強」を意識させているのではないかと思われるかもしれません。全く違います。当然のことですが補習は大事です。決まっていることですから。そのうちの一日を「練習>勉強」に使うことが悪いことだとは思いません。その日は自分にとって「どうしても外せない練習だ」という位置づけがあるのであれば、担当教員にきちんと申し出る。面倒だからいかないとか先生に言われたから練習を優先するというものではありません。ここを強制するのは違うと思います。逃げではなくしっかりと考えた上での判断でなければいけないと思います。できなかった分は自分で補えば良い。勉強時間は自分でいくらでも作り出すことができるのですから。

男子跳躍選手は補習に出ました。しかし、遅れてきた分をきちんと取り戻しました。ほとんど休むことなく集中して練習に取り組む姿は大きな成長を感じます。「強くなってやろう」という雰囲気があります。昨年は補習に出て練習ができない→そのまま勝手に帰る→何もできない、という状況でした。今だから書けますが(笑)。この状態で強くなるはずがないというのは明確です。そういう状況ですから故障もします。結局思ったほどの結果が出ない。当然の結果ですね。それが今年は大きな「心」の成長が見られます。遅れてきた時間を取り戻すために黙々ときついトレーニングに取り組んでいるのです。本当に別人ですね。大きな結果につながると思います。ここで浮かれてしまえばそこまでの選手。今の強さに満足しないでもっと高い取り組みをしていければ本当に強くなります。

女子は基本的に甘い。これは変わりません。一生懸命にやっているという自己満足から抜け出せません。この状況で本当に強くなるのか?大きな疑問です。きついのは当然分かります。そこで話が終わってしまうのではここからの伸びはありません。きつい練習をやるだけになってしまう選手というのは「頑張っている自分」に酔っています。こんなきついことを最後までやっている自分はすごい、一生懸命に努力していると。本当にやらなければいけないことではない部分で「満足」してしまうのです。これでは絶対に強くはなりません。どれだけ繰り返し話をしても伝わらない者には伝わらない。

冬期に入ってかなり力をつけている女子選手がいます。入学時は100mが14秒8くらいだったでしょうか。昨年の冬は故障をしてほとんど練習ができない。大半は泣いて過ごしていました。これも取り組みの甘さであったり目的意識が低かったりするのが大きな原因だったと思います。2年生の夏が終わりキャプテンに指名しました。「立場が人を作る」というのもあるでしょうがある程度こちらが求めることができ始めました。それに伴い競技力も上がってきています。日常生活の取り組みにも変化が見られます。「生活が性格を作る」のです。時間があればドリルをやったり動きをやったりして「どうすれば速く慣なれるのか」を真剣に考え始めた感じがあります。それにより大きなレベルアップをしました。

選手にはこの2人の話をしました。目の前に突然強くなってきている選手がいるのです。この選手たちが強くなっているのには「理由」があるのです。何もしないで強くなっているわけではない。このことが本当に他の選手に分かっているのか?男子はかなり意識レベルが上がってきています。女子は・・・。上述のように「甘い」部分がかなりあります。「速くなりたい」という気持ちはあるのでしょうがそれに見合う行動ができません。この状態が続けば冬期練習での大幅な伸びはありません。同じ練習をしていて「差」が生まれるというのは何かしらの理由があるのです。

特別褒めるということは通常ありません。しかし、この2人の取り組みの意識の変化はかなりのものです。ここは他の選手に感じ取ってもらわないとけないと思い話をしました。これがどのように伝わるか?何かが変わってくれたらと思っています。きっかけを与え続けることしか私にできることはありません。強くなるための道筋はある程度示しています。あとは選手がどのような行動をするかですね。時間がかかりますが伝え続けていきたいと思います。
コメント
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