kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

総体前最後のポイント練習

2012-05-24 | 陸上競技
火曜日、この日は総体前の大事な練習の日です。全てをキャンセルしてこの日に合わせておきたいところですがそうもいきません(笑)。前日にスポーツテストを行っています。普段おこなわない横の動き(反復横跳び)やハンドボール投げをやっていますから即座には現れない疲労があるのではないかと思います。まー高校生ですからある程度は回復しているでしょうし、「プロ選手」ではないのでこれくらいのことを理由にあれこれ言いたくはありません。それでも希望としては万全の状態が良いというだけです(笑)。

この日は授業終了後に全校集会がありました。校長の話の中で「凡事徹底」という言葉がありました。「当たり前のことを当たり前にする」という意味です。話の中で「当たり前のことを当たり前にする」だけではなく「当たり前のことを徹底的にやる」と言われていました。ここで大きな差が生まれる。日常の生活や仕事で「特別なこと」というのはほとんどない。ほとんどのことは「当たり前のこと」の積み重ねです。ここがきちんとできるかどうか。こういう話を全校集会で話をしてもらえると子供たちの心には響くものがあると思います。きちんと聞いているかどうかは分かりませんが、教員側がこうやて「メッセージ」を送ることは本当に大切なことだと思います。

また、この中でうちの陸上競技部が東部地区の「拠点校」として指定されたという紹介がありました。ここ数年の実績から判断されたということです。こういうのは実は「見えない力」が働いていたりします。本来選ばれるべき学校が選ばれないということもあるのです。これは大きな疑問ですが我々の力を大きく超えた部分ですから何とも言えません。うちは純粋に選んでもらえたのではないかと考えています。これは卒業していった選手たちの努力と取り組む姿勢が認められたのではないかと考えています。現役の選手たちは「拠点校の選手」として見られているという自覚を常に持たないといけません。行動の一つ一つを見られているのです。プライドを持って行動をしてもらいたいと思います。それは練習中だけではなく学校生活や日常生活でも同じです。自覚を!!

全校集会があったため練習開始がかなり遅くなりました。これも仕方ありません。アップは大会と同じようにフリーアップとしました。時間的な制約があるのでいつもよりは少し短めに。全てを充足するような練習はできませんから、ある程度のところで妥協しないといけません。幸いこの日はかなり暖かかったのですぐに身体が動くようになりました。あまり暑すぎるのもどうかな~と思いますが、寒いよりは間違いなく良いですね。

各自でショートまで行ってスピードが出せる状態を作り出してからバトン。選手権前はここでの練習もなかなかスムーズにいきませんでした。この日は全ての区間で1回でバトンが渡りました。距離感も問題ありません。これが実際のレースで出せればかなりの記録が期待できます。特に女子は今シーズンに入ってほとんど記録が出せていません。1年生を起用しているため最初の流れができていませんでした。ここにきてやっとという感じです。1年生の日誌に「とにかくリレーで!!」という言葉が出てくるようになりました。個人種目を無視するわけではありませんが今の全体のバランスを考えると1年生が個人で上の大会に勝ち上がるのは厳しい。まずはリレーで勝負できる位置まで持っていくことが次につながります。走力だけ言えば男女ともにこれまでのうちの学校で「最速」かもしれません。あとは「心」をつなげるかどうか。

バトンを最小限の本数で終わらせてあとはSD。全体で行いました。こちらもかなり良かったですね。60mまで男子エースに準エースがついていけるようになりました。1m程度は差をつけられていますがそれは想定の範囲内。男子エースは11秒1では走れると思っていますからそれについていける者がいるというのは本当に大きなことだと。他の者もいい感じで仕上がっていました。1人スタートが不安定なものがいたのが非常に気がかりですが・・・。400m選手なので大目に見ておこうかなという感じです。本当ならきちんとできないといけないのですが・・・・。女子も全体的によかったですね。女子エースは高いレベルで安定し始めました。シーズンの前半とは「別人」です。県選手権前などは他の選手に30mまで並ばれるという感じでしたが今は最初の段階で大きな差が付きます。ひょっとしたら他の選手が全く走れなくなっているのではないかという可能性もありますが(笑)。まーどう考えてもそれはないですね。昨シーズンの好調期と同等かそれ以上の感じがあります。他の者も良く走れるようになってきています。

メインは短短は150m、短長は300m。実際のレースイメージを持っての走りです。ここはこれまでもかなり重視してきました。ここで走れれば間違いなくレースでは走れます。逆にこの時点で走れないと実際のレースでは厳しい。一気に数日間で調子が上がるとは考えにくいからです。高校生の「ピーキング」というのは微妙です。いきなり調子が上がるということは考えにく。私の指導力がないからかもしれませんがピンポイントで3日間の総体だけ調子が上がるというのは「不可能」です。全体的なレベルを上げておいてその中でレースを迎えるというのが今の私の指導パターンです。数年前女子の400mエースが走りの感覚がずれていて全く走れない状態がありました。このポイント練習の日でも250mが37秒くらいかかっている。400m58秒台の力があっても数日前にこの状態では厳しい。結果的に総体では「気持ち」で決勝まで行きましたが中国大会進出はなりませんでした。調子の波を上げておくというのは本当に大事なことです。先週の土曜日とこのポイント練習の持つ意味は本当に大きい。

150mは男女ともに良い動きをしていました。男子エースは200mで22秒2~3で入れるくらいのスピードできました。200mには出ませんが(笑)。110mHを本格的にやるためには200mをしっかりと走れるスピード持続も必要になります。400mHには出場しませんから110mHでどうするかだけです。かなりいい感じで走れるようになってきてます。男子キャプテンもこれまでと比べるとかなり良い走りをしていました。こちらも「やっと」という感じですね。あとは実際のレースで力を出してくれるかどうかだけです。女子も良かったですね。女子エースはここ最近で一番の走りでした。それに引っ張られて他の者もいい感じで走れていました。これは良いと思ってタイムを見ると土曜日とほぼ同じ。気温が低くなっているのもありますし、前日のスポーツテストの疲れがあるのかも・・・と思いましたが、これだけの動きができてこのタイムというのは何かおかしいな?と感じました。タイムが悪いわけではありません。どちらかと言えば良いほうです。それでも「動きとタイムがあっていない」と感じるほどの動きでした。確認のためにスタート地点に行くと150mのスタートラインよりも2m後ろから出ていました(笑)。まーマークを置いたのは私ですが(笑)。しっかりと150mの印があるにも関わらすそこを無視して2m後ろからスタート。「おかしいな~と思ったけど先生が置いたから」と言っていました。100%私の責任です(笑)。単純に計算はできませんがこの2mを考慮すると間違いなくこれまでの最高タイムです。男子も走れているというのを再確認できました。戦えそうです。

400m系も良く走れていました。後半型の選手ですが300mまではほぼ予定通りの走り。ラストがきちんとカバーできれば中国大会に届くタイムまで行くと思います。本人の感覚も前半の200mを楽に走れたということでした。もともと前半が考えられないくらい遅い(笑)。先日のスポーツテストの1500mもラスト300mはかなり速かったですからね。もうこういうパターンで持っていくしかないのかなと今は考えています。50秒台を狙うというのは簡単ではありませんが十分な可能性があります。女子も「やっと」という感じでしょうか。62秒を切れるくらいの走りはできるようになってきたかなと。波が大きいですから不安要素はありますが土曜日よりも走れている感じがあったので何とかなると思います。まずはラウンドを進むという目標を達成してもらいたいですね。

全体的に良い感じでポイント練習を終えることができました。後は疲れを抜くだけです。
コメント
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