ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

ちょっと前に呼んだ本

2015年09月11日 17時57分14秒 | おすすめ
「地下鉄に乗って」 浅田次郎著

町に地下鉄がやってきたその日、真次は不思議な錯覚に捉われる。

ホームに立ちつくす自分を、もうひとりの自分が地下鉄の窓の中から見つめているのだ…。

愛と冒険の傑作ファンタジー。






☆☆☆★







「日本ペンクラブ名スピーチ集」

ソ連崩壊後しばらくして日本のA外相がロシアを訪ねたくだりがおもしろい。

少しでも成果をアピールしたい外装は「裸のつきあいをした」という言い回しをするように、

外務省の担当者は通訳に要求してきた。

でもロシア語にはこれにあたら慣用句がない。

「飾らない親密な交流をした」ではいけないか?

「サウナに入ったんだから、かけことばになっている」と

機嫌のいい外相らしいと外務省の担当者。

そこで通訳はこういった「ロシアの外装は同性愛者という噂があるそうですよ」

担当者は顔色を変えて、部屋を出て行った。とか。

米原万里さんのスピーチから。



☆☆☆★




「山田太郎と申します」玄月著

坊主頭にタンクトップ、口を開けば大阪弁。

アッテンボローと阪神タイガースを偏愛し、

いらんこと言っては女性を激怒させる。

でも最後は、きちんと女性との関係を丸く収めている。

くやしいが、あこがれます。

「!芥川賞作家の新感覚“関西系”純文学短篇集」だとか。



☆☆☆★

あしあと