本「神のふたつの貌」
貫井徳郎著
数少ないコンビニと定食屋のある田舎町で教会を司る早乙女親子を巡る事件簿。
教会に逃げ込んで来る、ヤクザの首領の女と駆け落ちした男。
その男と一緒に交通事故で亡くなる教会の牧師の妻。
コンビニに舞い戻ってきた放蕩息子に安らぎを与えようとする、
神の声を聞きたいと熱望する牧師の息子。
殺人を犯した息子をかばおうとする、かつて人を殺した経験をもつ牧師。
神は誰にでも安らぎを与えるのか、
神はただ黙って人が善悪を判断するのを待っているのか、などが語られます。
愛されようと願うなら、まず愛すること。
愛は与えるもの、
という思想が底辺に流れているように感じます。
☆☆☆★