映画「ダンケルク」
1第二次世界大戦初期の940年、連合軍のイギリス、フランス両軍の兵士40万人がドイツ軍によって
ドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる危機が描かれます。
イギリスに船で退却するために海岸に集まる両軍の兵士。
フランスの町中からドイツ軍の銃撃をかわしながら
海岸に向かう若いイギリス軍兵士を描く陸上での一週間と、
海岸に集まったイギリス、フランス両軍の兵士を、
ドイツ軍爆撃機から守ろうとするイギリス空軍のスピットファイヤーのパイロットを描く1時間と、
海岸に集まった兵士たちをイギリスに送り届けようとする民間の船の持ち主を描く1日の
三つの視点が交差します。
ドイツ空軍のメッサーシュミットとの空中戦で燃料計が壊れてしまったスピットファイヤーのパイロットがかっこいい。
帰投する燃料を残しておくために、針が動かなくなった燃料計のわきに時間を記入して
残りの燃料を推測しながら戦います。
帰投するのにぎりぎりの燃料しか残っていないと感じた瞬間に、
頭上に現れるドイツ軍機。
パイロットの静かな判断が胸を打ちます。
兵士を助けに向かう民間の船の乗組員たちにも、
感情が揺さぶられます。
船中で、あるできごとにより少年がけがを負い、結局亡くなってしまいます。
けがの原因をつくったパイロットが「少年は大丈夫か」とたずねるのですが、
船の持ち主の親子はそっと目配せをし、
本当のことをパイロットに伝えないシーンに、グッと来ちゃったりします。
せりふが少ない映画です。
音楽も、不協和音などが多めに使われ、
緊張感と恐怖感をあおります。
はらはらドキドキ度 ☆☆☆☆☆
感涙度 ☆☆☆☆
居眠り度
総合 ☆☆☆☆☆