ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

ちょっと前に見た映画「SNS」

2021年08月30日 13時14分30秒 | 本・映画 あ行
映画「SNS」



幼く見える成人女性の俳優3人に12歳の女児を演じさせ、

SNSでやってくる人たちとチャットやメール交換させるトルコのドキュメンタリー。



10日でやってきたのは2500人のアホな男たち。

中には、子どもたちを集めたキャンプの指導者がいてビックリ。

実はぼくもキャンプの指導者を何年もしているし、

毎月2回ほど園児とボール遊びをしているし。

もしかしたら周囲の誰かはぼくのことを

「危険な男」とか「危ないおじいちゃん」と見ている人がいるかもしれないと、

感じてしまいます。


幼い女の子に欲情するのと小児性愛は違うということをしりました。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

居眠り度 

感涙度


総合 ☆☆☆☆

最近みた映画「お終活」

2021年08月14日 18時45分24秒 | 本・映画 あ行
映画「お終活」




仕事や子育てが一段落した熟年の大原夫婦(橋爪功、高畑淳子)の日常をを

コミカルに描いたファミリードラマ。


夫真一が定年退職して一日中家にいることで、妻の千賀子は「夫原病」になり、

口げんかが絶えません。

真一はマージャン仲間に妻の愚痴を言い、

千賀子はコーラス仲間に真一の駄目だめぶりをぶちまけ、熟年離婚寸前に。

そんな時に娘(剛力彩芽)が知り合った葬儀社の社員が、

大原家を訪れて終活を勧めます。

その社員自身も、「この仕事は人さまに喜ばれているのだろうか」と

悩んでいたところ。

ひょんなアイデアを提案することで、大原家の進む方向が替わり始めます。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

居眠り度 ☆

感涙度 ☆☆☆


総合 ☆☆☆☆



最近みた映画「犬部」

2021年08月14日 18時21分37秒 | 本・映画 あ行
映画「犬部」





北里大学(青森県)に実在した動物保護サークル「犬部」を題材に、

動物愛護をテーマにした青春映画。



子どもの頃から大の犬好きの獣医学部生・花井颯太(林遣都)が、

解剖から逃げてきた医学部の犬を助けるのをきっかけに、友人らと「犬部」を結成します。

花井は「動物の命を救うのが医学部。解剖はその趣旨に反する」といって、

解剖の授業を受けません。

教授からはうとまれますが、動物病院に熱心に実習に行ったり、

独学で勉強したりしてレポートを提出し、合格します。


卒業して16年目。

環境の悪いペットショップの動物を助けたいと、

花井はペットショップの店長とかけあい、ペットをすべて譲り受けるのですが、

店長が警察に「ペットを盗まれた」と通報して花井は逮捕されてしまいます。

そのニュースに接して、かつての犬部のメンバーが集まってきますが、

相棒で親友だった柴咲(中川大志)だけが来ません。

柴崎は動物保護センターのセンター長になり、

「コロされる犬や猫を少しでも減らしたい」

と活動するのですが、あまりに多いすね猫や捨て犬に対処できず、

心を病んで行ったのです。




ハラハラドキドキ度 ☆☆☆

感涙度 ☆☆☆

居眠り度 ☆☆


総合 ☆☆☆


【ちょっと一言】

ストーリーはなかなかいいのですが、

主人公の演技が「1960年代の浅春ドラマ風」で、

演技が過剰ぎみで、笑っちゃいそうです。

最近読んだ本「恩讐の鎮魂曲(レクイエム)」

2021年05月29日 23時54分16秒 | 本・映画 あ行
本「恩讐の鎮魂曲(レクイエム)」

中山七里著




幼女を殺害した過去を持つ御子柴弁護士のシリーズ第3弾。

特別養護老人ホームの入所者が介護士の職員を撲殺する事件が発生。

容疑者の70歳の男性は、

幼女殺害事件で医療少年院に入院した14歳だった御子柴の教務官の稲見だった。

「刑に甘えるな。犯した罪に償え」と御子柴に諭して医療少年院を去った稲見は、

本当に殺人者なのか。

容疑者本人の供述、動機、凶器、複数の目撃者がおり、

検察官の求刑は懲役16年。御子柴はどう闘う。


判決後に御子柴に届く、

シリーズ第2弾「追憶の夜想曲」に登場する8歳の倫子ちゃんからの手紙。

目が潤みます。


☆☆☆☆☆

【もう一言】


「世評や浮ついたブームで自分の嗜好を決めるような人間が尊敬できないだけです」。

モーツァルトの音楽はアルファ波をもたらすので

リラックスするには最適といいブームがあったけど~と

関係者に問われて御子柴がこう答えます。

納得します。


【さらに一言】

法律の素人が参加する裁判員制度について

「施行してあふれ出てきたのは、裁判所が求めた市民感覚ではなく、市民感情だった」

と考える御子柴。

検察官の求刑より重い判決がいくつも出て

「被害者への同情が被告への復讐心を掻き立て、法的根拠に優先してしまった」

と述べます。

裁判員裁判の弊害を感じます。

最近読んだ本「悪徳の輪舞曲(ロンド)」

2021年05月29日 23時24分58秒 | 本・映画 あ行
本「悪徳の輪舞曲(ロンド)」

中山七里著




幼女を殺し、その死体を切断し「死体配達人」と呼ばれ世間を震撼させた過去を持つ弁護士、

御子柴礼二が主人公の法廷サスペンス。

「殺人鬼を生んだ女」と非難されなを変えてひっそりと生きてきた御子柴の母親が、

殺人容疑で逮捕され、29年間、

音信不通だった三歳違いの妹が母親の弁護を依頼しに来ます。

無罪を主張する母親を弁護する御子柴の、冷徹な手腕が冴えます。



☆☆☆☆

【もう一言】

御子柴弁護士シリーズの第四弾らしい。

第1弾を借りにあわてて図書館に向かいます。

第1弾から読まなくても、充分になりたつ構成です。

でも、御子柴が医療少年院に入院していたころの管理官が

なぜか刑務所に入っているという設定があり、

「なぜ?」という疑問や興味がむくむくとわき起こるので、

第1弾を読むことにします。



【さらに一言】

その元管理監が、刑務所まで面会に来た御子柴弁護士にいうせりふがあります。

養女を殺害したことのある御子柴弁護士に

「皮肉を喋れるのは知性がある証拠」。

かつて殺人を犯した者でも、

立ち直ることができるんだというメッセージに聞こえます。


さら元管理監は

「刑務所と言ったって塀の外の仕事と大差ない。

いや、こと肉体労働に関してなら外の方が過酷だろうよ」

とも言います。

刑期を終え出所した元受刑者の苦難の生活を

知っているからでしょう。

最近みた映画「茜色に焼かれる」

2021年05月29日 23時20分33秒 | 本・映画 あ行
映画「茜色に焼かれる」



高齢者の運転する車にひかれ夫(オダギリジョー)が死に、

職場の上司からはパワハラを受け、

経済的に苦しいのに夫の隠し子の養育費も払う母親(尾野真智子)が主人公。

数々の理不尽に「まぁ、がんばりましょ」と、力むことなく対峙します。




あまりの理不尽さに見ているこちらがいたたまれなくなります。

母親の息子へ注ぐ愛情や、息子の母親に対する思いが伝わってきます。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

感涙度 ☆☆☆☆

居眠り度

総合 ☆☆☆☆☆

最近読んだ本「Iの悲劇」

2021年04月26日 11時48分37秒 | 本・映画 あ行
本「Iの悲劇」


米澤穂信著




高齢化の果てに誰も住まなくなった南はかま市簑石。

市長の肝いりで始まったIターンプロジェクトに

市職員の万願寺と部下の観山遊香が奔走するのですが、

市の公募で移住して来た10世帯は何らかの事態に直面し、

1世帯、また1世帯と簑石を離れます。

そして最後に万願寺が分かった真実とは。

地方公務員の悲哀も描かれます。


☆☆☆☆

最近読んだ本「思わず考えちゃう」

2021年02月27日 10時49分25秒 | 本・映画 あ行
本「思わず考えちゃう」






著者はイラストレーターで絵本作家のヨシタケシンスケさん。

普段の生活の中のちょっとした出来事や疑問をすぐにスケッチしていて、

その絵に解説をつけています。

「富士山の盗み撮り」とか「利き腕の爪は切りにくい」など。

「一番汚くない部分ってどこだろう」のページは男子トイレのシーン。

便器のふたを持ち上げる時はどこにするかとか、

出入り口のドアの取っ手はどこを持つのが正解かを、ゆるく考えます。


だいたい1話1ページ。

軽く読めます。


☆☆☆

昨夜読んだ本「いまのは何だ? 地獄かな」

2021年01月27日 12時50分23秒 | 本・映画 あ行
本「いまのは何だ?地獄かな」

花村萬月著




小説家相葉篠が沖縄の海で編集者のダイビング中に溺れるシーンから始まる物語。

娘愛を虐待する妻が家出をし、愛と二人で旅に出る小説家。

かつて遊んだ沖縄の海を見てから帰宅しようとするのですが、

アクシデントが襲います。



段落が極めて少ない小説。

一つのシーンの描写が長めの実験的な読み物のよう。

☆☆

ちょっと前に読んだ本「イグジット」

2020年12月28日 12時56分58秒 | 本・映画 あ行
雨宮処凛著




「自分のことは大嫌い。

だけど、人に粗末にされると死にたくなる。自分のことは大嫌い。

だけど、人が好きになってくれないと死にたくなる」

という自傷系の少女の日常が描かれます。


似た境遇の若者たちが集うインターネット掲示板で日々の出来事をつづり、

理解しあおうと考えたり、やっぱりムリだとあきらめたりを繰り返します。



見渡せば、近くにいるかもしれないこんな若者たちを、

おじさんは静かに見守るしかないかもしれません。

☆☆☆☆

あしあと