ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

最近見た映画「メイド・イン・バングラディシュ」

2022年06月28日 18時32分10秒 | 本・映画 ま行
映画「メイド・イン・バングラディシュ」




劣悪な環境の製縫工事で働く若い女性たちが、労働改善を求めて立ちあがろうとします。

23歳のシムは10年前、40歳の男と結婚させられるのがいやで父親の財布を手に

田舎からダッカに出てきて、製縫工場で働き無職のパートナーを養っています。

工場で火災が発生したのが縁で人権家と知り合い、組合設立を持ちかけられます。

理解のないパートナーや工場からの圧力、工場と癒着している政府機関、

昔ながらの風習をかたくなに守ろうとする周囲の大人たちに何度も挫折を味わいます。

「シム、がんばれ」と応援したくなります。


感涙度 ☆☆☆☆

ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

居眠り度 ☆


総合 ☆☆☆☆


【ちょっと一言】

BGMがありません。

なので「このシーンは緊迫しているのか、

それとも今後、悪い方向に進むのか」

ということが判然としないのですが、

そこがまた、想像をかきたてて面白いです。

最近みた映画「マイ・ダディ」

2021年10月10日 18時13分27秒 | 本・映画 ま行
映画「マイ・ダディ」




6年前に妻をなくした牧師と一人娘との相互の愛を描くファミリームービー。

反抗期になった娘(中田乃愛)に手を焼きはじめる父親を、ムロツヨシが好演します。

白血病になった娘のためにドナー探しに奔走。

その過程で娘の出生の秘密が分かり、苦悩します。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆

居眠り度

感涙度 ☆☆☆☆


【ちょっと一言】

両親がドナーとして適合する確率はないに等しいと思っているのですが、違いますか?

両親から遺伝子を半分ずつ受け継いでいるので、血液型の半分しか合わないためです。

兄弟姉妹なら適合率は25%に高まるそうです。



【もう一言】

妻が産んだ子どもならだれであってもぼくたちの子どもだと考えているてるりんです。

なのでつい、さめた目で見てしまいました。

最近みた映画「MINAMATA」

2021年10月10日 18時03分35秒 | 本・映画 ま行
映画「MINAMATA」




みなまた

熊本県水俣に本社があるチッソが垂れ流した工場排水で起きた水俣病を

世界に発信したカメラマン、ユージン・スミスの物語。

米国ライフ誌の専属カメラマンながら落ち目になったカメラマン(ジョニー・デップ)。

日本のフィルムメーカーとの契約で来日します。

そこで目にした患者たちに衝撃を受けます。

写真を公表させまいとするチッソの嫌がらせや、さまざまな買収に惑わされず、

自分の信念を貫く態度に憧れます。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

居眠り度

感涙度 ☆☆☆☆

総合 ☆☆☆☆☆


【ちょっと一言】

カメラマンの端くれのてるりんとしては、

あんなカメラマンになって、人を感動させる写真を撮りたいと思えてきます。


最近みた映画「マスカレード・ナイト」

2021年10月10日 17時56分39秒 | 本・映画 ま行
映画「マスカレード・ナイト」




マスカレードナイト

東野圭吾原作のミステリーを映画化。

都会のホテルが企画した「マスカレードナイト」での殺害予告が警視庁に届くのが発端。

捜査に乗り出す刑事(木村拓哉)と

ホテルマン(長澤まさみ)はかつて同じホテルで起きた殺人事件で知り合った仲。

参加者全員が仮面をつけたイベントで、容疑者探しは難航します。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆

感涙度 

居眠り度 ☆☆


総合 ☆☆

最近みた映画「ミスター・ノーバディ」

2021年07月27日 13時56分29秒 | 本・映画 ま行
映画「ミスター・ノーバディ」




映画好きの知り合い二人がけっこういい評価のため、見てみる。


月曜日、会社に遅刻。

火曜日、ゴミ出しに失敗。

水曜日 … …

木曜日 … …


とさえない男が主人公。


冒頭にこの1週間の映像が何回か繰り返され、

「あ~、ぼくのような駄目男だなあ」

と思うわけです。

さらに自宅に侵入した泥棒をやっつけることができず、

息子にばかにされてしまう主人公。

と思ったら、急に睡魔が(笑)



ふと覚醒すると(ぼくも映画の主人公も)

主人公はいきなり強くなっていて、

悪いやつをぼかすかやっつけているではないですか。

夢うつつの中で主人公が

「俺はかつて、アルファベット三文字で表される組織に所属していた…」

というようなせりふがおぼろげながら思い出されます。

が、どうして急に強くなったのか分からないので、

ストーリーも断絶してしまい、また睡魔が(笑)


エンドロール直前に(こんどは僕だけ)覚醒すると、

家族仲良く暮らしていましたとさ。

ちゃんちゃん。


ハラハラドキドキ度

感涙度

居眠り度 ☆☆☆☆☆


総合  映画の神様、ごめんなさい



早朝に読み終えた本「無実の君が裁かれる理由」

2021年03月04日 14時35分42秒 | 本・映画 ま行
本「無実の君が裁かれる理由」

友井羊著者




司法試験を目指す大学2年の牟田幸司と、同じ大学で心理学科4年の遠藤紗雪が、

事件の犯人にされてしまいそうな市民の無実を解き明かしてゆく連作短編集。


第一話では牟田がストーカー扱いされ、

バイト先のイタリアンレストランの店長祁答院の知り合いの遠藤の力冤罪事件の力をかり、

周囲の誤解を解きます。


第2話は、無実でありながら、部活仲間の将来のためや、

厳しい指導者からの圧力でやってもいない器物損害を認めてしまう大学生を助けます。


第3話は冤罪事件になりがちな痴漢が題材。

牟田の父親の裁判官の使命が語られます。



第4話では、15年前に殺人事件の容疑者として逮捕され、

公判中に自殺してしまった遠藤の父親の事件の真相が明らかになります。



静岡県で起きた袴田事件を思い起こさせる証拠のねつ造にも触れています。

無実の自分の訴えを誰も聞いてくれないという冤罪の話を読むと、

眠れなくなります。

ただいま午前3時30分。

新聞配達のバイクの音が聞こえてきました。


☆☆☆☆



冤罪はなかなかなくなりません。

昨今、未成年誘拐略取の容疑で逮捕される案件が散見されますが、

ホントに逮捕された容疑者は悪人なのか、

という疑問を感じることがちょくちょくあります。



というのも、22歳の男性会社員が未成年略取の容疑で逮捕された最近の事件では、

18歳未満の女子高生が被害者とされています。

彼女は会員制交流サイト(SNS)で知り合った男性会社員と午後八時ごろに落ち合い、

彼の車に乗り込み、深夜に自宅近くまで送ってもらっています。

この間に家族が警察に届けを出したため、

男性会社員が「未成年略取」の疑いで逮捕されました。

男性会社員は悪人でしょうか。

てるりんは疑問に感じます。



教え子の身体に触ったとしてわいせつ容疑で逮捕される教員も数々いますが、

これまでの経験から何割かは冤罪だと思っています。


ある小学校の体育の授業で、児童が腹筋運動のようなポーズを取るシーンがありました。

おなかが落ちて背がそっている児童に、教諭が

「おなかをもうちょっと上げて」

と、おなかに手を添えて正しい姿勢にします。


もしかすると、教諭におなかを支えてもらった児童は帰宅して夕食時に

「先生におなかを触られた」と話したとします。

だんだんと話しに尾ひれが付いて、

「わいせつ行為」ということになってしまう可能性は排除できません。

おなかを支えてもらった本人が言わなくても、

そのシーンを見ていた別の児童が家族に

「あの先生が、お友達のおなかにさわっていたよ」

と言うかもしれません。


別の機会に訪れた中学校では、先生が生徒に慕われているせいか、

休み時間に女子生徒が先生の膝の上に乗っていくのを見かけました。

女子生徒にしてみれば、「おとうさんやおじいちゃんにだっこしてもらう」

くらいの感覚だったでしょう。

でもその光景を見た別の生徒が、だれかに報告したことで、

事実が少しゆがめられて伝わってしまうこともあるでしょう。

男女の関係に関心を持ち始める思春期の彼ら、彼女らのことです。



もしかすると、どちらの行為も「セクハラ」とか「わいせつ」

と認定されるケースもあるでしょう。

当事者たちの思いとは別の場所で。

最近読んだ本「無罪」

2020年10月05日 15時33分52秒 | 本・映画 ま行
無罪
深谷忠記著




心神喪失者の行為は罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減ずる。

刑法第39条をテーマに、シンナー中毒の男に幼い息子を殺された新聞記者、

ノイローゼ気味の母親が我が子をあやめてしまった家族、

刑法第39条を適用して被告に温情判決を下した裁判官の心情が語られます。



私は死刑廃止論者ですが、いつも考えさせられます。

本自体は、くどい表現が何回となく現れ、斜め読みしたくなります。


☆☆☆

最近見た映画「見えない目撃者」

2019年11月10日 14時12分55秒 | 本・映画 ま行
映画「見えない目撃者」





警察官を拝命したばかりなのに、弟が同乗したマイカーで事故を起こした女性警察官(吉岡里穂)が主人公。

事故から三年め、事故のおかげで視力を失った生活をする中で、

乗用車に女子高生がらちさているのを感じ、助けだそうと奔走します。

目が見えないことを理由に、警察側は「本当に拉致事件はあったのか。勘違いではないか」と

なかなか動こうとしてくれません。

真相に少しずつ近づく主人公。その身は拉致犯人に感づかれ、

危険が迫ります。


猟奇殺人の様相を示すのですが、どうも現実味が乏しい感じ。

賛否両論のあったテレビ番組のサスペンス「あなたの番です」

の影響もあるの(どちらも同じ俳優が警官役)か、ちょっとすっきりしない結末です。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆☆

感涙度 ☆

居眠り度 ☆☆☆


総合 ☆☆☆

1カ月無料パスポート残り二日「マレフィセント2」

2019年10月18日 20時16分28秒 | 本・映画 ま行
映画「マレフィセント2」




ディズニー映画「眠れる森の美女」の魔女を主人公にした第二作。



オーロラ姫がフィリップ王子の求婚を受け入れるハッピーなスタート。

でも挙式前の晩餐会で、フィリップ王子の王妃から罵られたマレヒィセントがフィリップ王子の父親に呪いをかけてしまいます。

鉄の銃弾で撃たれたマレヒィセント。

翼を持つフェニックスの末裔に助けらることで、人間と妖精たちの戦争に発展。

王妃はオーロラ姫に「国のリーダーの大切な手腕は、民を操ること。それには恐怖を植え付けるのが一番」と安倍晋三首相のようなことを言います~。

この映画の教訓は

「出身がどこの国かが問題なのではない。相手を理解しないのが問題なのだ」ということでしょうか。

さすがディズニー映画。勘所を心得ている脚本で、泣いているじさんもいました。



ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

感涙度 ☆☆☆☆

居眠り度 ☆☆


総合 ☆☆☆

映画「蜜蜂と遠雷」

2019年10月10日 13時29分47秒 | 本・映画 ま行
映画「蜜蜂と遠雷」




直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸著の同名小説を映画化。

才能がありながらプレッシャーに弱い少女(松岡茉優)、家庭を持ちながら演奏に情熱を傾ける父親(松坂桃李)、

天才的な少年ピアニスト、高名な音楽家に見いだされた謎の少年が、

国際ピアノコンクールではを競います。


原作は、浜松市で四年に一回開かれる浜松国際ピアノコンクールをモチーフに、

恩田さんが書き下ろした作品。

浜松市内で発行される新聞では映画公開先日に一面広告が出たし、

テレビでもCMが流れ、なんと言っても浜松市に関係が深い映画なのに、

観客が少ない。

日曜日午後8時代の上映には8人だけで、

笑ってしまうようなアクション映画「ジョンウィック」の方が多かった。

その傾向は月曜日午後5時台でも同じ。

なぜ?



映画評などを参考にすると、原作は登場人物の描写が濃密なのに比べ、

映画はあっさりとし過ぎているらしい。

映画を見る前のイメージでは、

4人の成長物語のようにも思えたのですが、

考えてみれば、国際コンクールに登場するようなピアニストなら今更成長はないですよね。

てるりんも浅はかでした。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

感涙度 ☆☆☆

居眠り度 ☆


総合 ☆☆☆

あしあと