受験生になる学年の皆さんへ
先日、高校1年生対象の講話を聞きました。
その中で大学受験の心構えなどがありました。以下は抜粋です。
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センター試験は1月。難関校などを受ける生徒の進路が決まるのは三月になる。
一方、AO入試などで早ければ6月ごろから進路が決まる生徒がいる。
「早く進路が決まったからといって、自分たちだけはしゃぐのはいかがなものか。
入試は長期間あり団体戦。クラスが一つになって戦ってほしい。
私の受け持った学年の生徒たちは、進路の決まった生徒が、まだ入試前の生徒の代わりに、
清掃当番などを代わってくれたことがありました。
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制服を着て歩いているということは、その学校の誇りを身にまとって歩いているということと同じ。
「後輩に知り合いがいない」という場合でも、後輩は先輩たちをあこがれのまなざしで見ています。
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苦手な学科のある生徒へのアドバイスの一つです。
英語は特にがんばってください。中学一年生の問題集をやるだけでも大違いです。
今からでも遅くありません。
(別の英語の先生も似たようなことをおっしゃっていました。「高校になると構文も単語も少しは増えるが、基本は中学三年生までに終わっている。高校入試の問題を解いてほしい」と)
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教師や親としゃべるときに、単語をつなげるだけの会話しかできない生徒がいる。
たとえば朝ご飯を食べるかどうかを聞かれた場合。
親「朝ご飯どうする?」
子「いる(食べる)」
親「何を食べるの」
子「パン」
親「何枚?」
子「2枚」
親「何かつける?」
子「マーマレード」
といった具合。
入試や就職活動の面接のときに、こんな受け答えだったら面接官はどう思うでしょう。
「面接のときにはちゃんとやる」といいわけをする生徒もいるでしょうが、できません。
普段の生活がそのまま出ます。
まず、自分で考え、自分お考えやその仕事にかける情熱を語れる言葉を持ってください
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塾に子どもを通わせている保護者の皆さんに伝えたいこともあります。
塾は基本的に企業。もうけることが必要です。
進路選択の場面で、学校が勧める大学よりランクが上の大学を推薦することがままあります。
もちろん、上を目指してがんばる努力は必要ですが、
受験生にとってはプレッシャーになりますし、ぎりぎりの大学を受験して、
もし失敗したらどうするのでしょう。
塾は、受け入れてくれます。もちろん、もうけることができますからね。
生徒と親と学校でよく話し合ってもらえればありがたい。
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授業は勉強の一部。授業は、自分で学ぶことを手助けする一部と言うことです。
勉強とは本来、自分自身で学ぶことです。
自主勉強7割、授業3割ぐらいの気持ちで勉強に打ち込んでほしい。
妻に言ったら、「毎年、言っていることね」と一言で終わりにされましたが、
いろいろと勉強になりました。