本「陽気なギャングは三つ数えろ」
伊坂幸太郎著
四人組の銀行強盗がトラブルに巻き込まれるという
「陽気なギャングは地球を回す」「陽気なギャングの日常と襲撃」に続く
シリーズ三作目。
四人組の成瀬は、他人の嘘を見抜く力があり、リーダー格。
響野は演説の名人だがほとんどがでまかせ。
体内時計で秒単位で物事を計れる能力を持つシングルマザーの雪子。
スリの名人で動物や虫に異常に詳しい久遠。
今回は銀行を襲撃した際に、警備員の投げた警棒で久遠が左手にけがしたのがきっかけで、
げすな雑誌記者に身元がばれて、記者が抱える借金返済のために知恵を絞る内容です。
主人公たちや記者の会話のあちこちに
「何かやろうと考えた時、すぐにやる方がたいてい、うまくいく」
とか
「犯罪の被害者が善人とは限らない。容疑者が百パーセント悪人とも言えない」
とか
「謙遜家だ。政治家にも見習ってもらいたい。自分の意見が通らなかった時に怒るのは三流の政治家だ」
とか、
うんうんとうなずけるセリフがちりばめられています。
新種の昆虫のカカトアルキだとか、
身体は真っ黒で足だけ白の縞模様があるオカピだとか、
小ネタの雑学も挟み込まれていて勉強になります。
何はともあれ、伏線の回収の仕方がいつものように鮮やか。
伏線だと思えないような小さなエピソードも上手に再登場させているので、
ページを戻してしまったりします。
☆☆☆☆
伊坂幸太郎著
四人組の銀行強盗がトラブルに巻き込まれるという
「陽気なギャングは地球を回す」「陽気なギャングの日常と襲撃」に続く
シリーズ三作目。
四人組の成瀬は、他人の嘘を見抜く力があり、リーダー格。
響野は演説の名人だがほとんどがでまかせ。
体内時計で秒単位で物事を計れる能力を持つシングルマザーの雪子。
スリの名人で動物や虫に異常に詳しい久遠。
今回は銀行を襲撃した際に、警備員の投げた警棒で久遠が左手にけがしたのがきっかけで、
げすな雑誌記者に身元がばれて、記者が抱える借金返済のために知恵を絞る内容です。
主人公たちや記者の会話のあちこちに
「何かやろうと考えた時、すぐにやる方がたいてい、うまくいく」
とか
「犯罪の被害者が善人とは限らない。容疑者が百パーセント悪人とも言えない」
とか
「謙遜家だ。政治家にも見習ってもらいたい。自分の意見が通らなかった時に怒るのは三流の政治家だ」
とか、
うんうんとうなずけるセリフがちりばめられています。
新種の昆虫のカカトアルキだとか、
身体は真っ黒で足だけ白の縞模様があるオカピだとか、
小ネタの雑学も挟み込まれていて勉強になります。
何はともあれ、伏線の回収の仕方がいつものように鮮やか。
伏線だと思えないような小さなエピソードも上手に再登場させているので、
ページを戻してしまったりします。
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