ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

昨日見た映画「野球少女」

2021年03月07日 15時55分40秒 | 本・映画 や行
映画「野球少女」





プロ野球選手を目指す女子高生を描いたファイトストーリー。

彼女の強い信念には舌を巻きます。

学校の成績の悪い彼女を思うがあまりに厳しくあたる母親が物語にスパイスを利かせます。

宅建試験を目指す収入のない父親は隠し味というところでしょうか。


居眠り度 ☆☆☆☆

ハラハラドキドキ度 ☆☆☆

感涙度 ☆☆☆☆☆



総合 ☆☆☆☆

昨夜読んだ本「陽気なギャングは三つ数えろ」

2020年02月13日 23時51分52秒 | 本・映画 や行
本「陽気なギャングは三つ数えろ」

伊坂幸太郎著



四人組の銀行強盗がトラブルに巻き込まれるという

「陽気なギャングは地球を回す」「陽気なギャングの日常と襲撃」に続く

シリーズ三作目。



四人組の成瀬は、他人の嘘を見抜く力があり、リーダー格。

響野は演説の名人だがほとんどがでまかせ。

体内時計で秒単位で物事を計れる能力を持つシングルマザーの雪子。

スリの名人で動物や虫に異常に詳しい久遠。


今回は銀行を襲撃した際に、警備員の投げた警棒で久遠が左手にけがしたのがきっかけで、

げすな雑誌記者に身元がばれて、記者が抱える借金返済のために知恵を絞る内容です。

主人公たちや記者の会話のあちこちに

「何かやろうと考えた時、すぐにやる方がたいてい、うまくいく」

とか

「犯罪の被害者が善人とは限らない。容疑者が百パーセント悪人とも言えない」

とか

「謙遜家だ。政治家にも見習ってもらいたい。自分の意見が通らなかった時に怒るのは三流の政治家だ」

とか、

うんうんとうなずけるセリフがちりばめられています。


新種の昆虫のカカトアルキだとか、

身体は真っ黒で足だけ白の縞模様があるオカピだとか、

小ネタの雑学も挟み込まれていて勉強になります。


何はともあれ、伏線の回収の仕方がいつものように鮮やか。

伏線だと思えないような小さなエピソードも上手に再登場させているので、

ページを戻してしまったりします。


☆☆☆☆

昨日読んだ本「闇の底」

2018年07月09日 08時20分47秒 | 本・映画 や行
本「闇の底」

薬丸岳著





若い主婦を殺した少年たちが次々と死んでゆく「天使のナイフ」の薬丸岳の長編ミステリー。




別々の街で起きた中年男性殺人事件と幼女殺人事件。

「死刑執行人サンソン」を名乗る犯人から、

「幼女殺人事件が起きるたびに、かつて幼女を殺したり暴行を加えたりした者を殺す」

という内容の犯行声明が捜査本部に届きます。

幼女殺人事件の捜査本部は、

犯人への憎しみや世論を背景に捜査員はかすかな手がかりを求め街を歩き周りますが、

かつて幼女を殺した中年男性殺人事件の捜査本部は、

サンソンを擁護する世論に志気が上がりません。

そこに投入されたのが、幼いころに妹を殺された経験を持って若い刑事の長瀬。

長瀬は「サンソンを捕まえるのが刑事としての正義だが…」と悩みながら、捜査を続けます。



容疑者の心の動きにはなかなか共感することはできませんが、

考えさせられる内容です。

☆☆☆☆


昨夜読破した本「柔らかな頬」

2018年02月27日 15時00分34秒 | 本・映画 や行
本「柔らかな頬」  桐野夏生著





北海道の別荘地で行方不明になった女児の母親の苦悶の日々をつづるミステリー。

行方不明になった当日、母親は、

別荘の持ち主の夫以外の男性と逢い引きしていたという負い目を抱き、

夫にも理解されないまま、捜索を続けます。

孤独な母親を手助けする、ガンで余命いくばくもない元刑事の冷たい心が、

ひんやりと染みてきます。


☆☆☆


ちょっと前に見た映画「ユリゴコロ」

2017年10月17日 11時20分41秒 | 本・映画 や行
映画「ユリゴコロ」




結婚の約束をした女性が失踪し、途方に暮れた婚約者の松坂が相談に訪れた父の実家で、

「ユリゴコロ」と題された大学ノートを見つけるのだが、

ノートは、過去の殺人を記録した女性の手記だったというミステリー。


ノートの執筆者は、他人と上手にコミュニケーションをはかれないといい、

心が落ち着くのは「殺す行為」をするときだけと記されています。

なぜこのノートが父の家にあるのか。母の死と関係があるのか、婚約者はどこに行ったのか。なぞは深まるばかりです。

そこに、婚約者の女性を知るという妙齢の女性が現れ、なぞは深まるばかりです… … …

が、これらの人間関係はあまりに不自然。

そんな不自然さで、物語になかなか入り込めません。


はらはらどきどき度 ☆☆☆

感涙度 ★

居眠り度 ☆☆☆

総合 ☆☆★



もう一言

ミステリーなのに、笑ってしまう場面がありました。

女性に声をかけて、石段の上から蹴り落とされてしまうナンパなラーメン屋店員が女性から名を訪ねられて、

「ん、俺はジョー」と答える場面。

てるりんのことを知っている人には見せたくない映画です。

だって、きっとみんな、ここで笑うよ。

最近読んだ本「夜明けの橋」

2017年01月11日 16時53分02秒 | 本・映画 や行
「夜明けの橋」





戦国時代が終わり、江戸時代が始まろうとするころが舞台。


武士から刀商になった宗五郎が、浪人たちにいちゃもんをつけられ、

大切な商品の刀を水たまりに投げ込まれ、ついに抜刀してしまう「日照雨(そばえ)」。


戦国の世が終わり、日本橋を架けようとする普請衆の心意気を描く日本橋、、、

など5編を収録。


生きることの華やかさとせつなさがしみじみと伝わってきます。



☆☆☆☆★

最近観た映画「闇金ウシジマくん」

2016年10月05日 11時33分21秒 | 本・映画 や行
「闇金ウシジマくん」




10日で五割という

とてつもない高利回りで庶民に金を貸すカウカウファイナンスで働く丑島の、

金に対する哲学などが語られます。

テレビドラマを映画化。

ファッションリーダーになって濡れ手に粟の生活を夢想する考えなしの若者や、

その若者の同棲相手で金銭感覚の薄い女性、

浮気目的でスナック通いを続けるしがない会社員らが、

金を借りに来ます。


しかし彼らが借りる目的は、目の前の快楽のためや、その場しのぎのためだけ。

どのケースも身近にありそうなので、恐ろしくなります。



感涙度 2

はらはらドキドキ度 50

お笑い度 30

総合 ☆☆☆★




ちょっと一言

映画を見てから、TUTAYAでシリーズ化されたテレビ版を3本、レンタルしてみました。

テレビ版の方が、金を借りに来る人間の背景などが上手に描写されているようです。

「シーズン2」も3本、「パート2」も3本あるようです。

こちらも近く、借りてみるつもりです。

最近観た映画「遊星からの物体X」

2016年09月23日 17時51分48秒 | 本・映画 や行
「遊星からの物体X」

TUTAYAでレンタル。








「きのこ王国」ではなく、

南極基地に現れた謎の宇宙生物に立ち向かう隊員たちが描かれるSF。

ジョン・カーペンター監督

一匹の犬をヘリなどを使って執拗に追いかけ射殺しようとするノルウェー隊員たちが、

無残に死んでしまう場面がプロローグ。

「なぜ、一匹の犬ごときに、大追跡を」という疑問から、

米国隊員がノルウェー隊の基地を捜索すると、

自殺し凍り付いた隊員の遺体。

もう一つは、謎の生命体の焼死体だった。

調査のために持ち帰った記録フィルムと焼死体を調べる隊員。

一方、逃げ切った犬は夜になると、おぞましい異星物に変身し、

ほかの犬たちに触手を伸ばす。

異星物と同化した犬は隊員たちに襲いかかります。

はたして襲われた隊員も異星物になったのか。

疑心暗鬼に陥った隊員たちの苦悩が始まります。






居眠り度 0

感涙度 0

はらはら度 88


総合 ☆☆☆☆

ちょっと前に見た映画「レヴェナント 蘇りし者」

2016年09月16日 20時33分43秒 | 本・映画 や行
「レヴェナント 蘇りし者」





無残に殺された息子の敵討ちをしようという執念を力にして大自然を生き抜く男ヒュー・グラスを、

レオナルド・ディカプリオが好演します。

1820年代のアメリカ。毛皮貿易商に雇われたヒューたちは先住民族の襲撃に遭い、

逃げる途中で灰色熊に襲われ瀕死の重傷を負います。

貿易商人たちはベースキャンプへの帰路につきますが、

ヒューはけがと高熱で起き上がることすらできず、

息子と、仲間の一人とともに山中に取り残されます。

そこで仲間が裏切り、息子は殺されてしまいます。

ヒューは生き埋めにされながらも、復讐のために、はって雪原を進みはじめます。

ヒューは実在の人物だとか。飢えと寒さが見ている者にまで伝わってきます。


感涙度 70

やる気アップ度 95

居眠り度 0

総合 ☆☆☆☆☆


本「世にも美しい数学入門」

2016年01月08日 23時27分53秒 | 本・映画 や行
「世にも美しい数学入門」




小川洋子さんと数学者の藤原正彦さんの数学者や数学にまつわった対談。

友愛数(220と280)、完全数(6、28、496、8128など)の美しさが紹介されます。



π(円周率)、e(自然対数の底)、i(虚数単位(=√-1))の不思議な関係とは。

eのiπ乗=マイナス1


πが円とは関係ない場所に現れる不思議さ。

神を信じないてるりんですが、

神が「やっと気がついたかね」と

どこかで人類にでほほえんでいるような気がしてきます。


☆☆☆☆☆

あしあと