ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

最近見た映画「大怪獣のあとしまつ」

2022年02月18日 14時07分42秒 | 本・映画 た(だ)行
映画「大怪獣のあとしまつ」



映画のサイトでは酷評されています。

まずは自分の目で確かめようと思い、

出掛けました。


地球に突如現れた怪獣が街を破壊し、人類を危機に陥れるのですが、

空から落ちてきた謎の光によって死んでしまうという冒頭。

都心に近い県の川に死体が横たわります。

死体の処理をどうするかという課題に、

日本政府は各省庁の押し付け合いや利権争いで課題解決になかなか向かいません。

怪獣退治に失敗したい国防軍や、怪獣の始末を担当させられる特別部隊なども入り乱れます。

腐敗が進む怪獣から悪臭が吹き出でるようになり、

腐臭ガスを成層圏に巻き上げようとアイデアを出す焼き肉やの主人や、

光の謎を追う科学者らも登場。

総理大臣補佐官を夫に持つ環境大臣補佐官の女性は、特別部隊のリーダーの元彼女という

設定もあり、怪獣の後始末だけではなく恋愛模様や政権争いもちりばめられた

バラエティー番組(映画)です。


世間で言うほどひどい映画じゃなかったな。


ハラハラドキドキ度 ☆☆

感涙度

居眠り度 ☆


総合 ☆☆☆

家族で楽しめます。

昨夜読んだ本「翼がなくても」

2021年08月31日 14時23分23秒 | 本・映画 た(だ)行
本「翼がなくても」
中山七里著



将来のオリンピック選手と嘱望される200メートルスプリンター沙良が交通事故に遭い、

片足を切断する運命にみまわれる。

車を運転していたのは幼なじみの若い男。

その彼が事故直後に死体となって発見されるミステリー。

どんでん返しの王者、中山の筆力が冴えます。



パラリンピック期間中に読めて幸せでした。




悪徳弁護士、御子柴礼司が登場し、

弁舌爽やかに偽善者を切り捨てます。




交通事故で片足を失ったスプリンター沙良に対して、

「片足でも生きていくしかない」というような意味の言葉を投げかける御子柴弁護士に、

刑事の亜香里が「同情しないのか」というニュアンスで詰問した直後。

御子柴はこう切り返します。

「本人の力にもなってやれないくせに、

ただ同情するふりをするのは単なる自己満足に過ぎない。

自分を善人だと思いこみたいがためにね。

本人にしてみれば迷惑以外の何物でもない。

第一、君が同情してやることで彼女の足は元に戻るのか。

撃ち落とされた人間の絶望とやらを緩和してやることができるのか。

それができないのなら、軽々しく他人の不幸を口にするな。

軽はずみな同情と軽はずみな虐待は、根が同じだということを知らないのか」


かなり同感です。





「片足でなぜそこまで頑張るのか」と

中傷するような言葉を知り合いから投げかけられた沙良に、

沙良のトレーニングを手伝う東大生が、

「僕たちの世代ってことある毎に、

あなたたちは皆特別なオンリーワンとか言われ続けていたでしょう。

先生の言うことを真に受けるヤツもいたけど、

賢いヤツらは早くからそんな世迷い言なのを見抜いて、

聞いたふりだけしてきました。

だいたいナンバーワンを目指さない人間がオンリーワンになれる訳もない」

と言います。

どんな身体になってもナンバーワンを目指す沙良への最上の励ましのように感じます。



☆☆☆☆☆

ちょっと前に見た映画「唐人街探偵 東京ミッション」

2021年08月30日 13時09分52秒 | 本・映画 た(だ)行
映画「唐人街探偵 東京ミッション」



香港の私立探偵二人組が難事件を解決するシリーズ第三弾。

今回はヤクザの組長が殺された事件に挑みます。

東京の探偵(妻夫木聡)にも依頼が舞い込み、

関係のある女(長澤まさみ)を巻き込んでドタバタ劇が展開されます。


ハラハラドキドキ度 ☆☆☆

居眠り度 ☆☆

感涙度


総合 ☆☆

最近読んだ本「テロリストの家」

2021年06月04日 11時38分13秒 | 本・映画 た(だ)行
本「テロリストの家」

中山七里著



国際テロリスト担当の公安警察外事第三課の猛者、幣原の長男が、

こともあろうにテロ組織に応募したという容疑で公安警察に逮捕されるのが発端。

「公安警察としては優秀だが父親としては凡庸」と上司に言われ、

同僚からは疎んじられ、マスコミからは格好の餌食にされる幣原家。

その長男が警察から釈放された直後、遺体で発見されます。




テロリストの真意を知ろうともせずに、

ただ異質だというだけで蛇蝎のごとく嫌悪し罵る浅はかな大衆を、

なくなった長男と対比させています。


中山節が随所に現れます。

☆☆☆

最近読んだ本「追憶の夜想曲(ノクターン)」

2021年05月29日 23時41分14秒 | 本・映画 た(だ)行
本「追憶の夜想曲(ノクターン)」

中山七里著




幼女殺害事件の犯人から弁護士になった御子柴礼司シリーズ第二弾。

自称デイトレーダーで甲斐性なしの夫を殺害した容疑で逮捕された妻の弁護をかって出る御子柴。

容疑者には動機があり、取り調べでも一審でも素直に容疑を認め、

懲役16年の判決が出ています。

担当検事は沈着冷静な東京地検のエリート岬。

御子柴弁護士に勝算はあるのか。

第3回公判で、驚きの攻勢に転じます。



近年まれにみる想像を超える結末が用意されています。


☆☆☆☆☆

最近見た映画「天国にちがいない」

2021年04月11日 11時58分32秒 | 本・映画 た(だ)行
映画「天国にちがいない」




パレスチナ人のエリア・スレイマン監督が「中東の平和」を

テーマにした映画、なのかな。


スレイマン監督の分身が主人公。

ナザレからニューヨークに映画製作の相談に訪れる先や道中で、

美し情景と出会います。

が、どれも少しずつコミカルな不自然さが漂います。

道路掃除をしている黒人が手にしたほうきで空き缶をゴルフのように打つと、

空き缶は道路脇の側溝の穴にみごとに入っていきます。

泥棒を追い掛ける三人の警察官がローラースケートを履いていたり、

ゼグウェイみたいな乗り物に乗った三人の警察官が怪しい車の周囲を

リズミカルに行ったり来たりします。



きれいな歩道に積まれたたくさんの空き瓶。

監督に向かって突然、威圧的に走ってくる若い男たちの集団。

鳥の鳴き声や風の音が背後から聞こえてきます。



ハラハラドキドキ度 ☆

感涙度 

居眠り度 ☆☆☆☆☆


総合 評価不能


もう一言

5年ほど前に見た映画「さよなら、人類」に似ています。




昨日見た映画「太陽は動かない」

2021年03月07日 15時51分24秒 | 本・映画 た(だ)行
映画「太陽は動かない」



組織に24時間に一回、連絡しないと、

胸に埋め込まれた爆弾が爆発する運命を背負ったエージョンとが、

国家のために働くアクションムービー。


手を抜いた「ミッション・イン・ポッシブル」という感じでしょうか。

ふんだんな海外ロケなのに、なぜか豪華さや重厚さが伝わってきません。

冒頭、太陽電池の材料で世界の覇権を狙う中国企業に捕らえられた仲間(市原隼人)

を助け出すシーンはなかなか見応えはあります。

その後は、(いくらなんでもありえんだろうという意味で)

ぷっと吹き出してしまうようなシーンが数カ所に。

居眠り度 ☆☆☆

ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

感涙度

総合 ☆☆

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ず~と前に見た映画「タクシー運転手」

2020年12月28日 13時56分54秒 | 本・映画 た(だ)行
映画「タクシー運転手」




1980年の光州事件前後。

イギリスから来た新聞記者と、その記者を載せたタクシー運転手の1日を描いた、

実話を元にした映画。


光州市郊外でタクシー運転手をしている主人公は、光州市で反政府デモが大々的に行われていることを

それほど詳しく知りません。

そんなある日、イギリス人新聞記者が「光州市のことを世界に知らせなければいけない」とやってきて、

主人公のタクシーに乗ります。

初めのうちは「デモなんて、たいしたことはないだろう」と高をくくっていた主人公ですが、

警官が市民を襲う現場を見るうちに「ただごとではない」と感じるようになり、

さらに身に危険が及び始めます。

タクシー仲間の協力があり、光州市を抜け出そうと抜け道を探しに探して

通り抜ける二人なのですが… …。


現場の実情を伝える新聞記者と、記者の書いた記事を無事に海外に届けようとするタクシー運転手の間に、

いつしか友情が芽生えます。




ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

感涙度 ☆☆☆

居眠り度


総合 ☆☆☆☆

最近読んだ本「敵に勝つ技術 宮本武蔵五輪書入門」

2020年08月06日 21時58分54秒 | 本・映画 た(だ)行
本「敵に勝つ技術 宮本武蔵五輪書入門」
桑田忠親著



筆者は剣道の高段者で文学博士。戦国時代史の一人者でもある。

六十数度に及んだ他流試合に一度も負けなかった剣豪武蔵が記した五輪書の

「地」「水」「火」「風・空」の各巻の文言を文語体でわかりやすく解説してくれます。


☆☆☆

あしあと