「こちら亀有公園前派出所」の140、142巻を買った。
ご存じ、両津勘吉さんが活躍する漫画です。
今回もまた両さんがひともうけを企む話が満載で楽しめます。
新葛飾署の「おでん忘年会」で、「エビ」に似た「ヘビ」や
「伊勢エビ」に似た「ザリガニ」を具として提供します。
別の話では、おせち料理で丸もうけをしようという話題も。
この中でおかしかったのは「犬用のおせち」。
人間用と間違えて犬用のおせち料理を食べてしまった両さんが怒り狂います。
しかもその値段を聞いてびっくり。
現実の社会でも、犬用のおせちが高価で売られていて、ほんとに驚きます。
漫画では両さんは
「そのうちに『犬用のエステ』や『車につける犬用のシート』なんかが出るんじゃないか」
と笑い話にしていますが… … …
本当に市場に出回りそうですよね。
こち亀の80巻ぐらいのころに、
携帯電話を自由に操る電脳小学生「電極+(ぷらす)」君が登場しました。
テレビゲームやさまざまな電気器具の扱いは上手だし、機能や性能は冗舌に話せるのに、
好きな女の子の檸檬(れもん)ちゃんの前にでると、上手に話せません。
電極+君はそこで、隣にすわる檸檬ちゃんに携帯電話でメールを送って、お話しをするのです。
それを見た両さんは「隣にいるんだから、携帯電話なんか使わずに自分で話しかけろ。
その方が早い」
と怒ります。
てるりんも、「こんなことは漫画の中岳の話だろう」と笑ってました。
でも今は笑い話ではないようです。
数年前には携帯電話のCMで、
「ちょっとしたことでけんかした恋人どうしが、
川べりに座りながらメールをやりとりして仲直りする」
というようなドラマ仕立ての宣伝をしていました。
少し怖い気がします。
極端にいうと、
「他人と直接、接することができない」
「こちらが言ったことに対して異を唱えられると、全人格を否定された気持ちになる」
「自分の気持ちを伝えるのが怖い」
そんな人たちが増えているような気がするからです。
コンビニエンスストアーやファミリーレストランの従業員の接客が、
マニュアル通りなのも気掛かりです。
彼らの客にかける言葉は、気持ちを込めているのではなく、マニュアルの言葉だからです。
もちろんマニュアルには、「すべての客に等しくサービスを」という会社側の思想があるのでしょう。
「あいさつの基本ができない若いアルバイトにも、
客に対して失礼にならないそれなりの態度がとれる」という点があります。
でも、これって利点 ?
接客のはずなのに「人対人」という感じがしません。
客から何か文句を言われても、従業員には「自分の気持ち(言葉)をしゃべっているんじゃないから、
、すこし気が楽」という心理が働くのでしょうかねえ。
かわいいペットをもっと美しくしたい買い主のための「ペット用のエステサロン」。
運動量が少ない室内犬を飼う人のための「犬用のトレーニングジム」。
ペットを飼うドライブ旅行好きな人のための「犬用のドライビングシート」。
笑い話で終わるのかなぁ。