四年間の単身赴任が終わり、引っ越しました。
お世話になった磐田市さん、ありがごうございました。
写真の「しっぺい」は、磐田市のイメージキャラクターです。
その昔のこと。
磐田市見付の若い娘たちは毎年の祭りの日に一人ずつ、人身御供として魔物に差し出されていました。
娘を差し出さないと、魔物が田畑田を荒らすのです。
魔物は娘をさらうときに「信州信濃のしっぺい太郎には知らせるな」と言い残してました。
ある年のこと、旅の坊さまがこの悲しい風習を知りました。
坊さまは信州信濃に向かい「しっぺい太郎という強いお侍さんを知りませんか」
と尋ね歩きます。
しかしだれも知りません。
そんな中、ひとりのお百姓さんが「侍は知らんが、光前寺に、しっぴい太郎という犬ならおるぞ」
と教えてくれます。
しっぺい太郎は、光前寺で飼われていた賢い山犬で、住職にはそれはもう、よくなついていました。
坊さまは光前寺の住職に頼み、しっぺい太郎を借りて、磐田市見付に戻ります。
そして祭りの夜。
若い娘のかわりにしっぺい太郎が赤い着物をまとい、魔物を待ちます。
村人たちは家にひきこもり、夜が明けるのを待ちました。
翌朝。
村人たちが現場に行ってみると、辺りは血の海。
昨晩の乱闘の激しさを物語っています。
その中で、一頭の年老いたヒヒが息絶えていました。
しっぺい太郎の姿は見当たりませんでした。
ある朝のこと。
光前寺の住職が朝のお勤めをしようと起きます。
「太郎は魔物を退治できたのかなあ」と思いめぐらしながら、
朝の光を庫裏に入れようと障子を開けると、
前庭で血だらけになったしっぺい太郎がひとこえ
「く~ん」と鳴いて、息絶えました… …
とさ。
こんな「しっぺい太郎伝説」が縁で、磐田市と駒ヶ根市は友好都市になっています。
そして、てるりんはなんと、光前寺の檀家です。
というわけで、てるりんはこの4年間、磐田市の若い娘たちを守るために働いたのでした… …
とさ。