だれも映画に一緒に行ってくれないので、本を読みました。
「ストーリーセラー」 有川浩著
てるりん的には「雲の中」「フリーター 家を買う」に続いて三作目。
SideAでは、脳を使えば使うほど寿命が縮まるという難病にかかった妻につくす夫が描かれます。
二人は元々同じ会社に勤めていて、知り合います。
妻になる女性が書いていた小説を、夫となる男性が盗み見てしまい、
初めは深い亀裂が走りますが、次第に深い仲になるように。
妻が賞を取り、次第に有名になるのですが、その妻が発病してしまいます。
SideBでは、夫ががんにかかる想定で物語が進みます。
やはり二人は社内恋愛で始まります。
同僚に知られずに本を出版する女性。その女性の本を読んで、
人知れず泣いてしまっている男性会社員と、女性が出会います。
A、Bとも、子どもは登場しません。
夫婦二人の、相手を思いやる純粋な気持ちが伝わってきます。
☆☆☆☆
「バイバイブラックバード」 伊坂幸太郎著
借金に追われる5股をかける男性と、その男性を「あのバス」に乗せて連れて行こうとする
身長180センチ、体重180キロの、口も性格も悪い女性が、
男性の彼女たちに最後の別れ告げに行くシーンが続く連作短編。
一人息子と暮らす女性に別れを告げたあと、男が、口も性格も悪い女性に、
別れてきたばかりの彼女にクリスマスプレゼントを贈りたいと願い出ます。
もちろん女性は「おまえはばかか」とののしります。
男は
「あまりいいことがなくて、それが普通で、だからあんまり人生に期待していない、って人を
少しでもはっとさせたいじゃないか。そう思わないか?」
てるりんは、こんな五股をかける男も好き(ある意味、あこがれちゃいます^^)が、こんな考え方はもっと好きです。
☆☆☆☆☆
「ノーライフキング」 いとうせいこう著
「ライフキング」というゲームソフトにはまる小学生たちが主人公。
現実の世界にゲームの進行が入り込み、
「このシーンをクリアしないと、大切な人が死んじゃう」と、
子どもたちは不安を増していきます。
☆☆★