医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

臨床栄養師

2010-05-30 08:31:17 | 薬局
出遅れるぞ!
管理栄養士の学会に参加してきた。
テーマは「高齢者の『食べること』を支援する 栄養ケア・マネジメント」である。
キーワードは「高齢者」である。
実は、この分野が管理栄養士にとって大きな課題になりつつある。
当たり前であるが、超高齢社会における役割を意識している。
また、サブタイトルが「経口摂取の維持・移行、認知患者、エンド・オブ・ライフにおける栄養ケア」となっている。
ここにもポイントが明確である。
介護保険における療養病床に行くと、全てとは言わないが胃ろうの入院者が多く見られる。
もちろん治療上の配慮もあると思うが、これを何とか口から食べられるようにと取り組んでいる。
また、増え続ける認知症にも積極的な問題意識がある。
認知症になると栄養バランスが崩れる傾向がある。
ここにどの様な関与が出来るのかを考えている。
そして、終末ケアに対する食事からのQOL改善である。
頑張っていますね。
ただ単に、栄養管理ではなく食べてもらうことに視点がある。
何となく分かるような気がする。
病院食などは、栄養管理という面から、それなりの完成品だと思う。
しかし、それは全て完食すると言うのが前提となっている。
どうであろうか。
入院していて完食できるなら入院していないだろう。
もちろん整形外科は別である。
そして、今回のテーマは入院から在宅へ視点が移っている。
あまり算定されていないようであるが、介護保険における「居宅療養管理指導」も、大きな課題として取り上げられていた。
この学会に参加してみて、薬剤師と管理栄養士とは接点があることを感じた。
在宅において、薬だけでは病気は治らない。
食事だけでも病気は治らない。
薬と食事の管理が大切である。
当たり前であるが、その密接さを感じた。
ここを取り持つ仕組みが必要である。
薬剤師は在宅で療養している患者の食事状態まで考えて、服薬指導を実施しているであろうか。
先日、特定薬剤管理指導の算定をすると時間がかかり過ぎて困ると苦情を聞いた。
なんか違うんじゃない。
今までがおかしかったような気がしませんか。
もう一度、薬剤師の役割を見直す必要を感じた学会参加であった。
また、これを主催した学会では、独自に「臨床栄養師」の養成も行っている。
ここで注目して欲しいのは、栄養士の士が師になっていることである。
既に、この師をいただいている資格者は、この師の重みを自覚したい。
薬剤士にならないことを願う。
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