怒り
2016-09-21 | 映画
李相日監督が映画化。
渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、
綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡等が出演。
犯人未逮捕の凶悪事件が東京で発生。
現場に「怒」という文字を残していった犯人は
顔を整形し逃亡。
千葉、東京、沖縄と離れた場所に
前歴不詳の男が現れる。
犯人かと疑われるその男達に
関わりを持った人々のドラマを描いています。
犯人逃亡から1年後、
千葉で洋平(渡辺謙)と娘の愛子(宮崎あおい)の
前に前歴が不明な田代(松山ケンイチ)が現れる。
東京で優馬(妻夫木聡)は
身元不明の直人(綾野剛)と出会い、
沖縄では泉(広瀬すず)はこれも
怪しい田中(森山未來)と出会う。
俳優達それぞれが見応えのある
魅力的な演技を見せてくれました。
本を読んでいたので犯人と結末は
分かっていたので
ドキドキ感はなく、
割と落ち着いて見ることができました。。
3つのストーリーが音声だけ残しつつ
他の場所へと映像が変わり
展開して行く様は
うまく作られています。
不安と疑念にとりつかれ
信じたいのに信じられない苦しさ、
人間の弱さが濃密なストーリーの中に
埋め込められていて
やりきれない哀しみと切なさが
心に深くズシンと重く残ってしまいました。