だれかの木琴 (幻冬舎文庫)
映画化を知り読みました。
普通の主婦が、美容師からの
営業メールをきっかけに
少しずつおかしくなっていきます。
リアルで気味が悪い物語です。
どこの家庭でも起こりそうな物語。
ごく一般的な家庭なので
余計に気持ち悪さが際立ちます。
配役は常盤貴子と池松壮亮なので
頭の中でイメージしながら読み進めました。
海斗役の池松壮亮はぴったりな感じ。
小夜子役の常盤貴子の
普通のおばさんでストーカーというのは
常盤貴子がきれいすぎて
しっくり来なかったです。
海斗の彼女が小夜子に迫る場面は見所でした。
平静さを保ちながら
違う方向に進んで行ってしまう怖さ。
別に騒ぎ立てることもなく
こともなげな態度の小夜子が怖いです。
それを直視しない夫もまた不気味です。
まだ続くといった感じで
本は終わってしまい,
気味悪さが残りました。