Hiro君の手作りジャズライブ・京都 Blog

寺崎純(p)を中心とする京都のプレーヤーと大阪、神戸を主戦場とするジャズメンとのブッキングを、行いたいと考えています。

韋駄天ポップス・ジャズ講座・16”素敵な貴方 Bei Mir bist du schon”

2011年05月08日 22時13分08秒 | Weblog

貴方の好きな”素敵な貴方”、本当は、ハ長調の曲についてお話しするのが順番としては良いのですが、今、この曲をやっている貴方のために敢えて解説いたします。曲はA minor scaleイ短調です。さて、この曲を最初に取り上げる理由は、たった一つ。この曲がたった3つの和音、それも、主要3和音で構成されている曲だからです。主要3和音は、Am,Dm、Eの三つです。A,B各部は8小節(Bars)からなっていて、計32小節。曲は32小節。AABAの二部形式。Bはさび(Bridge)です。縦線二本で囲まれた部が1小節を表します。

其れではコードを書いてみましょう。
A:|Am|Am|Am|Am|E|E|Am |E|
A:|Am|Am|Am|Am|E|E|Am(・Dm) |Am|
B:|Dm|Dm|Am|Am|Dm|Dm|E(・F7)|E|
A:|Am||Am|Am|Am|E|E|Am |Am|

お手本は
Bei Mir Bist Du Schoen - Janis Siegel
http://www.youtube.com/watch?v=cWvuB1vSsAc&feature=related

コードは一部、簡略化してあります。曲のつなぎのために入れているコード、転調のために入れているコードがあるからです。今は、余り深く考えなくて良いでしょう。さて、何と簡単な曲でしょう!

でも、アドリブをする時には、以下を熟考してください。
使うスケールは、Aの前半ではMerodic minor scale,後半ではHarmonic scaleを使います。BではNatural minor scaleを使います。そうです。F#をつかうか、Fを使うか。G#をつかうか、Gをつかうか。
この曲のミソは、楽典的には使うminor scaleが、部分で違うという点と思っていただいて良いと思います。

其れでは、コード進行を、実際にピアノで弾いてみましょう。AmはⅠ(tonic chord)、Dmは、Ⅳ(subdominant chord)\EはⅤ(dominant chord)です。もし、長調、短調が解らなければ、C,F,GとCm,Fm、GをⅠ-Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ-Ⅰと続けて弾いてみて、違いを体得しましょう。(おおっとー、同名長調と短調がでてきましたーー!!。ついで、C,F,GとAm,Dm,Gを同様に弾いてみましょう。(オオットー、平行長調と平行短調が出てきましたー!!忘れた人は転調の記事を読みましょう。)

もう一つ、アドリブを回す時、比較的早いテンポの曲の時には、32小節を一つの単位として、楽器毎に回します。また、回す時には最後の小節をAmでなく、Eに換えて、まだ終わってませんよー!!と言う意味にします。このことは多くの場合に当てはまりますので、是非覚えておいてください。

アドリブは、コードの音を中心に上下するUp and Down法(と勝手に命名!)、スケールのようにつなげる、Continuous change法(と勝手に命名!)を上手く組み合わせ、音符の長さも色々工夫してしましょうね。その為には、上手な人の音使い、リズム使いを学びましょう。そう、耳で聴きましょう。勿論、アドリブを採譜した譜面を見るのも有用だそうです。(まだ、遣ってません、グスン。)

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