朝鮮人が認めたがらない自国の歴史
https://www.youtube.com/watch?v=x25QP6iewww
は以前、見た事があるが、この方の本とは知らなかった。
さて、この本は、韓国側から見た日韓関係を書いているが、
その他に、李氏朝鮮の歴史と評価も。意外に朝鮮の歴史、登場人物に関して、殆ど知らないのだが、何度か名前が繰り返されて、日本人にも読みやすい歴史本となっている。北朝鮮が李氏朝鮮の悪い面をそのまま引き継いでいるなどとは、今やよく言われる事であるが、出典は崔教授だという話もある。
興味深い既述としては、中国の属国となり儒教を国教としたために、現在までの韓国人の否定的側面がある、これもよくある既述だが、李氏朝鮮の前の高麗は、中国人からも尊敬されていた、その頃は仏教が支配的であった、それ故の現象と捉えているところ。朝鮮史を高麗、あるいはそれ以上までさかのぼる既述はあまりない。もう一つは、日帝支配の7つの大罪(七奪:7つのものを奪ったと非難される)の中で、唯一の日本にとって否定し得ない間違いは3番目の土地収奪についてであり、"長い解説がいる”と書いてあるが、ここはこの本の読み所の一つではないか。朝鮮半島土地調査事業における、日本人の無知が、一進会などの親日団体を排除してしまったことについて、控えめではあるが批判をしている。このあたり、もっと知りたい部分である。
朴槿恵大統領の"告げ口外交”"朝日新聞の従軍慰安婦捏造”など、日韓関係に関する話題は豊富だが、一歩引いた冷静な、しかし信念に満ちた主張は、十分知る価値がある。ウィキペディアで、日本の武士道を高く評価している人とのことだが、大東亜戦争に負け、アメリカの属国になったと、日本に対しても手厳しい評価を忘れていない。
日本人の由来が朝鮮半島起源という説が記載されているが、 古代朝鮮人のDNAは日本人に似ており、現代朝鮮人とは違うという説も最近はある。そのあたりの記載は無く、これからの議論に任されるだろう。読んで、目から鱗と感じる人は少なくないだろう。