スタンダード曲のコード進行が1200曲以上ダウンロード出来るi real bと言うスマホのソフト、これを使えば、メロディー譜はありませんが、コード譜があり、ジャズのアドリブ演奏、伴奏に重宝します。それだけでなく、マイナス・ワン機能(要するに伴奏してくれます!)があり、電子音源で、メロディー抜きの伴奏をしてくれます。スマホ、もしくは、タブレット単体では、全く失望する伴奏ですが、ステレオに繋ぐと結構行ける音。これなら、練習に使えます。移調も簡単、テンポの変更も簡単、リズムパターンも一杯あり、スウィングであろうが、ボサであろうが、何でも(とは言いすぎですが)OK!!気に入らないコードは修正も容易。と、至れり尽くせりのシークエンサーソフト(というか、コードによる伴奏の出来るソフト。(最近はシークエンサーソフトはもう少し手の込んだ伴奏をMIDIで作成するソフトの事を言うことが多いようです)。従って、コード譜集、伴奏ソフトと言った方が良いかも(このソフトも勿論、MIDIを利用したものですが)。
このソフト、ジャズ(勿論ポップスも)の練習に重宝します。ボーカリストにも、管楽器奏者にも。文句を言わずに、たった1000円で、何度でも伴奏してくれます。ただ、取扱説明書が無く、ネットの情報も意外に少なく、初めてこの手のソフトを使われる方は勿論、この手の、単体マシーンを使っていた私でも(って、大きく出ましたねー!!)当惑することが一杯です。サイトの英語マニュアルにも、記載は不十分です。いくら英語が出来ても。就中、Editorの使い方には苦労する方が多いんじゃないでしょうか?
前項で、32小節AABAの倍の小節数(64小節)の曲を入れようとして上手く行かなかったことを述べました。64小節の曲を半分に縮め、リズムパターンを”Jazz-Double Time Swingにすると上手く行きましたが、これは裏技。バグなのか、Andoroidだから駄目なのか、色々愚考しながら、気がついたのは、記載されているコード譜をじっくり、そして、次にEditorでみてみること。これがヒントになります。
そもそも、このソフトではコード譜は9段表記で、それ以上のコード譜が作成できません。実際には、一画面で収まらない譜面、どうなっているか、前記を確認していただければ、出来るんじゃないかと思います。例えば、Best is Yet To Comeと言う曲は2画面に分割されていますが、曲名に(Page 1)(Page 2)を追加すれば出来そうです(未確認)。も一つの方法は、一段に小節数を倍とることです(未確認ながら間違いないと思います)。
コード譜の多くはAABAの曲はA(反復記号で挟む)BAと記載されていることが多いのですが、中にはA(反復記号で挟む)Bの最後の小節にD.C.(ダ・カーポ:最初の小節に戻る)を付けるとAABAと伴奏してくれます。ポイントは最終小節の一拍目を位置キーで定め、そこにテキストキーで入力することです。位置キーは小節の縦棒を打ち込み、一段4小節であれば、<>キーで一拍目に動かして決めます。さて、テキストキーは??左二段目、”>>正規コード”を一度打つと”>>代替のコード”、もう一回打つと、やっと”>>テキスト”が出てきます。次に一段目左から2つめに”テキスト”キーが現れるので、これを押すと、色々語句が出てきます。
例えば、AABAをA(反復記号で挟む)BからAの先頭に戻し、2カギカッコで終わる場合、通常の譜面では1カギカッコの部は演奏しないものですが、このソフトでは、1カギカッコを演奏せず、2カギカッコのみを演奏させるため、D.C. al 2nd Endを選択します。(おわかりいただけるかなー?)ついでに述べておくと、Editor画面で5段目”End"の赤文字は何を意味するのでしょうか?これは、曲の終わりの最後のコードを指定するものです。例えば、最後が、Subdominant(下属)コードで終わる場合、このコードにEndをあてがいます。そうしないと、Tonic(主)コードが、ちょこっと付加されます。(違うこともあるようです。その内検討。)
そもそも、スマホ、タブレットのソフトは取説が不十分、ちゃんと書いたものがあっても隅から隅までは誰も読まない、と思いますが、この便利で役立つi real bも、意外にわかりにくい所があります。以前、Yamahaのこの手のマシンを使っていた私でも(面倒くさくて余り利用しませんでしたが。)悩むところは結構あります。でも、このソフト、伴奏、もひとつと感じることもありますが、その気にさせるものも。練習には必携のソフトです。ジャズプレーヤーだけでなく、ボーカリストにもうってつけのソフト。一押しです。
他のスマホのソフト人気ソフトに比べると、圧倒的に売れている数の桁数が違うんでしょうね。多分。ちょっと高いし。でも、機能面その他から言えば、滅茶安ですよ。
(画面の写真付きで説明すれば、もっとわかりやすいと思います。ご免なさい。)