JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

奥新川峠~1025m無名峰

2020年08月02日 | 奥山 移動運用

 南面白山から北面白山の間に、いくつかの小ピークと峠があります。その一つ、権現様峠はここから大東岳にかつて登ったことがあり、また南面白山から駅への周遊ルートとして下山に使ったこともあります。どちらも谷筋の危険な荒れたルートで、一般向きでないとの印象でした。

 権現様峠の北にもう一つ奥新川峠があり、地図上にはその北に1025mの小ピークが示されています。この周辺のみ自分にとって未踏となっており、本日、探索を兼ねて登ってみました。

 今朝、仙台は霧雨まじりの曇天。予報では宮城、山形両県とも晴れ間も期待できるとのことで、仙山線始発に乗車。面白山トンネルをくぐると、山形側は多少明るい雰囲気がありました。7時15分、登山開始。前回と同様、長左衛門平への沢コースにて紅葉川の源流を詰めていきます。45分で奥新川峠への分岐着。ここから先は初めて歩くルートとなります。






 この一帯は「これが本当に一般ルートなのか」と疑いたくなるような登山道が多く、奥に進んでから後悔する、ということがよくあるのです。辺りは濃いガスに覆われてきました。何か良からぬことが起こるのでは?と不安を抱きながら歩を進めると、意外にも拍子抜けするほどおとなしいルートで、上部はブナの美林が広がっていました。沢には一度も下りず斜面を巻いて登るため、険悪な箇所はありません。ただ、斜面が崩れ、道が崩壊しているところが数カ所あり、ロープがかけられています。分岐から50分で奥新川峠着。標高942m。






 北蔵王縦走路が交差します。右に進めば権現様峠を越えて南面白山。東の尾根に奥新川岳があるものの夏道はなく、峠といっても十字路になっているわけではありません。周りは背の高い笹に覆われ、たとえ晴れていても展望は期待できないのかもしれません。かえって濃い霧の中の峠の雰囲気がなにか印象深いものがありました。

 さて、ここから一登りで標高1025mの小ピークへ。峠から20分ほど、駅から約2時間で到着。山頂は4畳半ほどの小さな空間がぽっかり空いただけのものです。登山者にとって通過点に過ぎない無名峰。晴れていれば中面白山や北面白山が眼前に飛び込んでくるのかもしれませんが、何も見えず。ここで休止を兼ね無線運用としました。


1025m無名峰山頂



<本日の装備>
リグ FTM-10S(145MHzで運用)
アンテナ J型アンテナ

 バンド内ワッチしてみると今日はコンテストのようで、何局か聞こえてきました。ただ、遠方の信号はまったく入らず。200m以上高い山々に周りを囲まれている位置にあるため、西も北もブロックされてしまっているようです。1時間ほどCQを出したり応答したりで宮城、山形の14局と交信。信号の伸びは感じられず、早々に終了としました。






 小さな登り下りを繰り返し、長左衛門平へ下山。ガスが薄くなり、やっと山肌が見えてきました。


長左衛門平への尾根道

紅葉川源頭付近



 今日、自分が歩いたのは、この山域のほんの一部です。でも、初めて歩くルートというのはいろいろと発見があって良いものです。未踏の箇所が一つ埋まりました。




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