JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

aitendoのゲルマラジオキット

2021年02月16日 | ゲルマラジオ


 ラジオを作りたくなってaitendoからいくつかキットを買い込みました。これもその一つ。aitendoのゲルマラジオキットは何種類かありますが、基板上にすべてが揃うオールインワンタイプです。アンテナ端子、イヤフォン端子、ダイオード取付けはターミナルブロックになっており、実験ボード的な使い方もできるかな、と。




 長さ10cmの大きめのバーアンテナが付属し、そのためゆったり目な基板になっています。不必要に大きいので、空いたスペースに回路図までプリントされています。このバーアンテナのインダクタンスを測ったところ861μHもありました。タップで測っても600μH前後。HPの説明では350μHのはずですが、大きすぎ。手持ちの別のコイルに交換しました。ポリバリコンの取り付けも要注意です。付属の固定用ネジが長過ぎ、締め付けるとバリコン内部に食い込み、壊れてしまいます。実際、壊してしまい、これも別のバリコンに交換しました。






完成 (付属品以外の部品を追加しています)


 ということはあったものの、部品数点なので難なく完成。このキットの特徴の一つがダイオードを2個使う倍電圧検波回路を採用していることです。整流回路としてみた場合、2倍の電圧を取り出せるわけです。過去に何度かこの回路を実験ボードで試したことがありますが、芳しい効果は実感できませんでした。ダイオード自体による損失も2倍になり理論通りにはいかないようです。そのダイオードですが、ロシア製のD311というもので、「高性能なゲルマニウムダイオード」なのだそうです。




 窓辺のガラスぎりぎりのところでセラミックイヤフォンで聞いてみました。10cmのバーアンテナ単体では受信は無理だろうと予想したとおり、適当にバリコンを回しても何も聞こえず、でした。再度イヤフォンを耳奥に装着し直し、最大限の注意力をもってバリコンを回すとNHK仙台第一の音声が一瞬かすかに聞こえ、さらに慎重に合わせ、何とか受信できました。21~31程度。次にアンテナ端子からエアコンアースにつないだところ、十分聞き取れる音声で入感。この状態で倍電圧検波と単体検波を比べてみました。その結果、今回は倍電圧検波による音量アップが実感できました。2倍とはいかないものの1.5倍くらい力強い音声になります。




 ループアンテナも試してみました。バーアンテナをループコイルに対し直角にすると効果てきめん。また、大型の外付けバーアンテナを端子につなぎ、トランスを経由してオーディオイヤフォンで聞いてみたところ、若干ゆがみが感じられるものの程よい音量で鳴ってくれました。セラミックイヤフォンは耳に合わず、やはり自分はこの方が好みです。




 D311を外し定番の1N60と比較しました。わずかに音量低下が感じられましたが悪くないと思います。他にもロシア製ゲルマニウムダイオードを何種類か買ってみました。在庫が尽きたらもう出回らないレアものなのかもしれません。追々試してみます。






コメント (2)    この記事についてブログを書く
« ラジオ少年の中波ループアンテナ | トップ | ラジオキットK-7642B(aitendo) »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
地震 (おかざきKG295)
2021-02-19 12:38:38
2/13深夜の地震いかがだったでしょうか?
山関連では、安達太良奥岳登山口に通じる道路が陥没し、今日現在通行止めになっているようです。(まあ、すぐ近くに迂回道となる道路があるので、登山には不自由しませんが・・・)
ということで、日曜日は、陥没地点の確認、薬師岳までの登山、奥岳登山口での無線運用を考えています。
機会がありましたら、無線よろしくお願いします。(ただし、青空が出ないと山に行く気がなくなりますので、青空が出たときのみとさせていただきます。)
返信する
おかざきKG295さま (JO7TCX)
2021-02-19 18:54:52
揺れたわりには被害はさほどでなかったですね。まわりでも大きな被害は聞かないです。津波がなかったのでホッとしています。
日曜に登山されるとのことですが、所用で出かけられそうになく残念です。しばらく山歩きしていないので、そろそろ動き出したい気持ちはあるのですが・・・。タイミング合いましたらよろしくお願い致します。
返信する

コメントを投稿

ゲルマラジオ」カテゴリの最新記事