JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・DCR 山岳移動 

自分的・山と無線(4)運用編

2017年10月17日 | 運用スタイルなど



 山での運用は様々なことがあります。いつも好天の日を選んで登るのですが、想定外の悪天候に見舞われ、無線どころでないのでは?と思いつつ、風雨に耐えながら運用を続けるなどということも何度となくありました。始めた頃は風防対策が不十分だったため、風切り音で何を話しているのか分からない、とのレポートもいただきました。山頂でOMと出くわし、無線そっちのけで話し込んでしまったこともあります。「変わった人がいるな」とは思われても、幸い他の登山者からひんしゅくを買ったり迷惑がられたことはありません。自分がそう思っているだけかもしれませんが・・・。多くの場合、迷惑がられる前に撤収してしまいます。そして人のいない別の場所へ移動。なので、設営・撤収が億劫にならない装備、これが必須条件で、山岳運用で最も気を使うところです。なぜ2mバンドで運用するかと言えば、1)アンテナが短く設営・撤収が楽、2)430に比べバッテリーの持ちが良い、3)伝搬が面白い(平地と山岳の飛び差が大きい)、ことが主な理由です。






 自分の場合、たくさんの局と交信したいということは特になく、交信数にこだわりはありません。せっかく山に登って2〜3局ではちょっと寂しいですが、基本、交信さえできればよい、そして1局でも意外性のある交信があったなら、なお良い、というスタンスです。スケジュールを組んでの実験目的の場合は、相手局と1時間以上交信、今日はこれにておしまい、ということもあります。移動運用を終えて充実感を感じるのは、1)思わぬ遠方と交信できた時、2)実験目的が達せられ手応えを感じた時、3)交信の内容に共感できた時、かなと思います。




 山岳移動に限らず、余韻の残るQSOというのがある一方、そうでない場合もあります。人と人なので様々です。アマチュア無線の「交信」という行為は、独特の体験を伴うもので、それがこの趣味の醍醐味でもあるわけです。思いもかけないはるか遠方との交信の場合は、互いの移動地とRSレポートが確認できただけで十分満足です。弱い信号のため、何度かコールサインや移動地を聞き返したり、QSBで信号を見失いがちになったり、いったんは諦めかけたところ再び浮き上がりファイナルを送る・・・。何を話したかという内容よりその体験自体が記憶に残るものとなります。遠方でなくとも、超QRPで交信できたときも同様です。ときどき特小トランシーバーでCQを出すことがありますが、10mWや1mWで交信できたときは、たった数キロでも感動を覚えます。不思議とその感動が薄れるということもないです。

 一方、話す内容そのものによって充実感や満足感をもたらしてくれることがあります。これは相性もあるかと思います。自分の場合、アンテナや登山の話で盛り上がるなどレポート交換だけでないプラスαが加わったときにそうした感覚が湧いてくるのかな、と漠然と考えています。山岳同士の場合は、共感意識が生まれるということもあるかもしれません。それらプラスαが何であるのか、よくわからないままです。逆に一方的であったり表面的な話になってしまったかな、と反省することもしばしばです。技術にしても運用にしても、言葉で語れるものは一部であって、分かってはいても言葉や文字にしにくい領域はけっして少なくないといつも感じます。余韻の残るような充実感のある交信に少しでも近づきたいとは思いますが、考えてできることとも思えません。結局自分の人間性に回帰するのかな、とも思います。かつてキングオブホビーといわれたアマチュア無線の本当の奥深さは、実はそこにあるのでは、と思ったりもします。


〈QSLカード〉
 山岳移動でCQを出しているので、基本、交信証を発行します。多いときは、月に200枚近くになるので、これがわずらわしく思えた時期もあります。パソコン印刷を導入してからはそういうことはなく、多くは山で撮影した写真を使い、カード作り自体が楽しみと言えなくもありません。ただ、カードを発行してもしなくとも、交信した事実に変わりはないわけです。これまでつながったことのない遠方とつながり、その局がノーQSLを指定したとしても、特に残念とは思いません。交信できた事実を自分のログ帳に記載できれば十分、と考えています。もちろんカード交換を指定されれば発行はいといません。カード交換よし、ノーQSLよし、どちらもよし、です。




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2 コメント

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ふと、疑問に思った事が…。 (JH8UUR)
2017-10-18 07:05:24
御早う御座います。11月の勤務表を見たら4日(土)が最後の移動運用に成りそうです。
他の休みは総て平日なので、移動運用は行いません。
ところで、標高千メートル位の山頂に指向性アンテナを設置する場合、ブームを水平にすべきでしょうか?
其れともちょっと下に向けた方が良いでしょうか?
地球は丸いから高所で水平に設置したら、殆んど宇宙に飛んで行ってしまうような…。(^^;

小学生レベルの発想で済みません。m(_ _)m
御意見を御願い致します。
JH8UURさま (JO7TCX)
2017-10-18 17:37:53
こんにちは。
ブームの角度ですか。左右には回しても上下はあまり意識したことはないです。たとえ山頂でも下に向けることはありませんね。むしろ少し上に向けてしまいます。おっしゃるとおり、無駄な放射をしてしまっているかもしれませんね。機会をみて、上下の変化も試してみようかと思います。
自分も11月はじめの連休あたりがシーズン最後になるかもしれません。その後は里山歩きです。

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