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アンテナアナライザーAA-200のこと

2019年09月23日 | アナライザー・測定器


 自分が使っているアンテナアナライザーAA-200はちょうど10年前、生産終了に伴い安価に購入したものです。自作アンテナの調整をはじめ自分にとって欠かせない測定器で、使用頻度は高い方だと思います。ずいぶん酷使もしました。山頂でどのようにアンテナ特性が変化するのかを知りたくて、山にも持っていき、周辺環境やケーブルの引き回し方で大きく特性が変わることも気づかされました。




 この間、1度だけ不具合が発生し修理に出しましたが、アナライザーの性能自体には何の不安も持たず、重宝に使ってきました。ふと、10年も使っていると計測性能が劣化したり、誤差が大きくなったりしないのだろうか、との疑問が脳裏をよぎり、リグエキスパートのホームページをあらためて見ると、次のような解説がありました。

「CPU 制御のスイッチはブリッジの片側の信号をミキサーに供給します。負荷が純抵抗の50 Ωの場合、ブリッジはバランスしスイッチの位置にかかわらずスイッチの出力は同一値になります。 これによりアナライザーの校正は不要になり、非常に精度良く SWR=1に近くになります」

 ただ、10年前に生産終了したAA-200についてもあてはまるのかどうかの記述は見当たりません。

 少し心配になって、手元にあるダミーロードを付けて簡易的に計ってみることにしました。ダミーロードは第一電波のDL-50AでDC~800MHzまでSWR1.15以下となっています。ダミーロード自体が劣化していれば話になりませんが、メーカー製の新品なので信用することにします。

 145MHzでの測定。







 SWR1.13~1.14。グラフ表示でもフラットにベタ落ちとなりました。SWR=1とはいきませんが、ダミーロードの性能もあるのでこんなものでしょう。


 続いて7MHzで測定。







 SWR1.08~1.09。145MHzよりさらにベタ落ちとなりました。

 これで見る限り、誤差の拡大や大きな劣化はなさそうで、とりあえず安心しました。


 以前はアナライザーの選択肢はほとんどありませんでした。今は1000MHzまでカバーする機種や数種のメーカーから超小型軽量のタイプも登場し、もう一台あってもいいかなと考えることもありますが、しばらくAA-200を使い続けることにします。部品そのもの、特に液晶の劣化がみられたら潮時かな、と考えています。




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