JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

モービルホイップのカメラ三脚取付け方法

2009年04月23日 | 移動運用装備
 前回に続き、24KGのようなヘビー級のホイップアンテナを、簡単確実かつコンパクトにカメラ三脚に固定する方法について、考えてみました。

 タイミング良く、5月号CQ誌別冊付録「移動運用を楽しもう」の中で、ホイップアンテナの三脚取付け用アダプターの作製例が紹介されていました。これ以外のアイディアも含めてたいへん参考になったのですが、L型金具にタップを切る必要があり、当局にとっては敷居が高い方法でした。要は、モービル用のMJコネクターが三脚ネジで固定できればよいわけなので、初めから三脚に取付けることを目的とした「ネジ穴付きコネクター」があれば解決するのですが・・・。ネットでいろいろと検索してみましたが、残念ながら見当たりませんでした。
 そこで、それに近いアダプターを市販の部品で作ってみることを考えました。

《材料》
 ヨドバシカメラ仙台店のカメラコーナーで「SET SCREW 止めネジ(メス・メス)」なるものを見つけました。大きさは直径38ミリ、厚さ12ミリで、真ん中に三脚用のネジ穴が貫通して切ってあります。本来の使い方は、三脚のエレベーター(首)部分が足りない時に追加するための部品のようです。材質はアルミで、黒く塗装がしてあります。これをMJコネクターの土台として使うことにしました。価格は588円でした。


 ◎型番 エツミ SET SCREW 止めネジ(メス・メス) E-6084




《作製》
 上記の土台にモービル用のMJコネクターを取付けます。ネジ留めはできませんので、接着のみで取付けました。強度不足の心配がなくもないのですが、致し方ありません。まずコネクターの底部分に金属用の瞬間接着剤を使って張り合わせました。予想以上に強力で、これだけでもびくともしませんでしたが、念のため、コネクター外周部分を透明ボンドで、乾いては塗りを3回繰り返し、強化しました。ボンドが乾くのに時間がかかり、3日を要しました。重いホイップを乗せて風の強い山頂で使うことを考えても、強度は十分、確保されたように思われます。








 まだ山で実際に使ったわけではありませんが、アルミ製なので軽量、しかも三脚ネジで簡単に固定でき、外すのも簡単。自分としては満足できる仕上がりとなりました。これで、持ち運びもコンパクトに納まるし、24KGが不安なく使えそうで、次の山移動が楽しみになりました。



 参考までに、これまでの二つの方法についても、長所短所をまとめてみました。


《目玉クリップ方式》

 何と言っても軽量で、ワンタッチで取付けられます。この手軽さは、一度使うと手放せません。短所は、クリップの強度の問題で、風が強い時は外れることがある、重いアンテナは取付けられない、という点です。モービルホイップならSB7(230グラム)まではOKです。自作のアンテナはすべてこれで対応できますし、手持ち八木、430用のスイスクワッド(シングル)もこの方式がたいへん重宝しています。





《モービル基台方式》

 前回採用した方式ですが、長所は重いモービルホイップをしっかりと取付けられることです。24KGでも大丈夫です。短所は、収納がよくないこと、重いこと。三脚の雲台をボルトで固定するため、雲台側の強度が心配なこと、基台を一度取付けてしまうとクリップ方式への切り替えが簡単にできないこと、などです。
 当局は、持ち運びは軽量コンパクトに、設営・撤収も手軽に、を信条としておりますので、山で使うには難点が多いと言えます。









コメント
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