先日作った 音響設備チェッカー を某施設の緊急放送設備の故障箇所探索に実際に使ってみて、その有効性が確認できました。
ターゲットはの放送設備は、通常は一般放送で使用し、必要な場合にのみ切り替えて緊急放送を行うという一般的な放送設備です。
不具合の内容は、試験を行うと、ときどき緊急放送の信号が出ないというもので、点検前は単純な トーク SW 等マイクの不良では?と考えていました。
このチェッカーのモニター部を音源ユニットの出力端子へ接続し、信号をモニターしていると、異常時でも正常にモニターできるので、マイクおよび音源ユニットは正常と判断しました。
この音源ユニットの出力先は、RL ユニットへ接続されていて、更にこの出力が P.A. に接続されています。一般放送は異常ないので、RL ユニット~ P.A. 間は OK です。また、緊急放送音源入力端子 (RLユニット) においても正常にモニターできています。
結局 RL ユニットの入力切替を行っている リレー接点 の接触不良が原因のようで、修理は別途行うことにして一見落着です。
今回はチェッカーのオシレータ側は使用する機会がありませんでしたが、音源&モニター付きの簡単なシグナルトレーサーとして結構役立ちそうであります。