バカにされたと感じると,すぐに手が出る少年がいた。今回も,同級生に殴りかかり,少しの怪我を負わせた。
「コケにされると悔しい,誰でもそうだよ,だけど,負けるが勝ち,という言葉もあるじゃないか。」と語りかけた。が,
「それ,どういう意味ですか?」という顔。
「それはネ,えーとネ・・・,喧嘩で負けた方が勝っているんだよ・・・」なんだかよく分からない説明をしてしまう。
ことわざが通じない。
職場で長続きしない少年に,「石の上にも3年」なんて,いい言葉だと思うのだが。
少し前,スピードを出し過ぎて事故を起こした少年に,慎重な運転を諭そうとして,「石橋を叩いて渡る,というではないか」と喋ったら,どうもピンと来てない様子。
後で書記官に聞くと,「暴走族風の単車の二人乗りが,木刀で,石橋の欄干をコーン,コーンと叩きながら走っている,そんなイメージを持ったんじゃないですか」という。アチャー。
そこで,老ジャッジは,現代の少年たちにも,分かりやすいことわざを考えた。
「どんな職場にも3年」
(分かりやすいが,インパクトに乏しい)
「男は黙って負けるがいい」
(ビールの宣伝じゃない!)
「石橋を渡るときでも,先日の地震でひびが入ってるかもしんないから,スピードを落として走ろうね」
(長すぎる!!)
(蕪勢)
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