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新司法試験(短答式試験)の結果発表

2008年06月06日 | ムサシ
1 6月5日に新司法試験(短答式試験)の結果発表があった。受験者6261人のうち4654人が合格した。合格率は74パーセントであるから,4人に3人が合格したことになる。私が関係している大学も,この合格率どおりで合格している。ホッと一安心というところであろう。
2 新司法試験は受験者6261人の全員が短答式試験と論文式試験の両方を受験し終えており,短答式試験の合格者だけについて論文式試験の採点が行われ,最終合格者が決まるのである。その定員は数年単位で変化しているので,私は今年の定員を正確には知らないのであるが,約2500人程度ではないかと思っている。そうすると短答式試験合格者のうちの約54パーセントが最終合格することになり,受験者全員との関係では合格率は約40パーセントということになる。
3 短答式試験の合格者の平均年齢は30・36歳となっている。正確ではないが旧司法試験では合格者の平均年齢が28歳前後になっていたような気がするので,多少合格年齢が高くなっているように思われる。これは合格の自信が強まるまで受験を控えているためかも知れない。何といっても5年間で3回の受験という制限が,受験生の重圧になっていることは間違いないところであろう。
4 最終合格発表は9月11日(木)である。その結果が待たれるところであるが,何人かの受験生については,ぜひ合格してほしいと強く願っている。私は学生への授業で,必死に頑張ることと,勉強方法を工夫をすることにより,夢は必ず実現できることを強調してきたが,是非そうなってほしいと切に願っているのである。(ムサシ)