先住民族関連ニュース

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<滝川 そらぷちキャンプの夢>中 募金や人手 市民が支援

2021-01-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/27 10:38
 滝川市内の北門信金本店の窓口に募金箱がある。箱には、お日さまがほほ笑むイラスト。重い病気の子供を受け入れる医療ケア付き自然体験施設「そらぷちキッズキャンプ」のキャラクター「そらっぷ」だ。北門信金は2007年から20を超す市内外の全店で募金をし、毎年10万円ほどを贈る。
■善意の2億円
 年間約1億8千万円かかる施設の運営を、人々の善意が支えている。昨年度は、日本チェーンドラッグストア協会やサツドラホールディングス(札幌)など100を超す企業・団体から総額2億円近くが集まった。
 そらぷちの構想が始動した01年から関わる、運営財団の佐々木健一郎事務局長(45)は「初めは支援企業がほとんどなく、提唱した細谷亮太医師(そらぷち代表理事)の人脈が頼りだった」と振り返る。佐々木さんは、月の半分は札幌や首都圏などの企業を回り、子供たちの写真を示して施設の意義を伝え、支援を求めてきた。
 軌道に乗ったのは、寄付控除がある公益財団法人になった10年ごろから。16年には同様の施設の国際ネットワーク「シリアス・ファン」(本部・米国)の東アジア唯一の正会員となり、「国際基準を満たす施設として応援してもらえるようになった」と言う。
■「マチの誇り」
 「そらぷち」は滝川の地名の由来「滝下る所」を意味するアイヌ語が元。約20年かけて支援の輪が広がると同時に、名前の通り、地域の象徴としてマチの人たちの心に刻まれてきた。
 「そらぷちは滝川の誇り」と北門信金の船橋儀(ただし)常務理事(61)は力を込める。金利の一部を寄付する定期預金もあり、その寄付額は累計1500万円。「病気の子供たちに役立てるなら地元企業として光栄です」
 支えるのは企業だけでない。農業者グループ「そらぷちファーマーズ」は農産品詰め合わせを販売し、売り上げの一部を寄付。「少額だが、つながれることに意義がある」と山木傑(まさる)さん(50)は言う。労働力を提供する団体も20ほどあり、滝川消費者協会は毎年、ぬいぐるみ50個を贈呈。滝川青年会議所は木道補修などを買って出ている。
 施設では、ボランティア登録して専門研修を積んだ約50人が仕事を担う。管理栄養士の市職員浜田望さん(45)は、新鮮な野菜のカレーなど、病状に合わせて子供が喜ぶ食事を作る。「病院食が多い子供たちに滝川のおいしい物を食べてほしい。喜ぶ顔を見るとこっちもうれしくなる」と笑う。
 佐々木さんの夢は、支援の輪を地域でさらに広げることだ。清掃を障害者就労支援施設に委託する計画も進める。さらに多くの人に「『そらぷちがあって良かった』と思ってほしい」。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/505209

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<ウポポイ オルシペ>8 承文芸実演「ネウサラアン ロ」 資料から復元の演目も

2021-01-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/27 05:00
 ウポポイ(民族共生象徴空間)の国立民族共生公園内にある「シノッ チセ」では、毎日午前と午後に1回ずつ口承文芸を紹介するプログラム「口承文芸実演ネウサラアン ロ」を行っています。
 アイヌ民族は言葉で語ることによってさまざまな文化を伝えてきました。その中に口承文芸があります。物語も口承文芸の一つで、主に語り方によって「神謡」「英雄叙事詩」「散文説話」のジャンルに分けられます。これらの物語は地域によってアイヌ語の名称もさまざまです。ほかにも口承文芸には「叙情歌」と呼ばれる歌などもあります。
 「ネウサラアン ロ」では、いろりを囲みながらウポポイで働く私たちがこれらの口承文芸を実演します。地域や語り手によって特徴はさまざまで、毎回内容の異なる口承文芸を聞くことができます。
 私たちが実演している口承文芸は、直接伝承者から伝えられたものばかりではなく、音声資料などを基に復元したものもあります。生活の中で文化を受け継ぐことが厳しい現在で、次の世代につなぐために必要なこと、私たちにできることを日々模索しています。このプログラムを通して、来場者はもちろん、私たちも口承文芸に触れる機会を増やすことを目的の一つとしています。
 口承文芸の実演中は照明を落とし、いろりやいろりのそばにあるランプの明かりのみの演出となります。いろりを囲みながら口承文芸を聞いている間、チセ(家)で暮らしていたかつての雰囲気を少しでも感じていただけたら幸いです。
(文・写真 荒田ニヌム、山丸ケニ=民族共生象徴空間運営本部アイヌ語担当)
◇ネウサラアン ロのラは小さい字
◇荒田ニヌムさんのムは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/505187

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アイヌの真の歴史を伝えているか 国立施設「ウポポイ」やまぬ批判

2021-01-28 | アイヌ民族関連
産経新聞 2021.1.28
 昨年7月、日本で初めてアイヌをテーマにした国立施設「民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)」が北海道白老町に開業した。アイヌ文化の一大発信拠点としての役割に期待が高まるが、ウポポイをめぐっては今もその意義や歴史認識について批判が飛び交う。なぜなのか。
 アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味するウポポイは、失われつつあるアイヌ文化の復興と発展を目的に、国が約200億円の巨費を投じて建設した。アイヌを初めて先住民族と明記した令和元年5月のアイヌ新法にひもづくナショナルセンターであり、わが国のアイヌ政策の「扇の要」とも位置付けられている。
 ポロト湖のほとり約10ヘクタールの敷地には、生活用具や工芸品などを展示する国立アイヌ民族博物館のほか、国立民族共生公園と各地の大学などで保管された遺骨を納める慰霊施設の3つが整備され、古式舞踊の上演や伝統芸能、食文化なども体験できる。
以下,有料
https://special.sankei.com/a/society/article/20210128/0001.html

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アイヌ文化のまちPR ふるさと納税返礼品に手工芸品 白老町

2021-01-28 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021/1/27配信
 白老町は、ふるさと納税の返礼品にアイヌ手工芸品を初めて加え、アイヌ文化のまちをアピールしている。  新たな返礼品は、白老観光協会が観光インフォメーションセンターで販売している商品。アイヌ民族の木綿衣ルウンペのミニチュアを縦32・5セ…
この続き:339文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/39440/

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(時代の栞)「地名アイヌ語小辞典」 1956年刊・知里真志保 北海道、息づく豊かな

2021-01-28 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2021年1月27日 16時30分 
■民族の証し、飽くなき探究心で
 北海道に転勤になったころ、先輩から1冊の本を薦められた。1956(昭和31)年に初版が刊行され、その後も版を重ねてきた『地名アイヌ語小辞典』(北海道出版企画センター)である。「取材に欠かせない。原稿を書くうえでもハンドブックになる」。そう言っていた。
 179の…
こちらは無料会員が読める会員記事会員記事です。月5本までお読みいただけます。
残り:2702文字/全文:2852文字
https://www.asahi.com/articles/DA3S14779444.html

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「オーストラリア・デー」は先住民「侵略の日」 数千人がデモ

2021-01-28 | 先住民族関連
ロイター 1/27(水) 11:30配信

1788年1月26日に、英国から最初の植民船団が到着した日を記念する「オーストラリア・デー」。先住民アボリジニに対する「侵略の日」との批判が年々強まっており、シドニーで行われた抗議デモには数千人が集結した。
「オーストラリア・デー」を「侵略の日」と批判するラップ――。
何千人もの人々が1月26日、この祝日に抗議するため集結した。
取り扱いには神経を使う祝日だ。1788年に、英国から最初の植民船団が到着した記念日だが、多くの先住民にとっては虐待が始まった日でもある。
アボリジニのリーダー、シャーリーさんにとっては悲しみをもたらす日だ。
「この国は昔も、そしてこれからも、アボリジニの土地だ。
白人至上主義にとってこの国は、これからも流刑地だ」
年々、記念日の日付の変更を求める抗議の声が高まっている。
この日は「あなたが歩いているのは盗まれた土地」「過去も未来も、アボリジニの土地」という言葉を掲げる人も。
デモに参加したタラ・ドライデムさんにとっては、先住民族との連帯を示す日だった。
「1月26日はこの国の歴史に根ざしている。歴史の汚点であり、祝うべき日ではない」
シドニーでは新型コロナ対策で500人以上の集会は制限されており、当局は抗議者に対し、逮捕される危険性があると警告した。ただ最後の最後に、数千人が互いに距離を取って集まるのは許可された。
少数の抗議者が逮捕された以外、デモはほぼ平和的に行われた。
主催者のグウェンダ・スタンレー氏
「素晴らしい集会になった。とても敬意を抱いている」
一方モリソン首相はこの祝日に関して式典で、第一艦隊到着後、この国がたどった道のりを示すものだとし「良くも悪くも、現代国家への旅が始まった瞬間だった」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a767efd2599af45f9d508142c441679e53d5d100

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米政権、連邦所有地の石油・ガス鉱区の新規リース停止へ=関係筋

2021-01-28 | 先住民族関連
ロイター 2021年1月27日1:22
[26日 ロイター] - 関係筋によると、米国のバイデン政権は27日、連邦所有地・水域について、石油・ガス鉱区の新たなリースを一時的に停止すると発表する見通し。
また今後10年間にわたって連邦所有地の3分の1近くを保全対象にすることも命じる。
バイデン大統領が、気候変動対策に関する一連の大統領令で明らかにする。
バイデン氏は、連邦所有地で新規の石油・ガス掘削を禁止することを選挙公約に掲げていた。内務省は先週、政策の見直しを進めるため、掘削の承認手続きを暫定的に60日間停止することを明らかにしている。
https://jp.reuters.com/article/usa-drilling-biden-idJPKBN29W0C5

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アイヌ文様を伝授 白老・刺しゅう家 岡田育子さん パッチワーク、文化つなぐ /北海道

2021-01-28 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2021年1月28日 地方版
 一針、二針――。白老町のアイヌ刺しゅう家、岡田育子さん(72)がしなやかな手つきで曲線やトゲが織りなす文様を縫い上げた。名刺入れやネックストラップに刺しゅうを施したり、アイヌ文様と国内外から集めた柄をつなぎ合わせたパッチワークで文化の共生を表現したり。伝統手法を後世に引き継ぐだけでなく、現代になじむ作品を模索している。
 「博物館で見られるものではなく、今の生活に溶け込むものであってほしい」。日常品の制作では文様を自由な発想で組み合わせ、昔からよく用いられていた黒や白だけでなく、黄色や水色など色とりどりの糸を使う。
この記事は有料記事です。
残り453文字(全文713文字)
https://mainichi.jp/articles/20210128/ddl/k01/040/054000c

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