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2018年1月14日掲載] <訪問>「銀杏手ならい」を書いた西條奈加さん 現代の教育を先取りした寺子屋

2021-01-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/22 10:00
 江戸の庶民、人情ものに定評がある。著者が描く人たちは愛嬌(あいきょう)があふれ、温かい。ひたむきに生きる。
 小説の舞台は小日向(こひなた)水道町の手習指南所「銀杏堂(ぎんなんどう)」。子供たちが読み書きなどを習う寺子屋だ。主人公の萌(もえ)は一人娘。嫁いだが離縁されて戻って来た。両親が切り盛りしてきた手習所を引き継ぎ、日々起こる出来事と格闘しながら成長していく。
 「江戸時代の手習所はセブン―イレブンの数より多かったとも言われており、一度書きたかった。子供たちの親の職業も武家や商人、百姓と幅広くしたかったので当時の小日向水道町を舞台に選びました」
 手習所もその数から競争があり、教育に魅力がなければ淘汰(とうた)された。萌は子供が抱えるそれぞれの事情を熟知し、一人一人に向き合う。身分制度や次男、三男など家を継ぐことのできない子供たちの心の機微が描写される。
 「落ちこぼれないように個別授業の形でやるなど、ある意味では今の時代の教育を先取りしていた。塾になじめない子はほかに移り、居場所を見つけることもできた。資料を読んでいてそこにひかれました」
 江戸ものを書く時は1800年以降の江戸後期を主軸に描く。「時代考証一つとっても年代が違うと変わってくる。例えば、とっくりや細いそばがなかったり、砂糖もろくに手に入らなかったりするんです」
 十勝管内池田町の出身。25歳の時に上京し、作家になって今年で13年目になる。2005年に「金春屋ゴメス」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビューした。15年には「まるまるの毬(いが)」で吉川英治文学新人賞を受賞した。
 以前、殿様に仕えていた藩の家老を主人公にした物語を書くため、その子孫らを取材した。旧城下町では数世代が同居する家庭が多く、誰もが先祖を敬い、誇りにしていた。つながりの深さみたいものを感じ「カルチャーショックを受けた」。
 「私自身は祖父母がどこから来たかぐらいしか知らないから、日本人ってこういうものかと思ったんです。その辺りが北海道とまったく違う。逆にこっちが珍しいと言われるんでしょうけど。だからこそ今も新鮮なところがあります」
 今年は明治に改元され150年となる。著者は作家になって明治以前から連綿と続く北海道の歴史を意識するようになったという。
 「江戸時代でも、アイヌの人たち、松前藩のことなど。それこそ最初から勉強しないといけないけど、いつか書きたいと思っています」
編集委員 伴野昭人
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/503567

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[2010年7月4日掲載] <訪問>「善人長屋」を書いた西條奈加さん 「悪」憎む裏稼業人が一肌脱ぐ

2021-01-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/22 10:00
 江戸の「千七(せんしち)長屋」は「善人長屋」と呼ばれていた。だが、評判とは違って住んでいる面々は実は盗っ人、詐欺師、美人局(つつもたせ)、火付けなど、全員が裏稼業を持っていた。そんな長屋に正真正銘のお人よしの加助(かすけ)が住み始めたことで物語が動きだす。
 加助は困っている人、ひどい仕打ちにあった人を見ると放っておけない。その人たちを長屋に連れ帰ることで騒動が相次いで起きる。長屋の住人たちは、文句を言いつつも裏稼業で磨いた技を使って一肌脱ぐ。
 厄介ごとは次々と解決されていく。長屋の住人の正体を加助は気がつくのかと思いきや、底なしのお人よしにその気配は全く感じられない。むしろ、みんなで人助けをする「善人長屋」とますます信じ込む。
 「悪人だけの中に善人を入れると、これは異物ですよね。ちょっとそぐわないものを加えることで善人と悪人が対比でき、光と影のようにお互いがうまく浮かんでくると思いました」
 著者にとって「長屋」だけを主な舞台とした作品は今回が初めてだ。裏稼業を持つ長屋の住人も堅気を泣かす「悪」には黙っていられない。厚い人情の世界がほろりとさせる。「長屋は書いていて楽しい。雑多な人間が入って来る。武家や商人、職人など全部詰まって混沌(こんとん)としたところがいい」と語る。
 登場する人物の会話はテンポ良く、落語的なやりとりの面白さが伝わってくる。「くすっと笑える部分を取り入れることを大切にしています。漫才のぼけとつっこみのように言葉遊びを楽しむ感じで、ぽんぽんと流れるように気をつけています」
 2005年に架空の江戸を舞台にした「金春屋ゴメス」で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。時代エンターテインメント小説の新鋭として注目される。「時代ものというと、ある意味で空想の幅が現代よりも増える感じがあります。時代考証から外れない程度で遊べないかなあ、冒険してみようかと。実際のことは分からないこともある分、その部分を空想で埋めていくのがエンタメかと思います」
 十勝管内池田町生まれ。帯広三条高校卒業後、帯広の研究所勤務を経て上京。英語専門学校で学んだ後、海外メーカーの日本支社などで働いた。「今は現代もののミステリーも連載しています。ジャンルにこだわらずにいろいろと挑戦していきたい。いつか北海道のアイヌの人たちを登場人物とした小説を書いてみたいですね」
 帯広報道部 伴野昭人
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/503581

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動画:先住民族もワクチン接種開始 ブラジル

2021-01-23 | 先住民族関連
AFP 2021年1月22日 10:35 発信地:マリカ/ブラジル [ ブラジル 中南米 ]

【1月22日 AFP】ブラジル各地で18日、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。政府は、75歳以上の高齢者、高齢者施設の入居者の他、外部から持ち込まれた疾病により大勢が死亡した歴史がある先住民族を優先接種の対象としている。
 映像はアマゾナス(Amazonas)州マナウス(Manaus)でワクチンの接種を受けた先住民族の看護師と、同州に到着したワクチン。同日撮影。(c)AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3327705

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カバーニ、ゴール後に弓を引くパフォーマンスをする理由を明かす

2021-01-23 | 先住民族関連
Goal 2021/01/22

【欧州・海外サッカーニュース】マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ)のエディンソン・カバーニが弓を引くゴールセレブレーションをする理由を語った。
マンチェスター・ユナイテッドのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが、自身のゴールパフォーマンスについて言及した。
昨シーズンにパリ・サンジェルマンを退団し、フリーでマンチェスター・ユナイテッド入りしたカバーニ。シーズンが進むにつれてコンディションを上げると、前線からの献身的な守備や確度の高いポストワークなど、ここまでの公式戦17試合で5ゴールという数字以上のインパクトを残している。
そのカバーニは、ゴールを挙げた後に弓を引くパフォーマンスを披露している。このゴールパフォーマンスについて問われると、「母国の歴史と、先住民のチャルーア族にまつわるものなんだ」と口にし、自身のルーツが影響していることを明かした。
「僕の愛娘はインディアという名前なのだけど、ウルグアイのチャルーア族から連想して付けた名前なんだ。だから、僕の娘の名前と母国の先住民(への敬意)に対することから、ゴール後にあのようにセレブレーションすることにしているんだ」
チャルーア族は、アルゼンチンやブラジルを含め、特にウルグアイに多くが住んでいたとされるインディオの部族で、弓兵もいた闘争心の強い狩猟採集民であったと伝えられている。また、カバーニが118キャップを記録しているウルグアイ代表も、頑強で不屈な魂を持つ象徴として「ロス・チャルーアス」との愛称を持っている。
https://www.goal.com/jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/edinson-cavani-manchester-united-goal-20210122/19e88ixgo3yz51bb3q0lm5y75f

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バイデン新大統領が執務室を模様替え。ポイントは「多様性と科学と真実」

2021-01-23 | 先住民族関連
ハフポスト 2021/01/22 15:06
ジョー・バイデン氏が大統領に就任してから24時間。
大統領執務室は、トランプ氏が設置したダイエットコーラの赤いボタンが無くなっただけではなく、装飾がドラマチックに様変わりした。
アンドリュー・ジャクソン元大統領の肖像は取り除かれ、代わりにベンジャミン・フランクリン元大統領の肖像画が掲げられた。
ジャクソン氏は奴隷を所有し、先住民族を強制的に移住させる法案にサインした大統領だ。トランプ氏はジャクソン氏のポピュリズムに刺激されたと言われている。
そのジャクソン氏に取って代わったフランクリン氏は「アメリカ合衆国建国の父」の一人で、科学者としての顔も持っていた。
フランクリン氏の肖像画は月の石が置かれた本棚の横に飾られたが、ワシントンポストによるとこれは「科学と真実」を重視し、祖先の偉業を大切にするバイデン氏の姿勢を反映している。
また、執務机の向かいにある暖炉の上に飾られたのはフランクリン・ ルーズベルト元大統領の肖像画だ。
周りをエイブラハム・リンカーン、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンの3人の大統領経験者と、初代財務長官アレクサンダー・ハミルトン氏の肖像が取り囲んでいる。
最初に大統領執務室の撮影を許されたワシントンポストによると、意見がぶつかることもあったハミルトン氏とジェファーソン氏の肖像を並べたレイアウトは、意図的なものだという。
「共和国の中で起きる意見の違いは、民主主義にとって必要なものだということを示しています」とバイデン大統領のオフィススタッフが、この組み合わせについて説明している。
さらに、トランプ氏が好んで飾っていたイギリスのウィンストン・チャーチル元首相の胸像も無くなった。
代わって置かれたのが、公民権活動家で労働者運動の指導者でもあるメキシコ系アメリカ人のセザール・チャベス氏の胸像だ。
チャベス氏の胸像はバイデン氏の家族の写真とともに、執務机の後ろに飾られた。
チャベス氏の息子でセザール・チャベス基金代表のポール・チャベス氏は「悪者扱いや軽視をされ続けてきた全てのコミュニティにとって、胸像が設置されたことは希望と願望の象徴です。すべてのアメリカ人の貢献が大切にされ、評価される新しい1日の始まりであることを望んでいます」と、喜びをCNNに語っている。
他にも、公民権運動活動家のローザ・パークス氏やマーティン・ルーサー・キング・ジュニア氏、人権活動家のエレノア・ルーズベルト氏、ハリー・トルーマン元大統領、ロバート・ ケネディ元大統領の胸像や、先住アメリカ人彫刻家のアラン・ハウザー氏が制作した馬に乗る人物の彫刻も飾られた。
ワシントンポストによると、このハウザー氏の彫刻は2012年に亡くなったダニエル・イノウエ元上院議員がかつて所有していたものだ。
ローザ・パークス氏の胸像のすぐ近くの壁には、雨に濡れたニューヨークの五番街とアメリカの国旗を描いた1917年の絵画「アベニュー・イン・ザ・レイン」が飾られた。
CNNによると、この絵画はオバマ元大統領とクリントン元大統領の時代に執務室に置かれ、トランプ氏も一時期飾っていた。
もう一つ忘れていけないのは、動物だ。
アメリカの歴代大統領の多くはホワイトハウスで動物と暮らしたが、長年続いたこの慣習はトランプ氏によって途切れた。
しかしバイデン氏と妻のジル・バイデン氏が2頭のジャーマン・シェパード、チャンプとメジャーとともにやってきたため、ホワイトハウスで久しぶりに動物の姿が見られるようになった。
A post shared by Dr. Jill Biden (@drbiden)
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
https://news.goo.ne.jp/article/huffingtonpost/world/huffingtonpost-600a3abfc5b6d64153aa6a22.html

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