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ゴールデンカムイ効果 網走監獄の来場者好調 「聖地巡礼」若者目立つ

2018-11-01 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/01 05:00
 【網走】博物館網走監獄の来場者数が伸びている。上半期(4~9月)をみると近年は14~15万人台で推移していたが、昨年度は17万人に達し、本年度も8月、月別の人数としては10年ぶりに5万人を超えるなど好調だ。関係者は網走監獄が舞台の漫画「ゴールデンカムイ」の人気でファンらの来場が増えた効果と分析しており、今後もPRに力を入れる考えだ。
 同博物館によると上半期の来場者は2014年度が14万6749人だったが、17年度は17万2832人。本年度は9月の胆振東部地震などの影響で17年度を下回ったが16万5157人だった。月別では8月に5万488人を数え、08年8月以来の5万人台となった。
 博物館が好調の要因に挙げるのがゴールデンカムイ効果。作品は明治末期の北海道を舞台に、アイヌ民族の少女らが金塊を探す冒険物語。14年から週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載が始まり、17年夏から作品の舞台として網走監獄が登場。今年4月にSTVなどでテレビ放映も始まった。
 連載や放送に合わせ来場者は増加傾向を見せている。博物館は「特に若者が目立つ。網走監獄など作品の舞台を訪ねる『聖地巡礼』がファンに広がっており、その効果が出た」とみる。
 こうした動きを受け、網走青年会議所が9月に登場人物のコスプレ衣装を着るなどして監獄を楽しむイベントを開催するなど、集客を狙った関連行事も行われた。網走市の菓子卸売業水野商店は6月から、登場人物のイラスト入りの菓子を同博物館などで販売。本年度の販売予定分を9月で全て売り上げた。同社は「どこで買えるのかという問い合わせも全国から寄せられる」と手応えをつかむ。
 網走市観光協会の浜名みゆき事務局長は、「網走市の観光客層はこれまで中高年が大半。幅広い年齢層に注目されるのはありがたい」と歓迎。今後もゴールデンカムイの「聖地」としてのPRに努めるという。(本田みなみ)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/243623

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アイヌの記述充実を 教科書会社へアイヌ協会

2018-11-01 | アイヌ民族関連
教育新聞 2018年10月31日
アイヌ民族の歴史や文化を教科書会社向けに解説するセミナーが10月30日に開催された。主催は内閣官房アイヌ総合政策室。学習指導要領の改訂に伴う教科書の編集作業が始まっていることから、加藤忠北海道アイヌ協会理事長は、教科書におけるアイヌの歴史・文化、アイヌ語などの記述を充実するよう呼び掛けた。
セミナーは昨年、小中学校の教科書を発行する教科書会社向けに開催したのが最初。……
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https://www.kyobun.co.jp/news/20181031_05/

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「第5回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」、11月2~5日に開催

2018-11-01 | アイヌ民族関連
観光経済新聞 2018年10月31日 

11月2日(金)から11月5日(月)まで開催される「第5回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」は、今年5年目を迎える、空港内で全てが完結する国際アニメーション映画祭です。国内線4Fのシアターを中心に、世界共通文化であるアニメーションを通じて国内外作家とファンとの交流が広がる国際フェスティバルです。
映画祭の柱であるコンペティション部門では、短編部門として世界86の国と地域より応募された2,043作品から厳選された76作品、本年より新設した長編部門では5作品を上映します。
 注目の招待プログラムとして、映画『聲の形』のメインスタッフによる注目作『リズと青い鳥』を、音楽ライブ用機材を使った迫力ある音響で上映。山田尚子監督も舞台挨拶で来場します。また、京都在住の4ピース・バンド Homecomingsがイラストレーター サヌキナオヤと共に全国で開催する映画と音楽のコラボ・イベントが北海道初上陸。『Homecomings & Naoya Sanuki presents “New Neighbors vol.5”』として、ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』爆音上映&Homecomingsのアコースティックセットライブを開催します。
他にも、新海誠監督の『秒速5センチメートル』の爆音上映、カートゥーン・ネットワークで来年放映予定『サマーキャンプ アイランド』の特別無料上映など多彩なプログラムを実施します。
また、人気声優を招いたプログラムも続々と決定。ミュージカルとアニメーションが相互にリンクし展開していく新感覚ライブエンターテインメント TV アニメ 「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」から声優 小山百代(愛城華恋役)、相羽あいな(西條クロディーヌ 役)のお二人、野田サトルによる大ヒットコミックが原作のTVアニメ『ゴールデンカムイ』から声優 小林親弘(杉元佐一役)と白石晴香(アシㇼパ 役)のお二人をお招きし、それぞれ作品上映とトークショーを行います。
その他、新千歳空港4F雪ミクスカイタウン「北海道ぐるっとシアター」でのアイヌのお話アニメ「オルシペスウォプ」の上映+トーク、国際審査員・MV審査員などによるプロフェッショナル向けレクチャープログラム、「コミックス・ウェーブ・フィルム」、「スタジオコロリド」、「グラフィニカ」にフィーチャーしたスタジオ特集プログラムなどのトークプログラムも充実。初長編監督作品『ペンギン・ハイウェイ』が話題の石田祐康監督も来場し、活動のこれまでを振り返るトークを行います。
さらに、国内線2Fセンタープラザでは、アフレコ体験やアニメーション制作ワークショップなど無料イベントも開催。詳しくは、映画祭公式HP(http://airport-anifes.jp/)をご確認ください。
https://www.kankokeizai.com/「第%EF%BC%95回-新千歳空港国際アニメーション映画祭」/


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国連人権賞を受賞 ブラジル初の先住民下議

2018-11-01 | 先住民族関連
サンパウロ新聞2018年10月31日 38
 25日、国連総会(ONU)のマリア・フェルナンダ・エスピノサ議長は、先住民議員としてブラジル初の当選を果たしたジョエニア・バピシャナ下院議員(レデ党―RO)が、国連人権賞を受賞したことを発表した。同下議(43)は、今年ロライマ州で当選した8人の下院議員の1人。27日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
 人権を促進して擁護し、顕著な功績を残した個人と組織に栄誉を与えられるこの賞の受賞者には、アムネスティ・インターナショナルや赤十字国際委員会等の組織に加えて、北米のマーティン・ルーサー・キング牧師や、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領、パキスタンの活動家マララ・ユサフザイ氏が含まれているという。
◆バピシャナ部族
 ジョエニア・バチスタ・デ・カルバーリョ下議は、自身の民族名を採用した。非公式の推計によると、北伯地方にはバピシャナ部族の先住民3500人が居住しているという。
 米州人権委員会(CIDH)で土地紛争の事件を擁護した後、同下議は最高裁判所(STF)に出入りする初めての先住民弁護士となった。2013年には、国家先住民人権擁護委員会の初代会長に選ばれている。
 ボア・ビスタ市で行われたONUニュースへのインタビューの中でジョエニア下議は、「ブラジルで学歴を持つ初めての先住民女性として発言する時に、この自分のイメージが先住民族の中で浮かび上がり、再現されるよう促進することになる」と語っている。
 そして、「彼らは、国内で論議されている多くのプロセスにおいて、決定権を持つ1人になる事を望む市民達であり、権利と知識、そして様々な学識の擁護者達である。我々は、子供達がこの例を生かせるようにする。自分は、この認識が我々を守るための役割を果たす事も理解している」と強調している。
 1966年に国連総会により創設されたこの国連人権賞は、世界人権宣言の70周年と重なって第10回目となった。受賞者達は、国連総会の議長と国連経済社会理事会の議長、そして人権理事会の議長などからなる特別委員会により選出される。今年の賞には、候補者300人以上が受賞している。授賞式は、人権の日を記念して、ニューヨークの国連本部で12月に行われる予定だという。
http://saopauloshimbun.com/国連人権賞を受賞-ブラジル初の先住民下議/

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増えるベネズエラ難民、ブラジルへなだれ込む

2018-11-01 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック 2018.10.31
食料、安全、仕事を求めてブラジルにやって来た人々は今

ブラジルのパカライマにあるコンクリート造りの避難所では、500人ほどのワラオの人々がハンモックやテントで寝起きしている。過密で不衛生な環境は、病気が広がる一因となっている。PHOTOGRAPH BY FEDERICO RIOS
 南米オリノコ川の河口に広がるデルタ地帯には、ベネズエラの先住民族としては2番目に多いワラオの人々が住んでいる。35歳のミラグロス・リベロもデルタの小さな集落で家族とともに暮らしていたが、手に入る食べ物は魚とタロイモだけだった。2018年6月、一家は故郷を後にし、800キロの旅をしてブラジルにやって来た。
「食べ物を求めてここに来たのよ」と、テントの脇でリベロは話す。彼らは今は、ジャノコイダ避難所にいる。国境を越えたブラジルの町パカライマに、最近設けられた避難所だ。
 毎日、荷物を背負い、書類を手にした何百人ものベネズエラ人が、やっとの思いで国境にたどり着く。全財産を売り払って旅費を工面し、避難してきた人々だ。経済の急激な落ち込みや極端なインフレ、治安の悪化、食料と医薬品の慢性的な不足に見舞われた祖国から、食料や薬、安全、仕事を求めてブラジルを目指す。
職を求めてブラジルに逃れたものの……
 2017年以降、5万8000人を超すベネズエラ人がブラジルに定住した。資金が尽き、パカライマにとどまる人も多い。パカライマはつい最近まで人口1万2375人の穏やかな町だったが、現在では少なくとも数百人が路上やテント、駐車場で寝泊まりしている。8月には地元のレストランの店主がベネズエラ人に襲われたという報道の後に、彼らの野営地が次々に放火される事件があった。
 パカライマにいる家のないベネズエラ人の数は公式発表で434人とされているが、実際にはもっと多いようだ。スペイン人の神父ヘスス・エステバンは、こうした人々のためにコーヒーとパン、果物の朝食を毎日1500人分以上も用意しているが、「余ることなど、ありませんよ」と話す。
 パカライマから200キロ余り離れたロライマ州の州都ボア・ビスタまで歩く移住者も多い。人口33万2000人のこの都市のほうが活気に満ち、経済が安定しているからだ。職を求めるベネズエラ人が街中にあふれている。労働者の賃金は1日1000円以下に落ち込んだ。
 パカライマとボア・ビスタには、ワラオのための避難所が1カ所ずつある。そこでは健康管理や食料支援は受けられるが、下水の臭いがきつい、雨期に周囲が水浸しになるといった問題もある。
 ブラジル政府は国連とNGOの協力を得て、これまでにボア・ビスタに合計9カ所の難民避難所を設けた。現在4200人が滞在しているが、大勢の難民が後に控える。滞在中の難民をほかの州に移し、新たな移住者を受け入れる計画ではあるが、現実には遅々として進まない。ボア・ビスタの外れにどうにか小さな住まいを借りた移住者のなかにも、困窮するあまり、少数ながら帰国を検討する人もいる。
※ナショナル ジオグラフィック11月号「苦境のベネズエラ難民」では、治安の悪化や物資の不足が深刻なベネズエラから、ブラジルに押し寄せる難民たちついてレポートします。
この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2018年11月号の特集から抜粋したものです。全文は、雑誌を単号あるいは定期購読してお読みください。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/103000470/


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【社説】「出生地主義の廃止」は大統領に不利

2018-11-01 | 先住民族関連
ウオールストリートジャーナル 2018 年 10 月 31 日 14:54 JST
 ドナルド・トランプ米大統領は中間選挙について、移民政策を争点とした選挙にしたいとかなり本気で望んでいる。しばらくの間は、民主党の行き過ぎた行動のおかげで、トランプ氏が優勢のように見えた。しかし、トランプ氏は選挙が目前に迫った今週、米国籍の出生地主義を大統領令によって廃止する考えを表明したことで、憲法に関わる問題のタネを自らまいてしまった。
 トランプ氏は不法行為の阻止や、中米の左派グループに組織された移民集団の米国入国阻止に努めている限り、政治的に優位な立場にあった。難民申請者への対応に追われる入国管理当局を支援するため兵士を非軍事的目的で国境に派遣することも、正当化できるだろう。米国は、誰であれ国境に突進することは許さないというシグナルを送らなければならない。それはとりわけ、失望あるいは、さらに悪い結果を招くであろう移民らの旅を阻止するためである。
 一方で、国籍の出生地主義をめぐるトランプ氏の言動は、移民に関する法制面でも、政治的にも自らを不利な側に立たせることになる。マイケル・コーエン氏(トランプ氏の元顧問弁護士)は、法的アドバイスを与えなかったのだろうか。
***
 米国で生まれた全ての人に与えられる国籍取得の権利は、1868年に批准された合衆国憲法修正第14条の「合衆国で生まれたか、合衆国に帰化し、合衆国の管轄に属するすべての者は、合衆国の市民であり、その居住する州の市民である」という条文に依拠している。これはjus soli(ユス・ソリ)、つまり出生地主義という不文律の原則である。
 出生地主義に反対する人たちは「管轄に属する者」という文言を、米国に忠誠を尽くす義務のある者にのみ適用することによって、この単純な意味を不明確にしようとしている。外国人である親は別の国に忠誠を尽くす義務があるのだから、その子供に(自動的に)国籍を得る権利はないという論理だ。
 だが、「管轄」は法律の効力が適用される範囲を指すと広く理解される。つまり、それは米国の国土にいるほぼ全員に適用されることを意味する。1868年に示された例外は、外交官(免責特権を有する)と居留地に住む先住民族だった。連邦議会は後に先住民族に生得権としての市民権(国籍)を与える一方で、部族の主権を縮小した。
 米国の法律の管轄下には、確実に全ての移民が入る。でなければ、たとえ移民法を破ったのだとしても、彼らが訴追されるはずがない。忠誠を尽くす義務に関して言えば、どの住民に米国に忠誠を尽くす義務があり、どの住民にないかを政府が決めるという先例ができあがることをわれわれは本当に望んでいるのだろうか。米国市民でありながら別の国の市民でもある人たちにとって、それは何を意味するのか。
 修正第14条の本来の目的は、政治家が自分たちの判断で米国人ではないと考える人たちに国籍を与えないのを防ぐことにあった。これはかつて奴隷だった人々のことを意味していたが、この条項をめぐる当時の議論の場でも、移民の子供の国籍に関する質問が出た。
 デービッド・リブキン氏とジョン・ユー氏が以前指摘したように、南北戦争時代にペンシルベニア州選出の上院議員だったエドガー・コーワンは「カリフォルニア州にいる中国人移民の子供は米国市民か」と尋ねた。すると、カリフォルニア州選出の上院議員ジョン・コネスは「イエス」と答えた。 (訳注:リブキン氏は 憲法訴訟の専門家でレーガン政権とブッシュ(父)政権に仕えた 経験がある。ユー氏は カリフォルニア大学バークレー校 の法学教授)
 最高裁が1898年に判決を下した合衆国対ウォン・キム・アーク裁判でその考えはさらに強まることになった。中国人排斥法によって国籍の付与を禁じられていた中国人の両親の間にサンフランシスコで生まれた子に対して国籍を付与することを支持したのだ。最高裁は「修正第14条は領土内の出生によって市民権が得られるという古くからの基本的な規則を確認するもので、米国居住外国人のもとに生まれた全ての子が含まれる」と記していた。
 トランプ大統領は現在の最高裁が異なった判断を下すと想像しているのかもしれない。だがそれは疑わしい。判事たちは憲法条文に忠実であることを自負しており、修正第14条を(国への)「忠誠」という極めてあいまいな意味に読み替えるのは困難を要するだろう。一方、下級裁判所は、バラク・オバマ大統領(当時)が何百万人もの不法外国人に労働許可証を交付するという法を無視した大統領令を発動した時以上に素早くトランプ大統領による大統領令を却下するだろう。
 「バースツーリズム(出産旅行)」と呼ばれる米国籍取得のための行動について、トランプ大統領がその阻止を望むのであれば、いつでも法案を作成したり、憲法修正への支持を働き掛けたりすることは可能だ。しかし、議会が法案を承認する公算は小さい。憲法修正であればさらに可能性は小さい。つまり、中間選挙を1週間後に控えて大統領令の発動を主張するというトランプ氏の行為はむなしいジェスチャーだ。
 トランプ大統領は今年、政治的な過ちを犯した。子ども時代に米国に連れてこられて不法入国した移民たちに法的地位を付与する代わりに国境警備を強化することを拒否したことだ。これが成立していれば共和党は移民問題で成果を上げることができたかもしれない。だがトランプ氏は政治問題化を望んだ。それがうまくいくのかどうか、まもなく分かるだろう。
 不法移民に寛容な政策を取る「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」の禁止や、移民税関捜査局(ICE)廃止要求への反対を主張する時、トランプ大統領は依然として法的にも政治的にも堅固な基盤に立っている。しかし、修正第14条を勝手に書き換えようとする離れ業のような行動に出ることは自身の法的立場、そして政治的信頼を損ねることになる。
https://jp.wsj.com/articles/SB11439722759033233641704584565281227787304

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【閲覧注意】密猟中のマサイ族を注意したらトンデモない事態に! 弓矢で襲われ、頬に穴が空いたレンジャー=ケニア

2018-11-01 | 先住民族関連
TOCANA 2018.10.31
 東アフリカのケニア共和国では、象牙やサイの角などを不法に入手しようとする密猟が後を絶たない。そして、同国南部の先住民であるマサイ族の中にも密猟に加担する者が存在するという。彼らとレンジャー(動物管理官)との戦いを英紙「The Daily Mail」から紹介しよう。
 今月、野生動物保護区をパトロールしていたレンジャー、ウィリアム・ホフマーさん(51)は、木の下で寝ているマサイ族の戦士を発見。近くにライオンの群れがいることを注意するため、戦士を起こそうとしたという。しかし次の瞬間、茂みから矢が飛んできて、ウィリアムさんの頬に突き刺さったのだ。
 ウィリアムさんは、マサイ族のアーチャー(射手)が近くにいることを確認し、すぐさま木の下に駐車したトラックへと走って戻った。その時、アーチャーは2発目の矢を放とうとしていた。ウィリアムさんは威嚇目的で銃を2回発砲し、逃走するアーチャーを追いかけた。
「口の中が血でいっぱいだったので、増援部隊を呼ぶことができませんでした。無線を通して助けを求めようにも、意味のあることを話せそうにもなかったので、自分で追いかけました。(追跡中に)頬に刺さった矢が動かないようにするため、矢を噛んでいる必要がありました。まるでランボーのようでしたが、私は血まみれになって怒りに震え、頬を射貫かれたことに動転していました」
 1時間の追跡後、アーチャーは断崖から姿を消した。ウィリアムさんは痛みに耐えかねて、地元の診療所を訪れた。医者が矢を押したり引いたりすると、ウィリアムさんの口には更に血が溢れた。引き抜かれた矢じりは極めて鋭利だったが、毒が塗られていなかったのは幸運だったとウィリアムさんは語る。縫合を必要としない傷だったため、傷口が消毒されて治療は終了したという。
 ウィリアムさんは、今回の襲撃を殺人未遂事件だと訴える。1人でパトロールしているところをマサイ族に殺されそうになったからだ。その訴えを受けた警察による大規模な捜査も始まり、地元のマサイ族コミュニティーも協力しているという。
「それでも、オラロ(ウィリアムさんの管轄区)は、本来とても安全な場所であると強調したいですね。今回の事件は、平和で素晴らしい観光とは無関係で、何ら悪影響はありません。私たちの仕事は、レンジャーとして、人と動物との紛争や密猟のような環境犯罪を解決することです」
 このように語るウィリアムさんは、これからも命懸けで密猟者と戦っていくのだろう。テロリストの資金源にもなっている密猟がなくなる日まで、ウィリアムさんの戦いは終わらない。
(文=標葉実則)
https://tocana.jp/2018/10/post_18584_entry.html

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英王子夫妻のオセアニア歴訪終了、マオリ族と交流も

2018-11-01 | 先住民族関連
日刊スポーツ [2018年10月31日20時15分]
英国のヘンリー王子とメーガン妃はオセアニア4カ国歴訪最終日の31日、ニュージーランド北島のロトルアで同国の国鳥キウイのふ化施設を訪れ、以前に比べ減少しているキウイの繁殖計画について学んだ。AP通信などが伝えた。
ロトルアは先住民マオリの多い地域。夫妻は生まれて3日の2羽のひなに、マオリ語でそれぞれ「贈り物」と「くしゃみ」を意味するコハとティヘーと名付けた。マオリの集会場も訪れ、マオリの伝統的なマントを贈られた。
ニュージーランドでは、男女の権利平等を訴えるフェミニストとして知られるメーガン妃が28日、世界で初めて女性に選挙権を認めた同国の女性参政権獲得125周年を祝福するスピーチを行った。
夫妻は10月16日にオーストラリアで公式日程をスタート。その後、フィジー、トンガ、ニュージーランドを訪れた。15日には英王室がメーガン妃の第1子妊娠を発表。夫妻は訪問先で多くの人から祝福を受けた。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/201810310000696.html

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アイヌ伝統のゴザ編み体験 白老モシリ、チキサニで教室開く

2018-11-01 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2018/10/30配信

松永さんから手ほどきを受ける参加者
 白老モシリは27、28の両日、白老町内のしらおいイオル事務所チキサニでゴザ編み体験を行った。町内外から11人が参加し、ガマを使ってイテセニでゴザを編み上げた。
 ガマを使ったゴザは、アイヌ民族の儀礼で使われているものの、現在はゴザを編むことができる人が少なくなっているという。
 今回の体験では、アイヌ伝統工芸サークル「チタラペ」(松永八重子代表)の指導の下、イテセニと呼ばれる編み機でゴザ編みを体験。この日使われたガマは、松永代表の指導を仰ぎながらフシコベツ川で栽培、管理し8月下旬に採取して乾燥させたものを使用した。
 参加者たちは、糸を交互にガマにくぐらせたり、ガマの太さを調整したり、端の部分の仕上げが難しかったりしたようで、何度も講師にアドバイスや手ほどきを求めながら2日間かけて作品を完成させた。
 参加した女性は「何回聞いても難しい。どうやったら上手に編めるようになるんだろう」と作品と格闘していた。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/14981/

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