先住民族関連ニュース

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<第10部 とうや水の駅かいわい>3 芸術館 住民の知恵で魅力向上

2018-11-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/02 05:00
 アイヌ民族の彫刻家、故砂澤ビッキさんが作った存在感のある大型の木彫が、洞爺湖芸術館の展示室でスポットライトを浴びる。
 「私もここで仕事する前は、そんなすごい人の作品があるとは知らなかった」。芸術館を運営する洞爺湖芸術館友の会の久保田章子(62)さんは苦笑する。
■企画展で入館増
 芸術館は2008年、洞爺湖町が合併前の旧洞爺村役場を改修して開設した。翌年、町の臨時職員として受け付けで働き始めた久保田さんは「お客は来ないし、芸術館を知らない地元の人は多かった」と当時を振り返る。08年の入館者数は2546人と町の計画を下回り、10年は1740人にまで落ち込んだ。
 「芸術館を盛り上げよう」と、久保田さんや旧洞爺村に移住していた元東京都庁職員の故佐藤安弘さんら地域住民15人が09年、友の会を設立した。佐藤さんが会長に就いた。作品の展示替え作業を手伝ったり、敷地内に花を植える活動などから始めた。
 さらに、画一的な常設展示だけでは魅力がないと、後志管内倶知安町や黒松内町の画家から作品を借り、企画展を開いた。「芸術館祭り」を開催し、写真展やビッキさんの作品の制作体験講座などを行った。こうした活動で12年の入館者数は2479人に回復した。
■地元認知度増す
 13年から友の会は指定管理者として、芸術館を運営するようになった。その年、佐藤さんが体調を崩したため、設立当初から会員だった三島邦代さん(72)が友の会会長と芸術館の館長に就いた。
 指定管理者になってからは年5回ほど企画展を開いてきた。展示するのは「私たち素人が見て良い作品」を基準に選んできた。ただ、美術品の扱いなどに専門知識は必要で、三島さんは自費で70歳の時、東京の大学で半年間講座を受け、学芸員の資格を取得した。
 コンサートや講演会などの催しも積極的に開催し、17年の入場者は4152人にまで増えた。三島さんは「やっと地元で認知度が広がってきた」と話す。
 ところが、友の会は今年限りで芸術館の運営を止める。現在の会員64人のうち、地元住民約30人は60代後半から70代が中心。三島さんは「事前に作品を見に行ったり展示作業があったり、企画展は体力勝負。高齢化で難しくなってきた」と運営継続を辞退した理由を説明する。
 町は来年から芸術館を直営に戻す方針。芸術館担当の学芸員として山本みどりさん(36)が採用され、10月から引き継ぎを受けている。山本さんは「友の会がもり立ててきたすてきな芸術館。これからも町民に愛してもらえるようがんばりたい」と意欲を示す。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/244020

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北海道初の伝統的工芸品アイヌ展 11/1(木)~11/30(金) THE COVER NIPPONにて開催

2018-11-02 | アイヌ民族関連
ニコニコニュース 2018/11/01 14:00ドリームニュース
2018年11月より、東京・六本木にあるミッドタウン内のTHE COVER NIPPONで、『アイヌ展』を開催します。THE COVER NIPPONは、世界の人と文化が交流する六本木で「創造と練磨が生み出す、新しい日本の様式」をコンセプトに素材、デザイン、しつらえ、モノづくり、環境にこだわった衣食住の品々を取り揃え、新しい生活を提案するライフスタイルショップを展開しています。

アイヌ民族は、古くから北海道を中心に東北地方北部及びサハリン(樺太)南部、千島列島に暮らしてきた人たちです。独自の言語を持ち、本州や大陸など周辺の文化と互いに影響し合いながら豊かな文化を形成してきました。漁狩猟・採集が生業の基盤でしたが、東北地方や大陸との交易も盛んに行っていました。
江戸時代中ごろからの松前藩による支配、明治以降の同化政策などで独自の文化は否定され、搾取や差別を受けるなど、苦難の道を歩んできましたが、その文化は受け継がれ、今日に伝えられています。
2年目の今年は、昨年人気のあった作品をより多く取り揃えております。脈々と受け継がれてきた伝統的な手仕事から現代感覚にあったものまで、存分にアイヌ文化をご堪能下さい。
アイヌ展 https://www.thecovernippon.jp/20181025-ainu/
[実演イベント]
刺繍の実演
開催日時:11月16日(金)15:00~19:00 11月17日(土)12:00~15:00
実施者:間宮 喜代子 氏 公益社団法人北海道アイヌ協会優秀工芸師
主な作品:タペストリー、バックなど
会費:無料
木彫の実演
開催日時:11月23日(金)15:00~19:00 11月24日(土) 12:00~15:00
実施者:吉田 信男 氏
主な作品:木彫りフクロウ、熊、木の器
会費:無料
[アイヌ展 トークイベント]
アイヌからの贈り物
開催日時:11月16日(金) 19:00~21:00(受付開始18:45~)
アイヌつくり手:貝澤 徹氏、間宮喜代子氏( 公益社団法人北海道アイヌ協会優秀工芸師)
会費:無料(北海道のドリンクをご用意しています)
お申込み方法:info@madeinjapan.jp
※メールタイトルに「アイヌからの贈り物参加申込」と記載
本文に氏名・年齢・職業・メールアドレスを明記の上、お申込みください。
店舗概要
107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
東京ミッドタウンガレリア3階E-0305
tel. 03.5413.0658
年中無休(年始を除く) 11am-9pm
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4120653

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米中間選挙、抑圧されるマイノリティーの投票権 (グローバルViews)

2018-11-02 | 先住民族関連
日本経済新聞 2018/11/2 3:00電子版 ニューヨーク 河内真帆
6日の米中間選挙に向け、少数民族などマイノリティーの投票権が抑圧されているとの批判が高まっている。選挙の公正性を担保するためとして導入された規制によって、マイノリティーが事実上投票できなくなくなる事態が各所で起きているためだ。選挙を有利に運ぶため、与党が意図的に特定の層を排除しているとの見方も根強い。
ノースダコタ州スー郡にある先住民族の居留地、スタンディングロック。風が吹くと土ぼこりが空まで舞…
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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37124450Q8A031C1I00000/

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国分拓 ノモレ 新潮社 (2018)

2018-11-02 | 先住民族関連
Mikki2018.11.01

南米ペルー・アマゾンのイネ族の青年ロメウは、ペルー政府の依頼で文明社会と接触したことのない先住民イゾラドの監視を行うことになる。イゾラドの監視はやがで彼らとの交流を生むことになる。「息子たちよ、森で別れた友(ノモレ)を探してくれ」という先祖の百年におよぶ約束と、そこで巻き起こる物語を、先住民族の豊かな伝承をはさみながら記録されたノンフィクション。話題となった「ヤノマミ」から8年を経て、NHKスペシャル「大アマゾン 最後のイゾラド」から生まれた美しい物語。
萩原慎介(タワーレコード本社)
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/19581

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旅から得た「気づき」50年分展示

2018-11-02 | 先住民族関連
朝日新聞 2018年11月1日17時15分

 ◆探検家・関野さん 武蔵野美大で
 アフリカで誕生した人類がアメリカ大陸まで拡散した道のりを逆向きにたどった「グレートジャーニー」で知られる探検家の関野吉晴・武蔵野美術大教授(69)が、今年度で退任するのを前に、半世紀の探検人生を振り返る企画展を同大学(東京都小平市)で開いている。
 会場に入ると目に飛び込むのは、手作りカヌーの「縄文号」。学生と一緒に砂鉄から鉄工具を作り、54メートルの巨木を切り倒して作った。このエンジンのない丸木舟で、インドネシアから日本まで4700キロを航海した。世界各地で撮影した写真350枚も展示。最初は撮影を断られても、何度も訪れるうちに、授乳する母親や子豚を追う少女など生活に根ざした写真を撮らせてもらえた。
 関野さんは一橋大に入学直後に探検部を作り、19歳で探検を始めた。恩師から「すぐ役に立つものは、すぐ役に立たなくなる。学生時代は色々な本や人に出会って物の見方や考え方を形成することが大切」と言われ、22歳の時に1年休学してアマゾンへ。それから半世紀、世界を徒歩や自転車、カヌーで巡ってきた。
 旅や探検のだいご味は「気づき」という関野さん。旅から得た気づきをもとに、展示を「長い目で見る」「食べて出す」「みえないものに向き合う」「交わり拡(ひろ)がる」など五つに分類した。たとえば、「いちからつくる」で紹介するペルーの先住民マチゲンガ族は、自然の素材ですべてを作る人たちで、優しくつつましかった。都会では電線やガス管が切れるとパニックになるが、「線や管がないと、自然への畏敬(いけい)の念や感謝がわいてくる」。
 44歳から足かけ10年で計5万3千キロを旅した「グレートジャーニー」を終えた時に思ったのは、「一番大切なのは『当たり前』のこと」。大地も水も空気もきれいで、家族と一緒に住めて、好きなことが言える。「そんな当たり前のことこそ貴重なもの。自分で守らなきゃいけないんです」
 退任が近いが「まだエネルギーが余っている」。今後も旅に出たいという。「関野吉晴 ワンダースペース」は11月10日まで。入場無料。問い合わせは同大美術館・図書館(042・342・6003)へ。
(山本奈朱香)
https://www.asahi.com/articles/CMTW1811011300002.html

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