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国連人権賞を受賞 ブラジル初の先住民下議

2018-11-01 | 先住民族関連
サンパウロ新聞2018年10月31日 38
 25日、国連総会(ONU)のマリア・フェルナンダ・エスピノサ議長は、先住民議員としてブラジル初の当選を果たしたジョエニア・バピシャナ下院議員(レデ党―RO)が、国連人権賞を受賞したことを発表した。同下議(43)は、今年ロライマ州で当選した8人の下院議員の1人。27日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
 人権を促進して擁護し、顕著な功績を残した個人と組織に栄誉を与えられるこの賞の受賞者には、アムネスティ・インターナショナルや赤十字国際委員会等の組織に加えて、北米のマーティン・ルーサー・キング牧師や、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領、パキスタンの活動家マララ・ユサフザイ氏が含まれているという。
◆バピシャナ部族
 ジョエニア・バチスタ・デ・カルバーリョ下議は、自身の民族名を採用した。非公式の推計によると、北伯地方にはバピシャナ部族の先住民3500人が居住しているという。
 米州人権委員会(CIDH)で土地紛争の事件を擁護した後、同下議は最高裁判所(STF)に出入りする初めての先住民弁護士となった。2013年には、国家先住民人権擁護委員会の初代会長に選ばれている。
 ボア・ビスタ市で行われたONUニュースへのインタビューの中でジョエニア下議は、「ブラジルで学歴を持つ初めての先住民女性として発言する時に、この自分のイメージが先住民族の中で浮かび上がり、再現されるよう促進することになる」と語っている。
 そして、「彼らは、国内で論議されている多くのプロセスにおいて、決定権を持つ1人になる事を望む市民達であり、権利と知識、そして様々な学識の擁護者達である。我々は、子供達がこの例を生かせるようにする。自分は、この認識が我々を守るための役割を果たす事も理解している」と強調している。
 1966年に国連総会により創設されたこの国連人権賞は、世界人権宣言の70周年と重なって第10回目となった。受賞者達は、国連総会の議長と国連経済社会理事会の議長、そして人権理事会の議長などからなる特別委員会により選出される。今年の賞には、候補者300人以上が受賞している。授賞式は、人権の日を記念して、ニューヨークの国連本部で12月に行われる予定だという。
http://saopauloshimbun.com/国連人権賞を受賞-ブラジル初の先住民下議/
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