元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

3月20日

2017年03月20日 | 鑑賞
娘のクラブ遠征のために朝4時半起きで弁当を準備し、
5時過ぎに見送ってからホッと一息。

で、ゆっくり一昨日の演奏会を振り返りたいと思います。

◆仙台フィルハーモニー管弦楽団・第308回定期演奏会

■指揮:アンドレア・バッティストーニ

■プログラム
・歌劇『ウィリアム・テル』序曲(ロッシーニ)
・歌劇『どろぼうかささぎ』序曲(同上)
・歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲(ヴェルディ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・交響的前奏曲(プッチーニ)
・組曲『展覧会の絵』(ムソルグスキー/ラヴェル編)


東フィルとの共演で話題になっていたイタリアの若きマエストロの登場とあって
場内はほぼ満席。
で、演奏はというと・・・、期待以上の、というか、本当に素晴らしかった!!

一曲目の『ウィリアム・テル』からもう全開。
とにかくよく歌い、盛り上げ、オケも気持ちよさそうに、そして必死についていく。
でも、決して熱さや勢いに呑まれず、微妙なコントロールを欠かさない。
終わった後は、コンサート冒頭だというのにブラボーの嵐。

2・3曲目も、オペラのツボを知り抜いているといわんばかりの雄弁な棒から
熱いイタリアの歌が次々と繰り出され、前半だけでもうチケットの元は取った気分w。

プッチーニの若書き管弦楽曲は初めてでしたが、これが面白かった。
その後のオペラに続いていくかのような、
縦横に歌い継がれていく息の長いフレーズと、色彩感あふれる響き。
バッティストーニこだわりの選曲らしい、実に繊細かつダイナミックな演奏。

ラストのメインプロ。
イタリアものの後に『展覧会』というのは、オケ的には結構アンサンブルがしんどいプロかなと
思ったのですが、全くの杞憂でした。
冒頭一瞬だけポロリ!?とやりかけたものの、その後はしっかり、そして堂々と吹ききったTpを初め、
管楽器のアンサンブルは素晴らしく(個人的にはFgが印象的)、
弦楽器も時に柔らかく、時にダイナミックに指揮者の要求に応えていたオーケストラ。
(コンマスやヴィオラトップが、文字通り渾身の力で弾きまくってたw。)
そして、それまでの曲とは対照的に、一曲ごとの構成と設計を緻密に組み立て、
色彩のコントラストも鮮やかに歌い上げ、唸りまくるwバッティストーニ!
終曲の『キエフの大門』では、その盛り上がりに感動して涙ぐんでしまいました(苦笑)。

いやー、本当に良かった、素晴らしかった演奏会。
終演後に、大活躍のチェロトップ(“WT”のソロ!)がCbのトップとハイタッチwを交わしてましたし、
また、ロビーでお客さんを見送ろうとロビーに向かっていたFgトップが
「フルコースの料理を頼んだら、オードブルにカツ丼が出て来たみたいだったね!」と
同僚とにこやかに話されていて、オケメンバーの充実感がこちらにも伝わってきました。

ぜひまた仙台に来てほしいマエストロ。
CDも買ってみようかしら(^^)。
コメント
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