元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

ベルクやダフニスのことなど

2005年10月12日 | Weblog
別のことを書こうと思っていたのに、放課後になったら
机にかじりつきで調査書と推薦書にかかりっきりとなってしまった。
どうしても書けない生徒がいる(苦笑)。何とかしなくては。

会議の最中生徒達が練習している音が聴こえて来るが、
ほとんどの生徒が「ウォームアップ」や「デイリートレーニング」の
意味を理解していないのがよく分かる。
B♭ばっかり10分も吹いたって上手くなる訳ねえだろ!と
言いたくなる場面だが、今はとにかく部活に行く時間が取れない状況である。
練習の意味を一つずつしっかり理解させていかないと、本当の意味での
技術の向上は望めない。
今はガマンして、今月後半からが勝負になりそうだ。

マーチングフェスティバルの辺りから、また色々聴いている。
ブレーンからレジェンダリーシリーズの特典盤が届いた。
花輪高校の『三つの管弦楽曲』より「行進曲」と、
吹奏楽のための幻想曲『壁画』はともに面白い演奏だ。
ベルクは当時審査員も客もよく分からなかったんじゃないだろうか(笑)。
1983年、去年の秋田南の『ルル』より20年以上前の選曲である。
よくもあんな複雑(そう)なスコアを高校生が音に出来るものだ。
素直に感動。
ちなみに一番好きなのは『ヴォツェック』。初めて鑑賞したオペラでもある。
『壁画』も佳曲だと思う。もっと取り上げられてもいいのに。

で、昨日からデュトワ/モントリオール響のラヴェル作品集。
久しぶりに『ダフニスとクロエ』全曲を聴いている最中。
コンクールでは相変わらずよく取り上げられているが、2組の
「夜明け」と「全員の踊り」だけしか知らないという人がもしいたら
(いっぱいいると思うが)とてももったいないと思う。
やはり全曲聴いて初めて意味が分かる。クリュイタンス盤も好きだ。

ちなみにコンクールでは習志野高校の「パントマイム」~「全員の踊り」
バージョン('92)を関東大会で聴いて、涙が出そうになるほど
感動した覚えがある。
往年の出雲一中の演奏は別格だが、誰かにCDを貸したきり戻ってこない。
あれは永遠の名演だろう。
コメント
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