撮りさるく

有名かとこっちゃ無名のとこっちゃ 写真ば撮ってさるくざい

サンラックムーン

2009-05-06 01:51:55 | タイ王国
昨年の黄色シャツ軍団(民主主義市民連合)の空港占拠に端を発した ドサクサ紛れの政権交代でタイの国際的信用は 世界不況のアオリを食ったバーツとともに大幅下落。

加えてこの4月には 前政権派の赤シャツ軍団(反独裁民主主義同盟)が「現政権は選挙で民意を問え」と正しい主張の元、パタヤに押しかけアセアン会議を中止に追い込み、ここまでは計算通りだったが 更に欲をかいてバンコク都内で道路を封鎖し、バスを燃やして無茶をやり 空港占拠にはダンマリを決め込んだ軍がなぜか素早く掃討作戦に打って出て 結局蹴散らされてしまい、外国人のワタクシめでさえ一向にこの国の先行きの不透明感はぬぐえません。

思えば黄色は前政権の国際的な信用失墜を狙って、赤は首都で騒乱を起こす事によって現政権の対内的な信用失墜を狙って目的を果たそうと企てたのでしょうが、いずれもこの国のためになっているとは思えません。

しかしながら報道映像を見る限り、女子供年寄りまで総出で人の迷惑を顧みず、カラオケに興じながらバカ騒ぎして政府の建物や首都の国際空港を占拠し、挙句に撤収の際はそれぞれの占拠地から 金目のものを盗み出しても誰も逮捕されない黄色軍団よりは、バスを燃やして軍に銃を撃ちかけられ逃げ回る男衆や、行く手を阻む兵士に「ここを通してちょうだい」と泣きながら花束を差し出す女性ら、それを助けようと兵士に説教をする僧侶がいたり、逮捕状が出た指導者らが「裁判で戦う」と自首して出る赤軍団の方が やってる事は別にすれば イメージとしては真摯な感じがしますな。
(裏で糸を引いている人物は別にして)

かかる事態を鑑み、泰国の政情、民心の安定及び景気の回復と自身の今年の昇給を願い、かつ暇つぶしも兼ねて お寺へ参詣して参りました。

4月18日(土)
サパーンタクシンからボートに乗り ターチャンで降りて

ワットプラケオを右に サナームルアンを左に見ながら法務省の方へ歩くと目の前に赤い屋根が見えてきます。

入り口

サンラックムーンと読むそうです。

入り口を入ってからの眺め。

境内には何箇所かお参りのポイントがあり

仏様に油をかけたり

トロフィーのようなものに布を巻いたり

大きな柱に願をかけたりします。この柱は、地○の歩き方に「ラクムアン」として紹介されています。バンコクの「街の柱」なのだそうです。

このお堂のなかには

沢山の仏様がおわしますが

この窓際にある黄色シャツのおばさんが拝んでいる小さな仏様には参詣の方が列を作っていました。見ていると、はじめに拝んだ後、両手で持ち上げ、二度目に拝んだ後、皆さん手を添えて持ち上げる素振りをして、持ち上げることなく、参拝を終えていました。
二度目はわざと持ち上げないのか、ご利益の証として本当に持ち上げる事ができないのか、良く判らなかったのですが、とりあえずワタクシもご参拝。
わざと持ち上げずに参拝をすませたら、後ろで待っていたオジサンが笑いをこらえていました。
きっとワタクシめのアクションが わざとらしかったのでせう。

入り口を入ってすぐ、左手で伝統舞踊をやっておりました。どう見ても平均年齢70歳は超えた、母親と同世代のかくしゃくとしたご婦人方による踊りは、ものすごくゆったりとしたものでした。

しかしこの日は非常に暑かった。