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かぶれの世界(新)

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+15

2020-01-21 20:39:30 | ニュース
2020米大統領選はトランプ氏が再選されるという予測を最近頻繁に見かけるようになった。1月20日付のメルマガ「THEPO!NT」はCNNの最新世論調査で、トランプ大統領の経済政策を55%が支持、40%が不支持だと報じていた。この支持不支持の+15%のギャップは就任以来最高値になったという。

92年にクリントン氏が大統領選に勝利した時の有名な言葉「大事なのは経済だ、バカ者!」は、選挙争点を明確に指摘したメッセージだったと言われている。私も記事「米中第一段階通商合意の意味」で、米中貿易戦争の狙いはさておきトランプ大統領の中国への交渉のアプローチは高く評価した。

+15は米国民がトランプ氏の経済政策を支持する具体的な数字だ。ところが、同じCNNの調査で経済を含む全領域に亘る大統領の評価は、支持43%不支持53%だったという。つまり、支持率の差が+15%が-10%に逆転した。経済だけでは高く評価されているのに、その他の領域を含めると極めて評価が低かった。

クリントン大統領だけでなくこの20-30年の大統領選2期目では、常に経済が最優先で大統領選の勝敗を決めた。今回もその論理が働けば、+15はトランプ大統領が圧倒的有利だということになりそうだ。だが、必ずしもそうとは言い切れないという見方があるのが今回の大統領選の特徴だ。

今日のWSJは2020年の大統領選は経済だけでは有権者は動かない、「大事なのは経済(だけ)ではない、バカ者」と報じている。常に経済重視だったはずのWSJがそう言ってくれると、トランプ氏有利とは言い切れないと私も少し落ち着いた。当面の経済はプラスだとしても、世界中が滅茶苦茶になるのは勘弁してほしい。■
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年金手帳と青ペン

2020-01-19 21:41:23 | 日記・エッセイ・コラム
17年前に早期退職以ずっと使っていた手帳を買い替えた。会社勤め時代に取引先から頂いたビジネス手帳が、流石に擦り切れてボロボロになった。黒い革表紙の裏側に住所録や保険証・診察券などを保管し、反対側の表紙裏に名刺を保管するポケットがある。A6サイズのノートは使い切ると交換できるタイプだ。

このノートに投資資産の時価を毎日書き込み、PCの資産管理ソフトにまとめて記入する。かつてはソフトが金融機関等にアクセスし時価データ取り込み、為替変動も含め自動的に損得計算していた。だが、このソフトがサービスを中止して以来マニュアル操作が増え、手帳もくたびれてポケットに穴が空く始末だった。

買い替えようと昨年から文房具店や100円ショップなどを覗いたが適当なものが無い。気に入ったものは数千円もした。手帳が何でこんなにするんだと怒り、改めて取引先に良い物を頂いたと感謝した。年末になってやっと見つけたのが駅ビル内のお店で正価の半値だという年金手帳と称する黒革の手帳だった。

ケチな私はもっと安くならないかと待ったが、正月過ぎに諦めて棚の隅に移された年金手帳を買った。横線だけ入ったノートと合わせ2000円弱だった。包装を解くと黒革の手触りは良かった。今まで2週間ばかり使ったが使い心地は悪くない。多分、これが私の人生最後の手帳だ。

同じ頃に青ペンを買った。退職した時に手帳と同じく頂いたペンが沢山あり、それ以来ずっと使ってきた。私はペンの消費量が普通の人と比べると異常に多い。だいぶ前にテレビで見たサッチャー元英国首相の伝記で、彼女が書類に目を通す時に重要部分にペンで下線をひく習慣があるのを見て感心した。

それ以来、毎日新聞に目を通す時、重要だと思った部分にボールペンで下線を引く習慣が身に付いた。そのうちニュースの性格に応じて色分けして下線を引いた。例えば、国内の政治はクロ、経済は青、海外の政治経済は赤。偶然だが、投資に関連する経済ニュースを青にした結果、青ペンの使用量が多くなった。

米国勤務時代は印刷文字の黒と区別をつけるためか、通常青ペンを使うことが多かった。なので身の周りは青ペンが多く、意識した訳ではないが帰任時に多くの青ペンを持ち帰った。だが、それも遠い昔。国内の郵便局や農協、銀行等から頂いたり拾った(!)のは全て黒ペン、遂に青ペン切れで手帳と一緒に購入した。

これが米国勤務時代を思い出させる最後の残滓になるだろう。まだ使える文房具等とかテントなど登山用具は残っていたが、使えなくなったり誰かにあげたりして、日常生活では不要なものばかり。その意味で青ペンと年金手帳は平凡だけど思い入れのある物になりそうだ。■
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米中第1段階通商合意の意味

2020-01-17 21:05:31 | ニュース
米中貿易交渉の第1段階の正式合意を受け、市場は好感しダウ平均は史上最高値を付け、日経平均も2.4万円台を回復した。投資家心理は改善したがこの先の展望はもろ手を挙げて歓迎というより、用心深く今後の交渉の推移と大統領選の行方を見守るものと予想されている。

例によって私の天邪鬼な評価を紹介する。

先ず、第一にトランプ大統領の目的は自分が大統領に再選されることで間違いないが、動機が何であれ世界中が深刻な問題だと思っても踏み込めなかった中国の知的財産侵害に切り込み、不十分でも中国に改善の約束をさせたことだ。他のどの国もが無しえなかったことで、私は高く評価する。

直ぐにお金に繋がらないがこの種の競争ルールの積み重ねを続けていくことが極めて重要だと考える。目先の困難を何とかしようとおカネにつられて基本的な所で妥協する国が世界中にある。この点では先進国も発展途上国も大した違いはない。米国しか出来ない。次の大統領が誰でも続けて欲しい。

同時に上院で大統領弾劾裁判が開始されたが、弾劾される可能性はないが裁判の過程で選挙に影響する可能性はある。今回の通商合意を受け農家の支持が36%から39%に上昇したらしい(1/17ロイター)。大接戦になると予想される所謂ラストベルト諸州ではこのちょっとした差で勝者が決まる(小選挙区みたいに勝者総取り方式)という計算がありトランプ氏は心強く感じているはずだ。

だが、これは目先の判断だ。今回の合意で中国は2年間で米国から22兆円の買い物をする約束をしたが、その先は何の約束もない。農家は輸出が増えると言っても安易に生産規模を倍増させ、2年後に激減させる判断が可能だろうか。2年後に中国は強い交渉材料を持つことになる覚悟が必要だ。

言い換えると、今回の合意をトランプ大統領は中国との交渉に勝ったと宣伝するだろうが、2年後に中国から得たものを守る為に追い詰められる恐れがある。更にもっと深刻なのは、今日の日経が報じた様に自由貿易のリーダーだった米国が、目先の利益の為管理貿易に傾き世界通商体制を揺るがすことだ。

例えば私のブラジル通貨建て資産にもう影響が出ている。今回の合意で中国向け大豆生産をもくろんでいたブラジルは打撃を受け既にリラは評価を下げた。このような例が第三国から中国向けのエネルギーや車などの取引に影響を与えると懸念されている。最後に私の泣き言で終わりたい。■
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私のレディファースト論

2020-01-16 15:18:31 | ニュース
私はこの手の議論に割って入る趣味はないが、テレビ番組の底の浅い論議に少しイラついたので一言、ヤカマシイ! 

昨日のテレビ朝日のニュースバラエティ番組で、NYに住む日本人女性が日本で席を譲られたことが無いとツイートし、ネット上で議論が起こっている件を議論していた。番組の出演者は老人や妊婦に席を譲ることはあっても、女性に席を譲るとか飛行機内で荷物の上げ下ろしを手伝うとかまではしないと発言した。

彼等の発言は普通の日本人らしく違和感はなかった。だが、単純にひねくれたロジックを展開する玉川氏(失礼!見ただけの印象で申し訳ない)が、学校で教育すれば状況は変わると決めつける発言にイラっとした。昔から誰でも困っている人を助けよと学校で習ったはずだ。親には言われなかったのか、と。

普通の日本人は女性なら自動的に困っている人とは見なさない。私はそれで良いと思う。状況を見て困っていると思えば手助けすればいい。逆に性別に限らず困っている人を見かけたら手助けする方が余程人間的だ。学校で無条件にレディファーストを教えるのは誤りだ。困っているお年寄を手助けするか、妊婦や子連れ、或いは道端の貧しい子供を助けるか、問題提起した女性にどうするか聞いてみたい。

短期間だがアメリカで暮らした経験からいうと、レディファーストも状況による。ボストンで路面電車に乗った時は満員で女性も立っていた。他にもレディファーストなんて綺麗事言ってる状態じゃない場面を何度も経験した。それよりも、米国は弱肉強食の世界で人種差別も経済格差も日本より酷い。弱者に容赦なく接する場面に出くわしたこともある。一方、能力ある人が成功し豊かになる機会を与えるのが米国だ。

米国の開拓時代に女性は非常に少なく希少価値があり、レディファーストの習慣が定着したとの説を聞いたことがある。女性が総て弱者ではない、女性の方が強い場面も何度か出くわした。私の経験でも皆から恐れられた女性ボスがいた。私の上司でもあった彼女から脅しのメールを貰ったこともある。

一般論としてあらゆる力関係で弱い立場にある人を助けることで良いと思う。ついでに友達になりたいとか親しくなりたいとか、下心があって手助けするのも良いとしよう。私は特意だ。出来たらドアを開けたら後に続く女性の為に開けておく、飛行機内で荷物の上げ下ろしを手伝う。出来たらで良い。■
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美味を最後まで残し賞味期限切れに

2020-01-15 15:56:40 | 日記・エッセイ・コラム
私たち家族は着なくなった衣服を融通して着る。孫の場合だと、兄の上着を弟に、更に弟から従兄弟にと着回していく。子供の成長に合わせて下の子が衣服を譲り受ける普通の「お下がり」だが、我が家の場合は「お上がりも」ある。10年余り前頃から子供が着なくなった衣服が私に流れて来るのだ。それでも私には新品同様だ。

私はユニクロですら高価になりもっと安い衣服を買い、擦り切れてよれよれになるまで着る。彼等の衣服は私には高価なブランド品で、まだまだ新品同様でニューファッションだ。田舎と東京にある私のクローゼットはおあがり衣服で満杯だ。と言っても、東京宅のクローゼットは家内に明け渡し、私には独り者の小さなタンスだが。

家族間で衣服を融通する習慣に加え、私には「美味しいものを最後に食べる」ケチな習慣がある。以上の習慣が組み合わされた結果として、お上がりやプレゼントで頂いた服のうち見かけの良い服は大事にタンスに仕舞い込んで殆ど着ない、所詮は子供達の古着だというのに。更に、ドケチな性格でよれよれになっても捨てない。

東京と田舎のタンスの中は結果として若い頃に着たスーツや仕事着から、取引先からの頂き物とか趣味のスポーツウェア、子供のお上がりまで集積されている。殆ど総て賞味期限切れだ。更に言うと、自分でお金を出して買った衣服が余り無いが、夫々に思い出がある。退職後は新しい服を買う必要性を感じない。

だが、ここに来て年を取り体温調整能力が衰え、冬の寒さが体に堪えるようになった。暖かい衣服だといって家内が去年買ってくれた冬着は愛用している。結果として頻繁に着るのはタンスの中の1%かそこら、その数着の冬着だけで毎日を過ごしている。残りは全部賞味期限切れになりそうだ。■
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