かぶれの世界(新)

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女は誰でもミーハー

2013-02-11 15:21:36 | うんちく・小ネタ

  平河町にあるテレビでお馴染みのシェフがいる中華料理店に、家族が集合して昼食を頂いた。日曜の昼間で人通りはなかったが、お店は満員だった。席について食前酒を飲んでいると、突然家内が私の後ろの方に向かって笑顔で手を振った。他の人たちの表情は変わらなかったので、家内だけの知人を偶然見かけたのだろうと思った。

  私はプライベートの時間なので紹介されるまで振り返らず黙っていた。何も起こらないので、知人かと家内に聞くと、シェフのXXさんだという。「知人でも何でもないのに手を振ったりするのは止めてくれ、いい年してミーハーみたいでみっともないじゃないか」と私は思わずなじった。

  すると、隣に座っていた娘が「女は誰でもミーハーよ!」と言い放った。そんなことないだろう、という顔をしてうまい反論を探した。その前に娘のサポートに勇気づけられたのか、家内は「いいじゃないの手を振るぐらい、XXさんも笑って会釈してくれたよ。」と理由にならない言い訳をした。

  話題は変わりそれ以上話は続かなかった。そんなものかな、私は恥ずかしくてとてもそんなことできない。娘だってそう言いながら、有名人だからと言って知らない人に手を振ったりしないだろう。話題を戻すのも大人げないようで口から出かけた言葉を飲み込んだ。因みに食事は美味しかった。■

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発信力の不足

2013-02-09 16:59:15 | 国際・政治

  最近、久しぶりに海外メディアが日本を取り上げていると感じる。主なテーマは二つ、安倍新政権の経済政策に対して欧州から聞こえる懸念と、尖閣列島を巡る日中領土紛争が注目されている。本件に関する日本の新聞テレビは連日トップニュースで伝えている。内政問題と異なり一様に政府を支持している。メディアにより多少バラツキがあるが、かなり愛国的な熱い内容も多い。<o:p></o:p>

  私は会社勤め時代の後半は円高に悩まされてきたので、昨年11月の野田前首相の解散宣言から続く円安トレンドは長年の異常な円高をほんの少し修正しただけと感じる。なのでドイツ政府高官の懸念表明などを見ると、「リーマンショックから欧州危機までずっとユーロ安の恩恵を受けてきたのに、まあ身勝手によく言うよ、チャンチャラ可笑しい」と思ってしまう。麻生副総理が口をひん曲げて反論した気持ちがよく分かった。<o:p></o:p>

  だが、FT(ファイナンシャルタイムズ)の記事を読むと、「通貨戦争」という言葉がしょっちゅう出てくる。何か意図的だ。言外に日本がルール違反の通貨安政策を仕掛けているという印象を与えている。政府が中央銀行に圧力をかけ金融緩和するプロセスがアカンという建前も白々しく聞こえる。実際のところ円安になって最も困るのは、ドイツの車だから文句を言いたいのだろうと勘ぐる。ましてや長きにわたり為替コントロールをしてきた中韓となれば反論する気にもならない。FTに反論する日本のメディアなら日本経済新聞だろうが、残念なことにこっちの勝負は端から負けている。<o:p></o:p>

  もう一つのテーマである日中領土紛争は、私が見る限り欧米メディアは中国が強引に日本を挑発しているというより、等距離で日中間の紛争が悪化していくのを危険なものを見るように報じている。日本国内の報道を見る限り中国の一方的で強硬な姿勢だと私達は感じる。が、海外メディアの報道を見ると良くて双方を諌めるか、日本の対応に自制すら求めている印象がある。記事を読む限り、彼らは手持ちの情報が十分にないまま表面的な記事を書いているように感じる。<o:p></o:p>

  日本だけではない。フィリピンやベトナムとの南シナ海諸島の帰属を巡る対立や、少し遡って尖閣列島を巡って中国内の日系百貨店や自動車に対する暴動など目に余るのだが、海外メディアの中国に関する記事は緩く感じる。いつ自分の身に降りかかるかと考えないのだろうか。今や「モノの貿易量」世界一になった中国の制裁が怖いのか、或いはフランス軍のマリ介入のように自国の権益に直接関わらない限り関心が薄いのか。欧米の建前をどこかにおいて、経済が総てに優先していると感じる。多分、両方だろうし日本もそうだ、責められないのだが。<o:p></o:p>

  だとすれば、日本が中国との摩擦の経緯を積極的に詳細をタイムリーに国際社会に公表し、海外メディアが中国からの一方的な情報や先入観からだけでなく我が国発信の情報も加味して、公平に摩擦を報じるようにするのがベストの対応と私は考える。中国も世界の評判が悪くなるのを恐れている。これは情報戦争だ。だが、日本の政府もメディアも発信力が少なく弱いと私は感じる。<o:p></o:p>

  政府は論争になっている中国海軍艦艇のレーダー照射に関して、証拠となる写真や映像をの公表を検討していると報じられた。中国がねつ造だと主張して水掛け論になるのは予想通りで避けられないので、一歩踏み込んで信頼できる情報・データを世界に公表して見せどっちが信頼できるか聞く。私はこれが最も効果的な対処だと思う。<o:p></o:p>

  この単純な領土問題を複雑にしているのは、選挙前に安倍首相が主張した集団的自衛権や国防軍の問題だ。多くの欧米メディアの批判は自国は無条件で軍隊を持つ一方、日本には国を守る為何も与えない二枚舌に聞こえる。日本は信用できない、鉄砲持たせると何をするか分からないと思っている。そして、この記事を利用する国内メディアが出てくる。微妙な問題なのは分かるが、とことん話し合い議論を深める時期が来たと思う。<o:p></o:p>

  それにしても、我が国の新聞テレビの対海外発信力の低さは何とかならないのだろうか。言語の問題はあるとしても素人の思い入れ一杯のニュース番組報道では、中国の官制報道と並べて比較されどっちもどっちと思われるだけじゃないだろうか。昔(今ではない)、経済は一流、政治は二流と揶揄されたが、メディアは三流というのが私の実感だ。世界で尊敬され引用されるアンカーマンとか、論説委員とか世界第三位の経済国にふさわしいジャーナリストはいないのか。無理?■

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認知症の兆候にお墨付き!

2013-02-06 13:38:39 | 健康・病気

  やっぱり、認知症の兆しらしきものがあったようだ。先月、市の高齢者支援課が介護予防アンケートを郵送してきた。その回答を分析した結果として、「物忘れの兆し」があるので介護予防専門教室「忘れん教室」に参加を勧める通知が来た。是非とも参加しなければならないと思った。<o:p></o:p>

 最近、同じことを何度も聞くと家内がマジ切れすることが多くなった。真面目に人の話を聞いてないと彼女は怒る。その頻度が増えてきた。「昨日言ったばかりじゃない!」と怒鳴られると、家内は努力してもどうにもならないことを要求する理不尽な怒り方と感じて素直になれない。<o:p></o:p>

 私にとって、完全に記憶がないという訳ではなく「そういえばそうだったかもしれない」と思う霧がかかったような忘れ方だ。何だったか思い出そうとする前に安易に聞いてしまうのが彼女を怒らせているのかもしれない。そういう彼女も言葉が出てこなくなり、互いに固有名詞を探る掛け合い漫才のような会話をする場合もある。<o:p></o:p>

 老化を実感することは他にもある。バドミントンのようにスポーツでは運動能力が勝敗に現れるし、ジムのトレーニングでは筋力や身体能力が具体的に数字で出てくる。だが、肉体的な能力の低下は長年覚悟してきたことだ。しかし、記憶とか精神的な衰えはまだ心の準備ができてない。<o:p></o:p>

 血圧やコレステロールなどの生化学指標にも老化現象は容赦なく現れてくる。ハワイ旅行直後の5日間、血圧が若い頃のように安定して下がった。何も気にすることなく気楽に過ごせたからではと家内はいう。しかし、田舎の実家で一人暮らしする時に血圧が下がったことはない。<o:p></o:p>

 ジムで汗をかいた直後の血圧が翌朝の血圧とほぼ同じなのも、最近発見した私の体の特徴だ。だが、持続時間はたった1日、その翌日から徐々に上昇していく。以前かかりつけ医は交感神経の反応だと言った。ともあれ、物忘れにもジムやハワイ旅行のような薬以外の処方箋がないものだろうか。■

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原発ゼロが萎んだ訳

2013-02-03 11:08:33 | 社会・経済

 熱が冷めた原発ゼロ運動

 昨年の衆院選で国を割る争点になったはずの原発ゼロ運動が、態度を明らかにせず様子見姿勢だった自民党が圧勝して以来、少なくとも政治とメディアの世界から消えた。原発ゼロを主張した政党は衆院選で惨敗し、連日のように反原発運動を論じた原発専門家はテレビから消えた。<o:p></o:p>

 あれほどマスコミに取り上げられた原発ゼロ運動は国民的運動になり損ねた。今も変わらずテレビに登場するのは苦境が続く被災者の姿と原発立地の適否を判断する地層学的調査だけだ。何でこんなことになったのか、私にはこの手の活動に特有の三つの問題があったと思う。(1)運動が原理主義化し、(2)マスコミが為にする報道、(3)政治が運動を道具に使った為だ。<o:p></o:p>

テレビが原発ゼロに先鋭化<o:p></o:p>

 大震災後の反原発運動が不幸だったのは、以前からあった原理主義的な反原発運動と結びつきリアリティを失ったことだ。もともと「原発ゼロ」には議論を許さない原理主義的な響きがある。科学的データを基に合理的に議論しないで何でも反対する原理主義的な運動になった。物言わぬ国民は原発ゼロののもたらす生活の問題をを無視し経済的合理性を脇に押しやられたと感じた。<o:p></o:p>

 この運動を先鋭化させるためテレビが大きな役割を果たした。ある時は海外の例を持ち出し、ある時は世界標準より厳しいスタンダードを押し出した。その極めつけは自然界が発する放射線レベルよりも低い放射線量を危険と主張し、原発なしでも電力は足りるとエキセントリックな主張をする専門家を連日テレビ番組に登場させ、全国に不安を煽ったことだ。<o:p></o:p>

 テレビがこの手の専門家の露出を高めたのは視聴率を稼ごうとしたからだが、それは全国民を不安にさせ合理的な議論や判断をさせないように努めたとすら私は考える。彼等は今やテレビに出ることはない。任命責任ならず出演させた責任、報道する見識を問いたい。良くあるパターンだが結果として国のエネルギー政策を見直す国民的な問題としての議論が深まらなかった。<o:p></o:p>

見え見えの政治利用<o:p></o:p>

 原理主義化した反原発運動を利用し進化させたのはマスコミだが、そのマスコミが盛り上げた反原発の風を三流政治家に利用されたのが三つめの不幸だった。従来から反原発運動と関係がないはずの三流政治家が選挙の道具として利用した。考え得る最悪の連中に利用された。原発ゼロの主張の正当性まで傷つけられたように感じる。<o:p></o:p>

 選挙民は極端な報道も政治家の原発ゼロの主張もどこか真摯さに欠ける嘘っぽさを感じて信用しなかった。表面的には足元の生活をどうすべきか経済のほうが優先度が高かったとみるべきだが、放射能汚染の脅威が報じられたほど感じなくなっていたとも解釈できる。誤った情報により大震災が引き起こした反原発の思いが利用され泥まみれになった、私はそんな風に感じる。<o:p></o:p>

 かつて反核・平和活動(原水禁)が国民的運動として盛り上がりを見せた時、共産党や社会党が政治イデオロギーと結びつけて勢力争いして失速していった歴史がある。今回の原発ゼロ運動の政治利用はもっと見え見えでひどく粗雑だった。こんなことで国民の支持を得られると思ったのだろうか、だが原発ゼロ運動には不幸だった。<o:p></o:p>

議論抜きでズルズルと方向付け<o:p></o:p>

 その後の事故調や識者の報告には原子力の利用の在り方について重要な指摘もあったが、もはや活動家・マスコミ・政治家も熱が冷めてしまったように静かだ。視聴率を稼げず、票にならないことがはっきりしたからだが、こうして物事が落着するのはわざわざ「民度」を低めるやり方だ。しかし、自民党は原発の判断は先送りすると明言して選挙に勝った。彼らに責任ありとは言えない。<o:p></o:p>

 いずれにしても建設的な議論をして方向付けする機会は損なわれたと私は感じる。今後原子力規制委が作る新基準が作られ、それに基づいて再稼働や新設の原子力発電所の建設がなされるだろう。個人的にはこの方向で正しいと思うのだが、なし崩し的感のする決まり方を私は懸念する。国民的なコンセンサスを得るプロセス抜きのやり方にいささか脱力感がある。■

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「だるまさんが転んだ」相場

2013-02-01 21:43:17 | 社会・経済

  昨日発表された10-12月の米国GDP成長率が予想に反してマイナス成長だった為ダウ平均がマイナス50ドルになったにも拘らず、今日の日経平均は上昇し一時11200円台につけた。今年初め年末には12000円台になるという予測が強気と言われたのに、たった1か月で直ぐにでも到達する通過点と見做され始めた。<o:p></o:p>

  驚くばかりの上昇だ。一方、為替相場は対ドル92円、対ユーロ125円をいとも簡単に突破した。今朝起きた時はまだそこまでいくとは予想もしなかった。アベノミクスと囃し立てられ期待先行で相場が動いているとの見方が大勢と思うが、実際のところ一体何が起こっているのだろうか。<o:p></o:p>

  昨日の日本経済新聞電子版の囲み記事によると、今の相場の雰囲気は「だるまさんが転んだ」相場(みずほ総研高田氏)だそうだ。その心は「気づかれないように鬼ににじり寄り、何かかがあったら、さっと撤収しなければ確保した利益が全部消えてしまうような相場」だという。<o:p></o:p>

  私自身は全くこの「おっかなびっくり」の心境になっている。今日の日本経済新聞電子版によれば今週だけで日経平均が2.4%上昇したという。12週連続上昇は58年の岩戸景気以来という。私は株を買っていないが、投信主体の金融資産の1月の収益率が3.5%に達した。<o:p></o:p>

  リーマンショックの時の下げ足はたった1日で5%以上下げ、いつまで下げが続くか恐怖を感じた。そして、じっくり時間をかけて徐々に損を回復していった。今回は、変化の速度はリーマンショックほどではないがこれほどの上昇の速度は経験がない。小額とはいえいざ自分の資産となると欲が出てきて、この利益をどう確保すべきかすっかり小心者になってしまった。<o:p></o:p>

  普段大局を見て経済情勢を云々する割に、実は損ばかりしてきたので落ち着かない。まさに「だるまさんが転んだ」心境だ。急に発想が小者になった。問題は、このアベノミクス・バブルがいつまで続くかだ。世論調査で高い評価を得ているが、私自身安倍内閣の経済政策が今一信じられない。<o:p></o:p>

  「三本の矢」と言いながら実質は日銀の金融政策に負うところが極めて大きい。バラマキと非難した民主党政権時の戸別補償や高齢者の医療費負担の見直しなど痛みは先送り、波及効果が疑わしい公共工事は大盤振る舞い、肝心の成長を促す大胆な規制改革をやる様子は伺えない。<o:p></o:p>

  参院選までは安全運転で行くとメディアは報じているが、(外人投資家が7割の)市場はそこまで待たないと予測する。3月決算が出てくる4月から5月により前に「だるまさんが転んで」、利益確定の売り時が来ると私は恐れる。最悪の場合、失望の日本売りが来る。そうなると私はタイミングを失い失敗しそうな気がする。何が転ぶ兆候かそれまでに見極めがつくだろうか。■ 

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