かぶれの世界(新)

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ご近所の「崩壊の予感」

2013-02-25 23:07:26 | 社会・経済

年暮れのクリスマスパーティに集まった家族が、2歳の孫一人に30代5人、60代が2人だったことが将来を暗示していると感じて、折角のパーティを心から楽しめず暗然たる気持ちになった。http://blog.goo.ne.jp/ikedaathome/d/20121224 

田舎にきて1週間、ご近所の人達と近況を確かめて同じ気持ちになることが何度かあった。

散歩のため家を出ると、近くの長老の家の勝手口から奥さんが出てきて塀沿いに歩く姿を見つけた。元々足が悪くビッコをひいて歩いていたのだが以前と違うように感じた。よく見ると片手で塀にもたれながら右手の杖で前方を探りながら歩いていた。目がそこまで悪くなったのだろうか。

後ろから何度か声をかけたがはっきりした返事がなかった。前に回って念のために名前を名乗り長老の様子を聞くと、腰の痛みが悪化して入院したという。そういう奥さんの顔が酷く老けたぼやけた感じがして、いけないものを見たようにハッとした。前歯が1、2本欠けていた。

お大事に!と声をかけて急ぎ足で散歩を続けた。長老の家は40-50代の息子が同居しているが、彼等二人共独身だ。今は家事全般をやっている奥さんが動けなくなったら食事などどうするのだろうか。その日は遠くなさそうに感じた。長老は子供達の為に農地を買い集めているが、この先20年たって二人は60-70代の独身だったらどうなるのだろうか。

た事情の家は他にもある。隣とその隣の家のオバサンは今年90と80になった寡婦の独居老人がいる。近くに息子夫婦が住んでおり、農繁期など時折出張ってきて手伝っている。更にその隣の農家は50代の独身男性が一人住んでいる。余談だが政府はこういう農家に補償している。農業の為というより老いて行く農家の為だ。

長老の奥さんはアルツハイマーの症状が進み転ぶことが多くなったとオバサンが教えてくれた。転んだ彼女を助けようとして長老は古傷の腰痛が再発、昨年から入院したまま。奥さんは転倒した時に歯が欠けたのだろうという。そういいながら彼女も昨年末肺炎で入院したと付け加えた。

息子は去年お見合いしたが上手く行かなかったという。私が水を向けると、オバサンの知り合いの息子はフィリピン女性と結婚した、彼にもチャンスはあると思うと答えた。私はそうあれば良いけど、かなり疑わしいと思った。そして20年先に何が起こるかも想像した。

実は都会でも似た事情がある。自宅の向かいの家は30代後半になる息子と母親の二人暮らしだ。隣の家の一人息子は定年退職して独り暮らし、母親は郷里に戻られたそうだ。反対側の隣の家の老夫婦はご主人が亡くなり、奥さんは入院、息子二人は別居し時々家の様子を見に来る。

都会の自宅も田舎の実家のどちらの周りも、子供の姿を殆ど見かけない。昨日、隣町で一緒に食事をした義弟は、彼の通った小学校のクラスがたった18人しかいない、全校でも100人余りに減ったと嘆いていた。最近高層マンションが急増している都心でも、一方でかつてのニュータウンなどの団地の高齢化が進んでいる。

一体どうすれば良かったのか、一体誰の責任だろうか。これからどうすれば良いのだろうか。安倍政権が適切な人口増加政策を打っているかまだ不透明だ。不謹慎なジョークを最後に一つ飛ばしたい。これも団塊の世代の責任だというなら、これから頑張って子作りするか?■

コメント
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