かぶれの世界(新)

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祝・なでしこ世界一

2011-07-18 14:06:05 | スポーツ

早朝、この時間帯ではありえない叫び声を聞いて目が覚めた。女子W杯サッカーだと直ぐ分った。目をこすりながら1階に下りていくと、息子と家内がテレビに食いついて見ていた。画面を見ると宮間が同点ゴールを決めた瞬間のスロー・モーション・ビデオが流れていた。

延長に入り勝ち越し点を入れられても、残り数分というところで今度は澤が見事な同点ゴールを決めた。冷静に戦力比較すると、終盤になっても米国がボールを持って前がかりになった時の迫力は画面から伝わってきた。パスサッカーが売りの日本よりパスが良く繋がっているように見える。

女子サッカーは日本では全くのマイナー・スポーツで、オリンピックの活躍で俄かに注目を浴びたカーリングより露出度が少なかった。私も大のサッカーファンだが、正確には男子サッカーのファンだった。ところが今大会メキシコ戦の中継を見た時、なでしこのダイレクト・パスがポンポン通るのを見てその技術レベルの高さに驚いた。もしかしたら男子チームよりうまいと。

しかし、実力的には明らかに日本が劣勢だった。そんな米国に二度も先行されて圧力によく耐えてPK戦まで持ち込んだ。よほど精神的に強かったのではないかと思う。なでしこは震災復興のシンボルになり精神的に充実した今大会は、米国に勝てる数少ないチャンスだったように感じる。

PK戦の前の円陣を組む監督や選手の顔に笑みが見えた。楽しんでいる感じで、米国選手の表情に堅さが伺えたのとは対照的だった。案の定、米国選手は次々とPKを外し、日本サッカーの歴史的勝利になった。凄いことをやらかした。

実は全く同じ時間帯に地球の裏側で行われている南米選手権で、王者ブラジルがパラグアイに敗れた。チャンネルを切り替えながら同時中継でみた。決定機をことごとく外してPK戦になったブラジルは、PKを1本も決められず敗退した。昨日はアルゼンチンもPK戦で負けた。

力が上ならいつも勝てる訳ではないというものの、これだけ番狂わせが続くと単なる番狂わせではない、目に見えない力が働いたのかもしれない。その辺のところは今後専門家に聞いて見たいものだ。今回なでしこの活躍で日本女子サッカー創成期の選手がテレビに出演し懐かしく感じた。皆こんなに美人だったろうか。当時中学・高校生がトップクラスだったから、隔世の感がある。

最後に例によって無理やりコジツケでなでしこと私の関係を紹介して終りたい。会社勤め時代、通勤時間短縮の為小学校の校庭を通り抜けた。そこは澤選手が子供のときサッカーを楽しんだサッカークラブ・フロクがあったところと子供達に聞いた。ある時、保安上の理由で通り抜け禁止になった。因みに娘は澤と無関係だが同い年だ。■

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窮地の首相に再びエール

2011-07-13 14:05:18 | 国際・政治

長年の友人で外資系コンサルのトップと一昨日久し振りに会って食事をした。彼は現実のビジネスに日々接しており、日頃ネットや報道で得た言わばバーチャルな発想をする私に、いつも足元の現実を思い出させてくれる。昨日はマスコミに人気の経済評論家の講演を聞いた。彼は具体的な数字で大局を巧みに説明し、私の目線を足元から水平線に上げてくれる。

その両人が口を揃えて民主党政権と菅首相を全く評価しなかった。このブログで何度か不人気の首相にエールを送ったが、立場の違う両人の言い様に改めて菅首相の不人気振りを感じた。原発事故対応から玄海原発運転再開を巡る混乱まで、責任は菅首相の延命の為の人気取りの思いつきにある、このままでは回復途上の日本経済の先行きが思いやられるという不安からだろう。

だが、閣僚や官僚との行き違いなど途中経過に齟齬があったとしても、菅首相が国を誤まらせる間違った決定をしているかとなると、私はよく考えた方がよいと思う。果たして、海江田大臣が経産省のシナリオ(電力供給を確保して日本経済を守るのが最優先)どおりに身内で安全確認して運転再開して事が済んだだろうか。私はそう楽観的にはなれない。

いまや原発は沖縄基地並みに地元自治体の同意なしに運転再開できない政治問題になった(それはそれで問題だが別の機会に論じたい)。海江田大臣が根拠とした原子力安全・保安委員会の安全確認は、地元の了解を得て今後全国の原発運転再開していくことは無理がある。彼らへの国民の信頼は崩壊した。突然のストレステストの指示はその状況判断があったのかどうか定かではないが、正に現在の状況に適切に対応したものだったと思う。

にもかかわらず、首相がそれまでの行き掛かりを無視したかに思える唐突な決定をしたとの非難が大方の報道だ。それでは非難する人達は一体何をしたいのか、それで何が国民の為になるのか私には良く分らない。典型的な非難の根拠はどうも「やぶから棒」とか「コロコロ変わる」がいけない(日本経済新聞滝田氏)ようだ。

だが結局のところ、欧州の知見を取り入れ第3者を加えたストレステストのような中立で科学的に確かな根拠が住民を説得する為には必須であるのは誰の目にも明らかだ。手順が前後したとはいえ菅首相の「変心」は適切だったと私は考える。その一点で私は首相というよりストレステストの早急な実施を支持する。

新聞テレビ等のマスコミや野党は、首相の対応がチグハグであることを非難し、直ぐ辞任せよと迫る。政権幹部や閣内にすら菅下ろしが始まったとまで非難する。多分そうなんだろう。しかし、それは下種の勘繰りだ。真に国民のことを考えるなら今後の原発を含めたエネルギー行政と、当座の早急かつ適切なストレステストについて国民的な合意を作り上げ直ちに実施することだ。■

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私的・窮地の15%節電(2)

2011-07-12 23:36:17 | 日記・エッセイ・コラム

610日~711日(32日間)の電気使用通知がきた。

408kwhで8,713円、電気使用量は昨年同月比9%減、電気料金では5%減だった。使用量と料金の増減比率が異なるのは、比較的単価の高い昼間の電気使用量が増えた為、言い換えると梅雨が早く明けたので昼間のエアコン使用が増えたのが原因と推測される。

今回の節電の厳密な意味での目的は、電力使用が最大になる昼間のピーク値を減らすことのはずだ。だとすれば、予想通り我家の15%節電は難航している。私はまだエアコンを使ってないが昨年もそうだったので改善にならない。昨年以上の猛暑が来ないことを祈るしかなさそうだ。■

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復興相辞任を無駄にするな

2011-07-07 18:54:30 | 国際・政治

松本前復興相の発言が大問題になっているとネットでニュースを見たとき、最初私は何が失言なのか分からなかった。至極全うなことを言っているように思えた。ああ、この大臣は言い難いことを曖昧にせずキチンと相手に伝えていると感じた。

報じられたポイントは「知恵を出さないやつ(自治体)は助けないぐらいの気持ちを持って」「こっちも突き放すところは突き放す」「あれが欲しいこれが欲しいはダメ、知恵を出せ」と厳しい口調で注文を付けたというもので、それを見て私は当然だと思ったが悪い方向に向いそうだと危惧した。

というのは、その後暫らくしてテレビが流す宮城・岩手県知事との会談の一部映像を繰り返し報じるのを見て、これでは世論を本筋から外しかねないと危うさを感じたからだ。松本氏の物言いが酷くぶっきらぼうで、県知事を見下すような喋り方が被災者に対する侮辱のように報じていたからだ。氏の発言の目的は自治体の責任者に対してあってでもそうは取られないだろうと。

その後の展開は悪い予感が当り、松本氏は野党や世論の反発を受けたばかりか、予党内でも大勢が支えてくれないことが明らかになり、就任後8日で復興相を辞任する羽目になった。確かに、テレビが報じた松本氏の発言は聞いて気持ちの好いものではなかった。知性が感じられない。

だが、氏が指摘した問題点は地方自治体の自助努力を求めたもので、支援を受ける側にも大きな責任があり心構えを説いたものと私は理解した。被災者は支援を受ける権利があるにしても、支援は即ち我々国民の血税であり大事に使ってもらわれなきゃ困る、松本氏は国民に代わってその点を明確にしてくれたのだ。

大臣辞任の後先で指摘された問題点について真摯に議論された様子はない。自治体の長は松本氏のメッセージをキチンと受け止めて被災者と国民の両方に発信すべきだ。実際、今後の意思決定に利用出来ると私は思う。そうでなければ折角の前大臣の腹切りは犬死になってしまう。

残念なことに自公両党は菅首相の責任追及のネタとしか扱わず、与党内でも首相を非難する声ばかり聞こえてくる。問題提起を真剣に考える議員もいるかもしれないが、マスコミは政局がらみの動きばかり伝える。どうせこの程度と予想したとはいえ、本当に恥かしく寂しいばかりだ。■

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毎日がテスト

2011-07-04 11:12:00 | 国際・政治

昨日市が主催する親子バドミントン大会に誘われて参加した。参加者は小学生と若い親子、大会に参加しないレベルの中高年の男女のペアでチームを構成し、5チーム総当りの団体戦だった。実は少し気になることがあった。金曜日の朝右目に糸くずが見えて医者に診て貰うと、年齢のせいで異常なし・糸くずはそのうち慣れるという診たてだった。処方箋もなし。バドミントンはそのテストみたいだったが、全く気にならずホッとした。

何だか、毎日テストを受けているような気がする。私の老化と健康は私だけの試練だが、今最も大きなテストを受けているのは東日本大震災の被災者とともに国や自治体、企業だろう。「大胆占い見直し」で一昨日投稿したように、元々強かった日本企業は驚異的な回復の一方、元々いわゆる弱者だった地域産業の回復は長引きそうだ。

松本新復興相は昨日、東日本大震災復興で岩手宮城県知事と会談し「知恵を出さないやつ(自治体)は助けないぐらいの気持ちを持って」「こっちも突き放すところは突き放す」「あれが欲しいこれが欲しいはダメ、知恵を出せ」と厳しい口調で注文を付けたのは当然だと私は思う。

ボランティアや政府支援のみに焦点が当っているが、私は地域毎に復興競争が起こる状況になった時地域の本当の復興が始まると思う。同じように比較できないことは明らかだが、今驚異的な回復を見せている企業は震災の翌日から復興に向けて活動し始めたことは忘れないで欲しい。

被災者の「我慢」「仕方が無い」、「互いを思いやる心」は日本人の美徳であり誇りに思う。先週、東京大空襲で数十万人が死んだ翌日地方に疎開する人達が上野駅に整然と並び黙々と列車を待つ姿に涙して、この日本人と一緒に生きたことを誇りに思うと書いた高見順の日記を読んで、感動したというDキーン博士を紹介するNHKの番組を見た。

今回の震災ではこの日本人の美徳は世界中に知れ渡ったが、それとは比べ物にならない悲惨な戦時中でも日本人の美徳が発揮されたのを番組で知って、普段から天邪鬼の私もいささか感動した。だが、物事には全て光と影がある。

番組では光にのみ焦点を当てたが、同じ時に愚かな戦争に駆り立てたのも同じ日本人だし、今も危機にある国政が機能してない。この国では、これではいけないと立ち上がり(スタンダップ)あるべき姿を主張しそれに多くの人が耳を傾け賛同することが起こらない。米国で働いた時、スタンダップする人は尊敬される文化を見て羨ましく思った。だが、今回も出る釘は叩かれた。

数日前、昼食をしながらテレビ朝日のニュースバラエティ番組に出演して、自民党を離党して政務官になった浜田参院議員の言い分を聞いた。彼は与野党の別なく復興の為に尽くす時であり、その為に国際政治学者としての自分の能力を使いたいとの説明は私には説得力があった。

同席した同じ政治学者出身の猪口議員も言葉を選びながらではあるが、浜田氏の決断に対して一定の理解を示した。一方、レギュラーのコメンテーターである川本氏が色々な角度で質問し問い詰めた。一言で言えば永田町の論理に反するのではないかと迫った。これ見て私は違和感を持った。なんか変だなと。

永田町的論理で動く政治に対し国民の目線でたしなめるのがニュースバラエティ番組の売りと思っていた。必ずしも全体利益に一致しない時が多いが、それはそれとして理解できた。だが、コメンテーターが永田町論理を振り回してスタンダップした議員を青臭い理想論のように非難するのは何か変だった。彼は正に「出る釘叩き屋」で、番組はそれを全国に報じていた。

流れでどうにでも意見を変える能天気のキャスターもこのままではまずいと思ったのか、番組の最後に国民にとって重要なのは早く復興を進めることだと慌てて付け加え辻褄を合わせた。その後も一体この番組は何だったか考えてみたが、そんなものは元々無かったのかもしれない。

浜田氏を理由としてこの後国会の議論がどう進展するか、夫々の立場でそれをどう評価するか、夫々の価値観を浮き上がらせる分り易いリトマス試験になるかもしれないと私は予測する。毎日テストは続く。■

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