かぶれの世界(新)

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私的・エコ生活

2008-07-09 16:58:49 | 日記・エッセイ・コラム

洞爺湖で開催されたG8サミットは、中印などの新興国を含め2050年までに温室効果ガスを半減する長期目標を共有することで合意したという。具体的な実行目標がない、遅い、など色々批判もあるだろうが、世界が温暖化を阻止する為初めて長期目標を共有したことは画期的なことだと私は思う。

世界の総排出量の40%以上を占める米中が勝手なことを言って参加しない地球温暖化対策の効果は期待できない。中国・インドの気持ちは分かるが、両国にまたがる大氷河が温暖化の影響を受け、将来広範な影響が出る予測をもっと深刻に考えるべきだ。長期目標を「共有」したのは彼らも馬鹿ではなかったということだ。

大風呂敷を広げましたが、話題を変えて私の身の回りの田舎暮らしの中でのエコ生活について紹介したい。

田舎は予想より車社会だった

1ヶ月前に中古車を買って四国の田舎に戻って来た。母の入退院や何やで、田舎暮らしに車は必須と改めて実感した。いつでも車が使えるようになると、行動範囲が広がりショッピングから趣味まで何にでも車を利用するようになった。

だが、燃費が馬鹿にならない。ガソリン価格が土地によって随分違うことにも気が付いた。6月初め長野県の駒ヶ岳SAでリッター172円、徳島では165円だった。ところが6月半ば田舎の大洲市で181(店員は全国3位の価格と言った)、思わず3000円分だけ入れてくれと言ってしまった。こんなことは初めてだ。

10日後の6月末50km北の松山で給油すると170円だった。店員に聞くと南予(愛媛県の南側)に行くとガソリンが馬鹿高いのだという。昨年同じ時期に談合坂で139円、5月東京にいるときは157円だった。凄い勢いでガソリン価格が上がっているのを実感した。

購入した中古車はコンパクトカーでオート・マニュアル切り替えできるが、マニュアルでどの位燃費が良くなるのか分からない。今までのデータをチェックすると高速道路走行でリッター13km弱、市内走行だと11.5km程度だ。なるべく急発進しないように、ブレーキを踏まないよう経済運転に気をつけている。

ふと気がつくと、実家の近くの用事まで車を使っている自分に気が付いた。これじゃ、米国にいた時と同じ車社会の生活だ。このところ成るべく自転車で用事を済ませるようにしている。だが東京近辺の郊外ではお馴染みの自転車に乗って買い物に行く主婦の姿を全く見かけない。僅かに自転車通学の生徒を朝夕見かける程度だ。

究極の“0”フードマイレージ

多分、私の田舎生活で最も省エネルギーに貢献しているのは食生活だろう。母屋の前の家庭菜園はとても便利だ。冷凍うどんを茹でてから、急いでネギを取ってきて刻んで入れれば間に合う。超新鮮なネギだ。これぞ究極の“0”フードマイレージだ。

他に母がまだ元気だった2月頃に植えたと思われるキュウリやニンジン、トマト、ナス、枝豆、それに軒下に吊るした1年分はあろうかと思われるタマネギ(来年はもうないかもしれない)。他に頂き物のジャガイモが山ほどある。問題なのはキュウリやナスなどが一度に実って食べきれないこと。

キュウリの成長は驚くほど早く、たった2株なのに最盛期は毎日5個くらい穫り入れた。ほっとくとお化けみたいに大きくなる。手が緑になるくらい食べたが食べ切れず、何度か介護カウンセラーの方に差し上げたり、近所に配って歩いたりした。ところが最盛期を過ぎると1本も取れなくなった。次はナスの番だ。

コストゼロの太陽風呂

実家には「太陽風呂」と呼ばれる太陽熱を利用した給湯器がある。家庭菜園の隣に建てられた風呂と広さ2畳の着替え部屋とトイレのある小屋がある。その屋根に設置した器械で、太陽熱で湯を沸かし風呂に使う。冬でも晴れた日は湯が出るし、夏だと薄曇りでも熱湯が出てくる。農作業で汗と土で汚れた身体を外の風呂で洗い母屋を汚さないようにしたのと火災予防の為建てたと想像される。

今の時期だと晴天の翌々日まで曇天でも熱湯が出る。太陽熱が十分でない時は併設された強力なボイラーを点灯させると、同じ操作でお湯が出てくる。母が元気な頃はこの風呂が大好きだったが、体が弱った今は母屋の中にある風呂を使っている。

太陽風呂は父が生きていた40年以上前に設置したもので、器械の外側は赤く錆びているが今でも全く問題なく利用できる。父は一時期市の建設と上下水道の責任者だったことがある。当時彼がエコを考えたというより仕事の関係で知った製品を自宅にも利用したのではないだろうか。

理由はどうあれ、私もこの小屋の風呂を気に入っている。これまた無料の太陽熱を利用できるコストゼロの給湯システムといってよい。夏の間はずっと利用する積りだ。■

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私的・後期高齢者(3)

2008-07-05 23:56:46 | 日記・エッセイ・コラム

母回復、退院

先月中旬急遽入院して以来23日後の昨日夕方、母はやっと退院した。入院1週間後には血糖値が低下し主治医から退院許可が出た。しかし、退院後の生活の準備をしているうちに、MRICTスキャンの予定が追加され、その結果が出るまで入院期間が延びることになった。その間に母の弟や妹が見舞ってくれたあたりから、顔に表情が出るようになり目に見えて良くなってきた。

MRI断層写真を前に神経内科の先生は、海馬のあたりに薄い影があり新しい治療をきちんと出来ない理由かもしれない。しかし、他に特別異常は見受けられないと説明され、気にしていた認知症はまだ問題になる程のことはないと分かりほっとした。

その間にいつもの介護センターのカウンセラーMさんのアレンジで、ヘルパー派遣事業者を決めその責任者を含めて退院後の生活について何度か打ち合わせした。病院の看護婦さんの協力を得て「血糖測定・インシュリン注射の見守り」で何を注意すべきかヘルパーさんに説明して頂いた。

シックデー・ポリシーと食生活

「見守り」自体は母がちゃんとやるのを見届けるだけだが、シックデー・ポリシーといって風邪で熱が出たり低血糖の症状が出た時、どういう基準で病院に連絡するか病院の内規をヘルパーさんに教えて頂いたのは、今後母を支援して頂く上でとても参考になったと思う。介護関係の方は皆予想以上に熱心で真面目で安心した。

糖尿病は生活習慣病という性格によるものかもしれないが、病気のメカニズムや食生活をどうすべきか等、母だけでなく私にも何度も時間をとって懇切丁寧に教えて頂いた。血糖とインシュリンの体の中での役割と食事の関係を熱心に説明して頂いた。間食の習慣は絶対止めるべきだが、厳密な食生活は長く続かない、緩く長く続けることが大事と。娘より若く見える看護婦さんだが、多くの患者を診てきた経験が滲み出た助言だった。

例えば、たまには饅頭を食べても良い、その分ご飯を減らすことが重要と。更に同じような内容を栄養管理士さんが時間を取って解説してくれた。だが母に聞くと、一言、「難しくて分からない。」 聞きたくない内容は受け付けないのかもしれない。私は真面目に聞いた、別の理由で。皆熱心で若くて可愛い人達ばかりなのに不真面目な態度など取れるはずがない。

退院後初日

退院後の初日は予定通りとは行かずいささか慌てた。私の勘違いでヘルパーさんは朝8時に来てくれると思っていたが、約束は8時半だった。母には少し待たせヘルパーさんが来られてから血糖値測定・インシュリン注射をした。朝食準備を手伝って頂き、台所や洗濯などの状況を確認して頂いた。今までは週一だったのが、毎日朝夕来てもらえれば母には刺激になると思う。

その後カウンセラーのMさんが来宅し小会議を実施、「介護もしくは支援計画書」の内容を説明頂き確認した。まだ市の調査が終ったものの介護保険申請の審査結果が出るまでは、計画書を確定できない。要介護にならないと費用は大幅に高くなるし、計画書の内容も変える必要が出てくるという。だがどちらになっても対応可能だといわれ信用して契約書に署名捺印した。

月曜日には紹介状を持って掛かりつけの医者に行く。先生の見立てでは治療方針も変わるかもしれないらしい。母はその前に明日、日曜日に美容院に連れて行けという。その前に法事がある。梅雨明けで急に暑くなったせいかもしれないが、母が回復したのは間違いなさそうだ。■ 

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2008年大胆占い2Q見直し

2008-07-04 11:29:07 | 社会・経済

世界経済の楽観的なシナリオは崩壊した。3月にベア・スターズ社救済劇後金融不安は一旦治まったかに見え、潮の目が変わったと書いた。だが上がり続ける原油価格と下がり続ける米住宅価格は米国の景気を冷やし再び金融不安が表面化した。先月のG8蔵相会議で何ら効果的な対策を打ち出せなかった辺りから、又も潮の目が変わり世界は一層の景気後退に向かっている。

私の大胆占いに戻ると2Qの間に短期的な予測がひどく外れてしまった。が、先ずは数十年から百年単位の変化を見る「大風呂敷」から始めたい。

≪大風呂敷≫このレンジの時間軸での見方を変えるようなことはなかった。私が興味を持ったのは、斉藤精一郎氏が冷戦終結後始まったグローバリゼーションの世界から、世界経済が共通プラットフォームの元で原油高騰をきっかけに地殻変動が始まり、「21世紀パラダイム」にバージョンチェンジしたと説く小論文である。私は富の移転という角度からだが、同じ頂上を見ている気がする。

≪中風呂敷≫1Q見直しで予測通りオバマ氏が民主党大統領候補に決定した。マイノリティが民主党大統領候補になったことは歴史的であり、予想したより激戦後の傷も深くないように感じる。このまま行けば米国初の黒人大統領が生まれることになるだろう。ブッシュ大統領のレームダック化と中国経済のスローダウンは予想通り、しかし世界経済は予想以上に米国の不景気の影響を受けている。

≪ハンカチ≫日本の政治経済の低迷は悲しいくらい予想通り。ポピュリズム化が国の隅々まで行渡り国の骨格をあやふやにしたまま小手先の議論に終始している。しかし、誰かが助けてくれることなど端から期待しないで、やるべきことをやる健全で力強い自助精神が個々には健在なのが救いだ。「国敗れて山河あり」と言う言葉もある。

≪個別数字≫大方の見方は、世界経済成長は3%台前半という私の大胆占いに下方修正された。それでも威張れないのは、私はその数字の意味する重みを理解しないで単に数字を置いた気がするからだ。これだけ下がるということは、それを構成する各国の経済は私の予測よりもっと酷くならなければならない深刻な事態という見方が出来てなかった、ということになる。

1.女性米大統領誕生、信用不安で成長率1%後半に失速0.7) ▼ 民主党大統領候補はオバマ氏に決定し、大統領選でも優勢に戦っている。経済面では金融不安とインフレ懸念で更に悪化、経済停滞に入り成長率は1%前後に悪化する見込み。

2.Euro第2機軸通貨化、途上国が補い世界成長率3%台前半0.5) ○ 予想通りドル安が進行、取引のユーロ切り替えが進んだ。米国経済失速の影響が連鎖的に影響するまでは予想通りで、成長率が3%台に落ち込むと予測もそのまま。だがインフレの暗雲が世界を覆っている。

3.北京五輪後、中国経済は調整段階に入る、成長率10%台へ0.6) △ チベット騒乱は予想外で北京五輪に暗雲、株価暴落と人民元高で経済成長は10%割れ最悪8%台に低下の恐れもある。しかし五輪前に調整が入り、バブルを小規模に潰していくのは決して悪くはない。

4.予算成立後、解散総選挙、政権交代か政界再編両睨み0.51) ▼ 予算成立後解散総選挙は全く外れた。年金問題や後期高齢者保険など失策が続き、参院で内閣不信任が通り政局が落ち着くという不思議な事態になった。法的に意味のない参院の内閣不信任は抜くぞと脅かしには使えても、抜いてはいけない伝家の宝刀だった。民主党の失策といってよい。これを機に福田首相が自らの優先順位を貫く姿勢を見せ支持率がやや回復した。

5.日本経済は米国失速の影響を受け、成長率は1%前半0.6) ○ 予想通り米国経済後退、円高の影響を受け経済停滞は避けられなくなってきた。残念ながら予想通り、最悪の場合は1%を切る。

6.日経平均13000円台へ低落、年後半18000円に盛り返す0.4) ○ 予想通り株式相場は日経平均13000円台に下がり推移している。米国経済回復の遅れの為、18000円台は非現実的になった。

7.日本サッカー、岡田新監督も決め手不足でW杯予選苦戦0.3) ○ 予想通りというか、岡田氏の下で欧州組を召集し3次予を突破した。私は依然オシム氏のスタイルの方が勝つ確率の高いチーム戦略と思う。

8.日本人MLB存在感増す、松坂・イチロー活躍、福留・黒田苦戦0.5) ○ 日本人選手はチームへの勝利の貢献でも個人成績でも可もなく不可もなくという程度、期待した以上の活躍をしていない。

今年後半にサブプライム問題のトンネルの先に仄かな灯りを見出し、再び世界経済は徐々に成長の道を辿り始めるというシナリオは難しくなった。景気後退対応の為の金利引下げと流動性はインフレを招来し、為政者は又裂きにあっている。この1-2ヶ月が重要な山場になりそうだ。3Q見直しは全く違う基調になる可能性がある。

【注】 ( )内の数字は予測時点で的中すると思う確率、占いが当たる自信の程度■

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