かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

東京近郊の生活2021(3)

2021-12-30 21:45:00 | 日記・エッセイ・コラム
今朝8時過ぎに洗濯物を干しに2階の部屋に上がった。部屋のテレビを点けると年末一挙放送の「ドラゴン桜」を再放送していた。洗濯籠を部屋に置いたままついつい第一話を見た。見終わってベランダ洗濯物を干し始めると、サスペンス映画みたいに窓に家内の顔が現れ驚いた。

どうしたのか聞くと、いつもの時間が経っても2階から降りてこない私を心配して様子を見に来たという。高齢者が急に冷たい風にあたり倒れたなんてニュースは珍しくないという。ゴメン、テレビ見ていたと謝ったが、こんな心配をされる年になったかといささか複雑な気持ちになった。

12月になり一段と寒くなったが東京は好天が続いて乾燥し、洗濯物がよく乾くのは助かる。ベランダから眺めると、両隣の家の車が見られない。年末の家族旅行か帰省だろうと思った。4年前に母が死んで以来、我が家は全員東京住まいだ。東京に人口が集中する典型的なパターンと言える。

今週月曜日に証券会社の担当から老後生活の提案を受けるために調布に行き、府中の自宅まで歩いて帰った。1週間前にジョギングの後の筋肉痛がまだ左足に残っており、大腿四頭筋のどこかを痛めたと想像する。暫らく無理な運動は出来ないが歩くだけなら大丈夫だと思っている。

蛇足ながら、田舎の親しい友人が突然思いついたように20キロ走り、筋肉痛で歩くのもつらいというメールが来た。何というバカな奴だ、それじゃ私と同じじゃないかと思ったが、よく考えればバカは私だけじゃないと笑った。似たもの同士はいるものだと親近感が湧いた。

数年前に調布駅は地下に潜りその後駅前の再開発が続いている。今迄何度か駅の北側に出て深大寺に向かったことがあるだけ。今回かつての地上線路沿いの路地道を通り抜け、旧甲州街道を通って府中に戻った。線路の南側は大きなビルが建ち駅前の様子が変わっていた。

後にネットで調べると再開発には市民の評価が分かれており賛否両論があるらしい。調布市は甲州街道沿いの農村地帯から新宿に近い住宅地として発展し、今では京王線の1日の乗降客数が最も多い駅だという。よそ者の私の目には駅前と住宅地の間にはギャップがある様に感じた。

駅の近くの最新のビルから少し歩くと、徐々に昭和の香りがするモルタルや木造の家並みを見かけた。右手の甲州街道側の向こうに味の素スタジアムの最上階が見えるようになり、更にその隣に東京五輪のバドミントン会場になり、今週も全日本選手権が行われている武蔵野の森スポーツプラザがあるはずだった。この最新鋭施設と古い家並みとのギャップを改めて実感した。

路地道を通り過ぎる人達は例外なくマスクをしていた。冬休みに入り子連れの母親の姿が目立つ。子も親もマスクをしてた。その中でも寒いのに子供は半ズボン姿、母親は分厚い防寒服のような恰好を見かけた。思わず「凄いね、寒くないのかい」と子供に聞くと、彼はキョトンとし顔を背けながら母親は大笑いしていた。私もつられて笑った。

今日の午後買い物のついでに大國魂神社にお参りすると、参道の両側に露店を準備するいかつい感じの男性が沢山いた。参道に続くケヤキ並木通りは競馬場が準備したと思われるクリスマスの飾りつけから、竹に穴を明けた芸術的な灯篭に変わっていた。いよいよ2021年も暮れ行く。■

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世論調査は民度調査でもある | トップ | 2022年は老いとの戦い »

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事