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いじめ報道その後

2007-01-18 23:48:40 | 社会・経済

「いじめ報道」がめっきり減った。同時に生徒や教師・教育委員会の自殺の連鎖も収束した。一体あの騒動はなんだったのか、報道関係者、特にテレビは一連の「いじめ報道」の全体を綿密に検証し反省してもらいたいと私は強く思う。

自分たちが犯した不都合は報道しないという姿勢では何時か視聴者・読者の信頼を失う。当時メディアは血眼になっていじめと関連する学校や教育委員会などの不祥事を探した。いかにも「おどろおどろしい」語り口で音声も意図的に変えて報道、視聴者に教育関係者は極悪人という印象を与えた。

しかもその試みは成功した。世論は怒り早急な対策を求めディアと一緒になって生贄を探し、文科相はおたおたして生徒かららしき自殺脅迫文を全国放送した。子供や先生の自殺が次々と起こった。この時点でメディアは報道を抑制したという印象がない。

メディアは本質に迫るというより取材しやすい学校の先生などに集中して取材・過剰報道した。報道する側のほうがむしろ「弱いものいじめ」をしていた。子供の自殺が起こると原因が判明する前からいかにもいじめがあったような印象を与えるひどい報道もあったという。

さすがにNHKの報道は抑制が効いていたが、文句を言う割には良く見るテレビ朝日のニュースステーションの報道はひどかった。多分他の局も同じような傾向だったと思う。「いじめ報道」がなくなるとあれだけ続いた自殺がなくなった。

一連の教師を含めた「いじめ自殺」は我が国メディアの汚点といっても良い。声色を変えてニュースの印象を誘導し、視聴者の感情を過剰なまでに刺激するのは捏造といえないか。古館さん、もしかしたら自殺した人のうち一人位は自分のせいかもしれないという謙虚な気持ちで反省したらどうです。■

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