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今年最大のリスクを垣間見る(補)

2024-01-26 13:16:41 | 国際・政治
23日の米大統領予備選結果について、私が多摩丘陵を歩いている時に垣間見た今年最大のリスクは真の姿ではなかった。その後米国から流れて来るニュースによるともっと深刻な状況だ。原因の一つはニューハンプシャー(NH)州の共和党予備選は共和党支持者以外も投票でき、出口調査では無党派層が4割を占めたという。換言すると、より本選に近い状態でトランプ氏は2桁以上の差をつけて勝ったということだ。それを聞いてゾッとした。

実際、NH州の予備選と同時にロイターが実施した全国レベルの世論調査では、トランプ支持が40%バイデン支持が34%だったという。共和党候補者選びに戻ると全国レベルでは、トランプ64%ヘイリー19%だったというから、今後ヘイリーが頑張っても逆転は難しいと感じる。

更に25日の日本経済新聞のコラムでIブレマー氏が、米政治システムは先進国の中で最悪だが今後更に悪化する。仮に民主党候補が本選で勝利しても、トランプ氏及び共和党は自由で公正な選挙の結果を覆そうとする恐れさえあると予想している。世界の民主主義にとってこれ以上の悪夢があるだろうか。私が多摩丘陵を歩いている時に垣間見た最悪ケースのリスクはもっと怖かった。

私のわずかな希望はトランプは選挙結果に内心は不満だったということだ。共和党の穏健派と無党派の支持を得ない限り本選で民主党候補には勝てないと見ているからだ。出口調査によると彼の支持基盤は白人・男性・非大卒で、世帯年収5万ドル以下だそうだ。

つまりトランプの岩盤支持者の大半は、私の理解ではレッドネック(赤い首)と呼ばれる労働者だ。90年代半ばに米国で仕事をした時、テキサスで仕事をした幹部によると現地雇用の労働者は自ら考えることの出来ない人達だそうだ。彼等はトランプが法律違反で訴えられても却って支持を強めた。

彼等が支持するトランプが大統領になったらブレマー氏が言うように米国の地位低下は間違いないと思う。日本の識者に比べ優れた大局観を有するブレマー氏がこれほど厳しい見方をするのは恐ろしい。だが、私が信じたかつての米国の歴史的な復元力に期待したい。■

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