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菅首相の1年

2021-09-04 15:23:28 | 国際・政治
昨日の昼に菅首相退陣のニュース速報が流れた時は日本全国を驚かせた、多分世界の多くの国も驚かせたと思う。理由はコロナ対策に専念する為、総裁選に出馬しないというものだった。報道によれば直接の理由は8月のコロナ感染急増と横浜市長選敗退で党内の支援を失った為だという。

私自身はこのニュースを聞いて、菅首相が長く官房長官を勤めた実体験から生まれた政策、特にディジタル庁とか縦割り行政の打破、規制改革等が危うくなったと感じた。近年の日本は経済を含め官民の生産効率が停滞し存在感が低下していた。この停滞を食い止める絶好の機会が失われるかもと。

首相就任当時に、安倍首相に仕えた菅氏は優れた補佐官だったが、彼ほどの補佐官がいない時にトップとしてやって行けるか微妙だと思った。コロナ対策は織り込み済だったはずだが、夏場のデルタ株のまん延は想定外で官邸の総合力が試され発信力も含めて力不足だった。

菅首相が国民の支持を失ったのは、リーダーとしての発信力に難があった、国民との対話が上手く行かなかったからという見方がある。優秀なトップだったが官邸全体として機能してなかったという声だ。重要なのは「基本政策と結果」だが、些細な言葉尻を捉えて非難される場面が多かった。

発信力はリーダーとしての重要な資質だが、国の重要な政策より答弁の巧拙とか言葉尻を捉えた報道を見ると違和感があった。私はデータを見ればコロナ対策は主要国に比べ機能してたと思う。だが、報道も国民もその程度の判断しか出来ない、それが日本の現実の姿だと思い知らされた。

「政治は民意」の表れという。首相退陣は日本国民の判断ともいえる。朝テレビが伝えた街の声によると世論調査の通りだった。若者は菅首相の退陣を惜しみ、老人はコロナ対応は不適切で退陣は当然という声。私に言わせれば、老人は目先しか考えてない、残り何年かの人生だ。今回の「天の声」は正しかったかどうかは、次のリーダーのパフォーマンスによる。神のみぞ知る。■

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