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尾身氏は専門家として正しい

2021-06-06 21:31:37 | ニュース
コロナウィルス感染症対策分科会の尾身会長の国会発言が連日マスコミを賑わしている。尾身氏は東京五輪は「普通ならやる状況にない」と答弁し、翌4日には観客の移動や海外からの大会関係者の感染リスクについて懸念を示したと報じられた。

尾身氏は従来曖昧な発言をしてきた印象があり、周りには突然変身したように感じて驚かせたように私は感じる。だが、今回尾身氏が東京五輪開催の感染症リスクを指摘するのは、政府に助言する資格のある唯一のコロナ感染症の専門家として正しいと思った。

昨春以来テレビで見かけた「専門家」という人達も私見(自分の信じる意見)をテレビで開陳して来た。テレビのニュースはその時々の状況に合わせて都合よく専門家を利用して取り換え引っ換え意見を言わせてきたと私は思う。そのような扱いを受けると何を言おうと影響力は限られる。

だからこそ尾身氏の「真の専門家」としての発言は重要であると考える。一方、彼の発言はあくまでも感染症の専門家としての発言である、言い換えると官房長官がよくいうところの「総合的な判断」ではない。

最終決定は各種専門家の意見を文字通り総合した判断でなければならない。専門家の意見はその道の最も優れたものであることが期待される。マスコミは尾身氏の意見を重点的に報じ、視聴者の多くはその意見しか聞かないから、どうしても一方的な見方になる恐れがある。

だが見方を変えると違う風景が見える。例えば時折指摘するようにワクチン接種が最も進み感染が劇的に減ったという英国は、今でも人口比日本の倍以上の感染があるという。だが医療崩壊とは報じられない。そういうことは尾身氏は触れないし、マスコミもスルーする。チョット変だ。

もう一つ皮肉な例を示す。最近報じられた2020年人口動態統計によると、死者数は137万2648人で前年比8445人減った。つまりコロナ禍でも日本の死者数が減り寿命が伸びた。その中でコロナ死者数が3466人の一方、肺炎死者数が1万7073人だった。何が大事か迷う。

その他にもコロナ死者数より関連して自殺者数が増えているのは無視できない。モチロン、航空会社とか観光業、飲食業界等のサービス業界が受けたコロナの影響も極めて大きい。その中で尾身氏が渾身を込めて狭くとも自分の得意な分野で最高の意見を出せば専門家として正しい。相も変わらず天邪鬼な物言いでした。■

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