予定通り25日に開幕するとのプロ野球セ・リーグの決定に抗議の声が相次いだというSANSPO.COMの記事を見た。例によってスポーツ系報道の大げさな表現かもしれない。これが国民の声か不明だが、私はむしろ万難を排してやるほうが良いと思う。それが大地震に負けないと強い意志を示し、復興に向けて力強い第一歩の象徴になると信じるからだ。
アマチアの高校野球は2日早い23日から決行すると決めた。なのにプロがやらなくてどうするのだと私は言いたい。こういう困難な時にこそプロは仕事をやり遂げるべきだ。見せるのが商売のプロが全力で最高レベルの技を見せ、被災者を元気付けて欲しい。むしろ選手が率先すべきだ。選手会の反対意見に私は違和感がある。
試合の前後に選手は先頭に立ってファンに呼びかけて義捐金を募り、オークションをやれば良い。日本はこれから辛くて長い回復の道が続く。欧州サッカー試合で示された日本への思いやりを見ても、やり方によって被災者と国民が一体となって進んでいく良い場を作ることになると私は思う。
私はプロとはそういうものだと思う。家を失い行方の知れない家族がいるにもかかわらず、24時間治療に当たる医師や看護婦などがこの非常時に対応していると報じられている。頭が下がる。同じ扱いが出来ないと言われそうだが、プロ野球選手も自分の仕事をやることで大きな貢献が出来ると思う。
9.11の直後に米国はプロ野球を再開させた。テロに屈しないという姿勢を示すと同時に、亡くなった人と命をかけて救助に当たったNY警察や消防士を称え市民との一体感を作り出し、素晴らしい貢献をした。「こんな時に・・・」と言う声は余り聞かなかった。状況は同じではないが、目的を明確にすればやれないはずがない。プロ野球が復興に貢献する為の稀有な機会と捉えるべきだ。
勿論、現在の状況を考えるとナイターは避けた方が良いし、仙台でのゲームは難しいかもしれない。だとしても、こういう時だからこそ絶対にやろうという意思があれば何かできるはずだ。パ・リーグもどうしても駄目なら、ボランティアとかチャリティとか別の形で災害復旧に貢献して欲しい。■
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