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大雪で立ち往生の思い出

2020-12-19 17:47:27 | 日記・エッセイ・コラム
突然の大雪で関越自動車道の立ち往生が報じられた。テレビ中継された2100台の車が15kmに亘って延々と続く立ち往生には驚かされた。3日間続いた立ち往生は今朝がた解消され、人的被害が大事にならなかったのは幸いである。立ち往生は想定内だったと思うが、私は想定外の経験がある。

延々と続く大型車の列を見て、米国ワシントン州に赴任した冬の大雪を思い出した。滅多に降らない大雪でシアトルとボストンを結ぶ大動脈の高速道路i90で立ち往生が発生した。シアトルから東に向かい山間部に入ったところで大型トラックの立ち往生が起こったと記憶している。山間部とはロッキー山脈の手前の太平洋沿岸に横たわるなだらかな山脈のことだ。

米国住まいを始めて半年くらいでシアトル地域の雪をどんなものか知らなかった。緯度は北海道よりも北だが太平洋沿岸を北上する暖流のお蔭で冬でも温かく住みやすい土地のはずだった。東海岸では冬に道路に滑り止めの塩を撒くが、西海岸ではそんな習慣もなく雪上の運転は未経験だった。土地の人も慣れておらず、道路脇に放置された車が何台も見かけた。

原因の一つは大雪が降る前提で当地のインフラが作られておらず、私的には考えられないことが起こったという印象だった。大雪で高速の立ち往生が発生した時はテレビ画面を見て驚くだけで済んだが、その後に降った雨が誰もが予想だにしなかった事件が起こった。

事件は山間部ではなく都市部で起こった。湖のボートハウスやスーパーマーケット、体育館等の大きな平べったい屋根が雨が沁みこんだ雪の重みで崩落したのだ。崩壊の様子が次々とテレビに映された。大雪が降った時の屋根にかかる重量を想定して建物を作っていなかった。

日本では所によって降雪地帯の屋根の傾斜は大きく雪は滑り落ち、また大雪の直後に雨が降ることはまずない。更に、大雪が降ると個人の家屋では雪下ろしをする習慣がある。だが、ワシントン州の人達にはそんな習慣はないし、私自身も四国で生まれ東京に住み雪には同様に素人だった。実際、その後別の高速道路(i5)で運転中に車をスピンさせた。

あり得ないことだと思うが、万が一大雪の後に雨が降ったらどうなるのだろうか。そんな気候変化は聞いたことがないが、最近はあり得ないことが起こる。今後温暖化などの気候変動で起こったらどうなるのか。立ち往生のニュースを見てそんな不安を感じた。■

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