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MLBポストシーズンが面白い

2012-10-08 12:17:49 | スポーツ

メジャーリーグ野球のポストシーズンが始まった。今シーズンは例年になくMLBが面白い。イチローが突如ヤンキースに移籍し、地区優勝に貢献した。と思えば、絶対地区優勝間違いなしと思ったダルビッシュのいるテキサス・レンジャーズが、選手総入れ替えで安い給料の無名の選手しかいないオークランド・アスレチックスに大逆転を食らった。

ヤンキースの黒田・イチローとレンジャーズのダルビッシュ・上原の日本人対決を期待した日本のファンは多かったと思う。シーズン前半に評価が下がったといわれる日本人選手だが、終ってみれば結構活躍した。逆境の中で青木や岩隈もしっかり仕事をした。

今シーズンは完全試合が何度かある一方で、久方振りの三冠王が現れ、剛速球や凄いパワーの新人の登場で大いに沸いた。魅力ある新人が次々と出てきた今年のMLBはエキサイティングだった。ダルビッシュもその一人だ。彼らのお陰で観客やテレビ視聴率が増えたという。

松坂のいるボストンが歴史的な大不調で主力選手を次々と放出、日本でもお馴染みのバレンタイン監督がシーズン終了直後解任された。シーズン前半絶好調でチームを引っ張った好打者ハミルトンが、終盤で見たことも無いような不調に陥りテキサス敗北の象徴になったのも印象に残る。あのスター選手がブーイングを受けた。いずれにしろ今年のMLBは見所満載だった。

日本のプロ野球が見習うべきは、MLBがポストシーズンに向け最後の試合までつばぜり合いが続き、シーズンが終るとその熱気を冷ますことなくシームレスにポストシーズンが始まったことだ。上記のように日本人選手もこの熾烈な生き残りの戦いに参加したので日本ファンも釘付けになった。

優勝が決まって間延びした消化試合が続く日本のプロ野球とは大違いだ。パリーグはデッドヒートだったはずだが、それからすっかり時間が経ってファンの盛り上がりが冷めたようで残念だ。もうオフシーズンに入ったような寂しさを感じる。何か工夫できないものだろうか。

こんなに面白いのに、TBSの日曜日朝の番組サンデーモーニングは、依然としてMLBをけなすだけの報道姿勢には驚く。昨日も珍プレーの映像を見せて、MLB嫌いの張本氏にこき下ろさせている。どんな素晴らしいプレーも無視して、ミスだけ選んでケチをつけるというのは信じられない。

これでは物事を正しく判断できない。政治や社会現象を伝える時に身についた根性がそうさせているのだろうか。何事に付け善し悪しをキチンと評価して判断する姿勢がない。だが、TBSを忘れれば今のMLBは掛け値なしに面白い。■

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