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「コスパ」から「タイパ」へ

2022-09-14 12:23:18 | 日記・エッセイ・コラム
今の学生の半数は録画されたオンライン講義を倍速視聴すると、今朝の日本経済新聞のコラム記事「倍速ニッポン」は報じていた。記事によると今の若者(Z世代)の時間意識をタイムパフォーマンス(タイパ)意識というらしい。背景には若者が抱える切実な将来不安あり、「最速世代」の登場は日本企業、社会の停滞を打ち破る原動力になと結んでいた。

私は最近見かける「タイパ」という言葉の意味が分からず、今朝初めてタイムパフォーマンスの事だと分かって成程と思った。しかし、極めて日本人らしい省略の仕方で、日本でしか通用しない言葉だとも思った。一方、「コスパ」がコストパフォーマンスの省略だと理解するまでに時間がかかった私だが、気が付けば自分も便利に使っている私がいる。

しかし、そうは言うもののどうも「タイパ」の言葉の響きに違和感がある。強いて言えば時間節約とか時間効率とか言うと分かり易いが、「タイパ」というと新しい試みをやっているという印象があって、記事のように期待を抱かせるのかもしれない。

よくよく考えれば、そんなことは昔からやって来たし、今もやっている。記事では大学教育とか社内教育の例を挙げていたが、最近よく聞く小学生が塾で中学生の勉強を先取りしてやるのだってそうだ。米国で10代の子供が英才教育を受けて大学教育卒業の資格を取るなんてことは昔からあった。日本では飛び級に拘わらずがんじがらめの制度が続いて来た。

「タイパ」は若者世代のそんな古い仕組みに固執する日本の古い制度のままでは世界に遅れるという反発ではないかと推測する。それにしても、省略するにしても世界に通用する言葉にした方が「タイパ」が良いと思うがどうだろうか。■

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